Inerk's story 86 "The Return of Inerk"

【前回までのあらすじ】
日系米国人のイナークは過去米国陸軍レンジャー、デルタ部隊勤務を経て、NATOの特殊作戦部隊Rainbowに従事していた。
しかしテロリスト達との殺伐した闘い、殺し合いの日々に疲れた彼は退役。
リードマン中尉の計らいで市警のSWATのエレメントリーダーとして職を得るが、世界を席巻するテロや紛争の為に臨時のGhost隊員としてメキシコへ出動していた。
紛争の終結と共に市警のSWATに戻ったイナークだったが...




俺の名はイナーク。市警のSWATでチームリーダーを務めている。

ラスベガスで発生した911以来の大規模なテロ。
メキシコで発生した軍事クーデターによる内戦。
ロシアで発生した軍事クーデターによる内戦。
中東のカタールで発生した核爆弾によるテロ。

世界情勢は冷戦時代よりもある意味悪化しつつある。

ラスベガスのテロはローガン率いるRainbowチームの活躍で一応の収拾を見た。
メキシコの内戦も、ミッチェル大尉のGhostチームの活躍で、主導者を失った反乱軍はゲリラ化して地下に潜り、当面は現メキシコ政権は機能を取り戻した。
ロシアの軍事クーデターも英軍のSASやUSMCの支援を極秘裏に受けた現政権が事態を収拾。
中東のカタールでの核爆弾によるテロは大きな傷跡を残し、米国も海兵隊ForceRecon第1師団の事実上の壊滅という痛手を受けたが、テロを指揮していたアル・アサドの死亡と共に収拾を迎えつつあった。

この俺もかつての軍歴を買われて、臨時のGhost隊員として西側寄りのメキシコ現政権への軍事支援に不正規活動としてここ1ヶ月参加していた。
ようやく収拾が見えたメキシコ内戦で、俺達のように臨時で徴用された元特殊部隊員は米国へ帰国を許された。

ロサンゼルス空港へ降り立った俺をSWATチームのメンバー、レイノルズが署のパトロールカーで迎えに来てくれていた。

「お帰りなさい。イナークリーダー。無事のご帰還、何よりです」

『ありがとうレイノルズ。みんなは代わりは無いかい?』

俺はパトロールカーのトランクに荷物を収め、助手席に乗り込みながら尋ねる。

「ラスベガスのテロのお陰で大騒ぎです。SWATチームの増設と
  それに伴う増員要員の訓練、装備の更新...戻ったら驚きますよ」

『チーム数が増えるのはありがたいな。同時に複数の事件が起きた時、
  これまでは迅速な対応が不可能だったから」

「イナークリーダーが元軍籍とは知ってましたが、陸軍から徴用される
  とは災難でしたね。でも無事で何よりでした」

『それについては詳しくは話せないんだがやるべき事をやってきたよ』


レイノルズも若い頃は軍にいたので、深く詮索しようとしないのが今の俺にはありがたかった。
今回の臨時のGhost任務の幾つかは、俺にとって苦い思い出になっていたからだ。

車窓から見るロサンゼルスの街並みは、メキシコの埃まみれの山岳地帯で貧しいバラックの町々を見てきた俺には美しく豊かに見えた。
凶悪犯罪という病に冒されていても、戦場と化した都市よりは遥かに素晴らしい。

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本署に到着した俺は、まず制服に着替え、署長と本部長、SWAT隊の隊長に挨拶回り。
サラリーマンの辛い所だ。
幸い皆、レイノルズが言っていた警察機能の体制改革で煮詰まっており、余計な詮索や無駄話も無く引き下がる事が出来た。

本来なら1ヶ月もSWAT勤務を外れていた俺は、規定の習熟訓練と試験でSWATの任に堪えられるかどうか再評価される所だ。
しかしSWATチーム増設の為の要員の訓練で手一杯の訓練所の状況もあって、俺はそのまま元のシフトに戻された。

チームリーダーは俺。レイノルズが偵察員、ジェラルドとフィールズがアサルター、ジャクソンがリアガードだ。
俺が不在の間は隊長が兼務で俺のチームの面倒を見てくれていたそうだ。
愛想が悪く顔も怖いがその管理能力には頭が下がる。

待機室で第3シフトに備えるレイノルズ、ジェラルド、フィールズ、ジャクソンらと再会する。
迎えに来てくれたレイノルズ以外からは歓迎と、相応の興味から詮索の質問を受けたが無難にあしらう。
何しろ不正規活動任務だ。話せる訳が無い。
懐かしのSWATジャケットのMA-1を着込んでようやく古巣に戻った気がする。
ベルトの固定位置が少し狭くなった。
やはり軍務はダイエットには有効らしい...命懸けだが。

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30分程メンバーと雑談をした後、一旦待機室を後にして、地下の射撃訓練所へ向かう。
新人の訓練時間からは外れていたらしく、利用者はまばら。

レイノルズから渡された新しい装備が入ったダッフルバッグを開ける。
防弾ベストや抗弾ヘルメット、プロテクターの類も新調されている。
テロ横行のお陰で警察予算が増額されて装備が充実したのは皮肉な話だ。

SWATで俺が愛用していたSWAT仕様のM4A1カービンも今は予備銃として銃保管室に保管され、ダッフルバッグには最新のアサルトカービンが用意されていた。

H&K社製のHK416D10RS
警察用に10インチショートバレルが採用されているが、基本は臨時Ghostとしてメキシコで使ったローガンから譲り受けた14.5インチバレルのHK416と代わりは無い。
Larue社のQDマウントに搭載されたAimpoint仕様が特徴的だ。
フォアグリップはシェアファイアのタクティカルライト付き910

従来のM4A1カービンではキャリングハンドルに低倍率のACOGスコープを搭載して使用していたが、このHK416ではCQBでは等倍のAimpointドットサイトを主に使い、状況が中距離狙撃を必要とする場合は4倍ACOGスコープTA01へ換装して使用する事になる。

俺はこのHK416をAimpoint装備時ACOGスコープ装備時の両方でそれぞれ30連10マガジン、600発を撃ち込んで照準調整とこの銃の癖を体に覚えこませた。

次は新調したKimber社に特注したアンダーレイル仕様のSWAT CUSTOMII
.45ACP弾を20マガジン、140発撃ち込む。
以前から使用していたバックアップ用のTLE/IIでも10マガジン、70発を撃つ。

カードボードの人型のTargetPaperを数十枚消費し射撃訓練を終える。
OK。臨時Ghostの殺戮者イナークは消えた。
今ここにいるのはLAPDのSWAT、第2エレメントリーダーのイナークだ。

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俺は装備を再びダッフルバッグに収めると、チームメンバーが待機する待機室へ向かった。
部屋に入るなりジェラルドが俺に囁く。

「イナークリーダー。都市凶悪犯罪課から出動要請が出るかもしれません」

『都市凶悪犯罪課?グレン警部補か?』

「今は昇進して警部です。どうやら武器密売組織のアジトを特定したらしいん
  ですが、予想以上に組織の武装犯が潜伏しているらしくて、我々に応援を
  頼みたいらしいです。今、隊長と交渉中です」

メンツを気にするグレン警部がわざわざSWATに出動要請をして来るとなると又厳しい銃撃戦になりそうだ。

容疑者はHadeon Koshka。頻繁に渡米してくるウクライナ人。
奴は旅行中ロシア人や北朝鮮人と接触を持ち、待遇に不満を持つロシア兵から武器の買い付けをし、外貨の獲得を切望する北朝鮮人から麻薬を買い付けしては船で米国に密輸して武器と麻薬の密輸ルートを築きかけていた。

都市凶悪犯罪課の潜入捜査員、Clark Jennings捜査官が組織と接触し、2ヶ月の捜査の後、今夜Blakestone通り1302番地の廃墟となっているWolcott Projectsビルで多数のAK47を中心とした武器と麻薬の大きな取引の情報を掴んだ。

武器関連なら本来はATF(アルコール・タバコ・武器)取締り局の管轄だが、今日の今日では有効な出動は間に合わない。
そこで随時待機の我々SWATにグレン警部は出動を要請したらしい。

署長とSWATの隊長、グレン警部の協議の結果、我々SWATの第2エレメントチームの出動が承認された。
SWATバンに乗り込みレイノルズの運転でBlakestone通りに向かう。

目的は取引に現れた組織の人員とバイヤーの逮捕。
やむを得ない場合のみ発砲が許される。
SWATではいつもの事だ。
だがHadeon Koshkaに関しても必要なら射殺しても構わないとの指示がグレン警部から出ていた。
本来ならロシアと北朝鮮の密輸組織の摘発の為には生け捕りが望ましい筈だが...

今回は潜入捜査官のClark Jennings捜査官の保護と、密輸した麻薬のモルモット代わりに軟禁されているホームレスの保護も任務目標に含まれていた。
Clark Jennings刑事の顔写真と服装についてバンの中でメンバーに周知徹底させる。
装備はリアガードのジャクソンのみM3Super90ショットガン
後はHK416D10RSだ。

Blakestone通り1302番地に到着。
すでに都市凶悪犯罪課の覆面パトカーが周囲の交差点を固め、Sniperと監視ヘリも展開している。

『OK。訓練のつもりで気楽に行こう。ただし飛んでくるのは実弾だって事を
 忘れるな』


俺はチームメンバーと共にバンを降りてBlakestone通り1302番地の廃屋に向かった。

事前に入手した廃屋の見取り図では、建物には複数の出入り口が存在した。
複数の方向の容疑者と同時に交戦するリスクを負うのは賢いやり方とは言えない。

俺は建物の周囲を左回りに回って随時出入り口のドアにウエッジ(ドアの開閉を不能にするSWATの楔状のアイテム)を仕掛け、最後に残った出入り口から屋内に侵入して建物内を制圧する方法を取ることにした。

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ここでページ右上のMediaPlayerにてSWAT4のPlay動画をご覧ください。
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レイノルズとジェラルドのRedエレメントに正面の入り口にウエッジを仕掛させ、俺はBlueエレメントのフィールズとジャクソンと共に建物の外壁に沿って移動。

AK47で武装した組織の見張りと角で遭遇。
『ババン!』
銃を捨てるように警告したが発砲しようと構えたのでHK416D10RSで射殺した。

Redエレメントと合流。
地下室の出口のドアと半壊した1Fの部屋のドアにウェッジを仕掛けさせさらに建物の外壁を反時計回りに進む。
3箇所のドアにウェッジを仕掛けた事で、建物の出入り口は最後の1箇所、部屋の壁の損壊部分だけになった。

密輸のブツの移動用に使用したのだろう。エンジンが掛かったままのトラック。
その向こうに半壊した外壁とその奥のドアが見える。
慎重に進むとやはりAK47で武装した組織の見張り。

コイツはあっさりと警告を受け入れ、武器を捨て膝を付き投降の姿勢を見せた。
だがもう一人、半壊した建物の外壁の中にいた奴は奥のドアに消えた。
俺達の所在はもはや連中の知る所となった。

Redエレメントに奥のドアを監視させつつ、俺はBlueエレメントと共に投降の姿勢を見せた容疑者を手錠で拘束。
背後の別の人影に銃を向けるが、そいつは麻薬のモルモット代わりに組織に使われているホームレスだった。
そのままホームレスも手錠で拘束。
Jennings捜査官からの情報では、もう一人ホームレスが軟禁されているはずだ。

俺はエレメント全員を率いて建物内に進入。
半壊した部屋にはドアが二つ。
見張りが逃げ込んだドアをRedエレメントに、もうひとつのドアをBlueエレメントにマジックワンド(ドアの下の隙間からCCDカメラで部屋の中を捜索する装備)で各ドアの向こう側の状況を確認する。

Redエレメントが調べたドアの向こうには、逃げ込んだ見張りともう二人の容疑者が武装して俺達を待ち伏せしている。
Blueエレメントが調べたドアには人影は見えない。だが死角には何が待っているか判ったもんじゃない。

俺はRedエレメントに件のドアを監視させておき、Blueエレメントと人影の無い部屋を先に捜索する事にした。
当然のように鍵が掛かっていたのでピッキングツールでこじ開け、狭い室内での不測のCQBに備え、HK416D10RSからSWAT CUSTOMIIに持ち替える。

ドアを開け進入。右側にバス・トイレのドアがあり、正面の室内には電気が点り右側に開けている。
カッティング・パイで室内の右側を捜索。

いた。AK47で武装した容疑者。
俺が武器を捨てるように警告するのと奴が発砲するのは同時。
『ズババン!』
『パンパンパンパン!』

間髪を入れずにSWAT CUSTOMIIを連射。
奴はそのまま床に崩れ折れて絶命した。

奴のAK47の弾丸は抗弾ヘルメットと左腕のプロテクターをかすめたが負傷はしなかった。
後で知ったがこの男が組織のTOP、Hadeon Koshkaだった。

室内には多数のAK47と弾薬。
壁にはTargetPaperが貼られていた。
連中は出荷前にここで商品の動作テストを行っていたらしい。

バス・トイレの部屋も慎重に捜索。
無人のバス・トイレの部屋にもAK47と弾薬が多数保管されていた。
OK。動かない証拠って奴はこれで確保した。

俺とBlueエレメントは部屋を出て、容疑者が待ち伏せしているドアを監視しているRedエレメントと合流。
ドアを開け、CS催涙ガスグレネードを放り込んで数秒待ってから突入した。

3名の容疑者は催涙ガスで戦闘不能。
2名は警告ですぐに銃を捨てたが、1名はまだ銃を手放さない。
発砲もOKな状況だが俺は今回はペッパースプレーをそいつの顔面に直に吹き付けて抵抗を諦めさせた。
エレメントのメンバーにそのまま3人の容疑者を手錠で拘束させる。

部屋には廊下に続くドア。
マジックワンドでチェックした範囲では容疑者の姿は無い。
鍵が掛かっていたドアをピッキングツールでこじ開け、俺はエレメントと共に廊下に踏み込んだ。
ドアの陰をチェック。OK。クリアだ。
廊下に無造作に放置された壊れた鏡は廊下の奥まで映し出している。
ウエッジで固定した正面出入り口のドアと、二つの階段へのそれぞれのドア、1つの部屋のドアが確認出来る。
今の所は容疑者の気配は無い。

俺はエレメントと共に廊下に踏み出し、開け放たれた手前の方の階段へのドアの手前で様子を伺う。

いた。階段の降り口の陰にMAC10を持ったダークスーツの容疑者が隠れている。
銃を捨てて投降するように呼びかけるが応じようとしない。
代わりに突き当たりの部屋の容疑者が自分が警告されたと勘違いして投降の姿勢。

階段の降り口の容疑者は壁の仕切りとドアの隙間から俺に発砲を試みる。
だがそれは無謀な行為ってもんだ。

『ババン!ズババン!』

俺のHK416D10RSのバースト射撃で崩れ折れる容疑者。

突き当たりの部屋で悲鳴を上げて容疑者がもう一人現れ投降の姿勢を見せる。

俺の注意が一瞬正面の部屋に移った瞬間、ダークスーツの容疑者がもう一人2階から駆け下り、手前の階段から飛び出して発砲しようとする。
『ババン!ズババン!』
俺が撃つより速くジェラルドがHK416D10RSのバースト射撃で男を倒す。
しばらく離れていたがいいチームだ。

数秒様子を見るが、もう手前の階段からは誰の気配も無い。
ジリジリと前進し、2名の容疑者が投降の姿勢を見せている正面の部屋ともう一つの階段へのドアを監視する。
OK。動きは無い。

Redエレメントのレイノルズとジェラルドを正面の部屋へ進入させる。
部屋には投降した2名の容疑者のみ。

Blueエレメントにそのまま廊下を監視させ、俺は正面の部屋に進みRedエレメントと合流した。
室内をもう一度チェック。OK。クリアだ。
投降した容疑者2名を手錠で拘束し部屋を出る。

Blueエレメントに引き続き廊下と手前の階段を監視させ、Redエレメントと共に突き当たりのもう一つの階段に向かう。

今の階段は2Fに通じていただけだが突き当りの階段は、先般外部へのドアをウエッジで封鎖した地下室と2Fの上下両方に通じている。

ジェラルドには2F側を監視させ、レイノルズと俺は地下室への階段を降りる。
レイノルズにマジックワンドでドアの向こうをチェックさせようとした瞬間、レイノルズが階段の降り口にClark Jennings捜査官を発見した。

ブリーフィング時に写真で確認したClark Jennings捜査官に間違いなかったが、念の為に武装を解除して手錠を掛ける。
羊が山羊の群れの中で山羊に同化する例もある。

2Fを監視していたジェラルドを呼び、レイノルズにマジックワンドで地下室の向こうの様子をドアの下の隙間から確認させる。
複数の容疑者が武装して隠れている。
レイノルズに鍵が掛かっている地下室へのドアをピッキングツールで開けさせ、CS催涙グレネードを放り込むように指示。
俺はドアに向かってHK416D10RSのAimpointの照準を付ける。

レイノルズがドアを開け、ジェラルドがCS催涙グレネードを放り込む。
動揺する容疑者の一人が駆け出してくる。
『バン!』
武器を捨てるよう警告するが応じない男に、俺はHK416D10RSのセミ射撃を叩き込んで倒す。

Redエレメントと共に地下室に突入。
地下室には他に2名の武装容疑者がいたが、2人とも催涙ガスの効果で警告に応じ銃を捨てる。
1人目に手錠を掛け、もう1人に向かおうとした時、階段の上から駆け下りてくる人の気配。
別の武装容疑者だ。容疑者は階段の踊り場からリボルバーで発砲。だが外れて誰にも当たらなかった。

『ババン!ズババン!』
レイノルズがHK416D10RSのバースト射撃で男を撃ち倒す。
地下室のもう1人の容疑者に手錠を掛け、我々は階段に戻った。
Clark Jennings捜査官にはそのまま階段の陰に隠れていてもらう。

1Fの廊下はBlueエレメントが監視していたので、さっきの容疑者は2Fから来たはずだ。
俺とRedエレメントは慎重に階段を2Fに登る。

階段から2Fへ通じるドアは先程の容疑者が出てきた際に開け放たれたまま。
2Fの1/3は半壊状態で、所々壁が崩れて部屋と部屋を見通す事が出来る。
だがもう人の気配は無い。

慎重に歩を進め、もう一つの階段に到達。
Blueエレメントに階段を登るように指示して俺達5人は合流した。

Jennings捜査官の情報が確かなら、人数的に容疑者達は全員片付いた可能性もあるが、麻薬の実験台になっていたホームレスがもう1人いるはずだ。
2Fの死角部分を移動しながらチェックする。

いた! UMPを構えたダークスーツの容疑者
俺は口頭の警告と共にHK416D10RSのバースト射撃で容疑者を威嚇する。
銃を取り落とし投降の意志を示す容疑者。
俺は奴のUMPを取り上げ、手錠を掛ける。

容疑者の背後には小さな物置の個室。
ドアを開けるとそこには虚ろな目をしたホームレス。
手錠を掛けて確保する。

その間にエレメントの他のメンバーが2Fの全室をチェック。
OK。クリア。任務完了だ。

俺達はTOC(作戦本部)に任務の成功を報告。
建物を出てJennings捜査官と2名のホームレスを都市凶悪犯罪課に引き渡し、SWATバンに乗り込んで装備を外し、Blakestone通り1302番地を後にした。

容疑者15名の内、4名を射殺。重傷2名。逮捕9名と我々のエレメントとしては異例の逮捕率で任務を完了した。

今回の任務では組織のリーダーHadeon Koshkaを俺が射殺してしまった為に、都市凶悪犯罪課は直接の尋問の機会を失ったが、グレン警部はJennings捜査官の捜査で関連の犯罪者達の検挙に支障は無いと言う。

俺達は署で装備を装備室へ返却。
次のシフトのSWATチームへ待機任務を引き継いだ。

「イナークリーダー。久々の指揮でしたがお見事でした」

「本当ですよ。容疑者の2/3を逮捕で済むなんて今回みたいな危険な
  出動では初めてですからね」

「これからもこの調子で又みんなで頑張りましょう」


興奮気味に今日の任務の成果を喜ぶエレメントのメンバーに応えながら、俺は彼らとは違った感慨にふけっていた。

デルタやRainbowでもう人殺しはうんざりだと思い警官になった俺は、メキシコでの臨時Ghost任務で又人を大勢殺してしまった。
今の勤務も人殺しは避けられない。
だが単純に敵と言うだけで殺人を冒す戦争と、善良な市民に脅威をもたらすテロリストや犯罪者達との闘いは違う。

そう...全然違う。

俺は誰もいない休憩室のソファーで、久しぶりのチーム指揮の疲れを癒そうと横になった。
その時、ずっと忘れていたアレが俺を襲った。

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 Movie   The Return of Inerk

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  イナーク達のパトロールカーチャーリー88


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  イナーク達のパトロールカーチャーリー88


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  市警制服とバッジ


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  ホルスターと3マガジン、無線、手錠装備


 Photo   SWAT仕様MA-1

 Photo   従来の主力アサルトライフルM4A1

 Photo   キャリングハンドルにはACOGスコープ

 Photo   装備改変で支給されたHK416D10RS

 Photo   装備改変で支給されたHK416D10RS

 Photo   装備改変で支給されたHK416D10RS

 Photo   HK416D10RSのAimpointをACOGに換装

 Photo   HK416D10RSのAimpointをACOGに換装

 Photo   アンダーレイル付 SWAT CUSTOMII

 Photo   アンダーレイル付 SWAT CUSTOMII

 Photo   サイドアームのKimber製TLE/II

 Photo   Kimber製 TLE/IIとPoliceBadge

 Photo   手錠やフラッシュ・バン他の携行装備

 Photo   ジャクソンのショットガン

 Photo   潜入捜査していたClark Jennings捜査官

 Photo   ダークスーツの容疑者