Inerk's story 75 "Starship Troopers"

【前回までのあらすじ】
俺の名はジュアン・リコ。
誇り高い地球連邦の機動歩兵だ。
一般の機動歩兵が21世紀とさほど変わらぬ装備で戦う中、俺にはエネルギーシールドが装備された最新のパワードスーツ、『マローダー』が支給されている。
俺の今回の任務は、惑星BADLANDから撤収する友軍の支援だ。




俺の名はマローダー。
いや、正確にはそうコールサインで呼ばれている。
地球連邦宇宙軍機動歩兵の少尉。
コールサインの由来は俺が着用する「マローダー」パワードスーツによる。

一般の機動歩兵はプロテクターやヘルメットの素材を別にすれば、21世紀当時の歩兵と大差ない生身に近い装備だ。

だが俺の「マローダー」スーツはエネルギーシールドに護られた装甲強化服。
さらにその上に大気圏突入用のカプセルスーツを装着すれば、単独で惑星の周回軌道から大気圏に突入が可能だ。

武器はスーツの動力から供給されるエネルギーからほぼ無限に近いプラズマ弾を速射可能なマローダーMk4アサルトカービン

メインバレルの下部には副武装としてマイクログレネードが搭載されている。
こっちは10連マガジン式だ。

近距離では絶大な効果を発揮するマローダーMk4アサルトカービンだが、プラズマ弾の特性から中距離では威力が落ち、遠距離では使い物にならない。
そして装甲が厚いウォリアータイプのバグ野郎相手には、急所に叩き込まないと貫通できない。

そこで通常は一般の機動歩兵が持つ、速射性には劣るがより威力があるモリタライフルも一緒に携行する。

モリタライフルは徹甲弾用のバレル下部に装着した副武装でいくつかのバリエーションがある。
ショットガンやグレネードランチャー装備のモリタライフルが存在する。
他にもCQBでは破壊力抜群のショットガンや、モリタライフルのスナイパーバージョン

ロケットランチャー、ミサイルランチャー等の機動歩兵の装備は現地調達という形で使用する。

開発されたばかりのマローダースーツはまだ生産数が少なく、本来の目的だったマローダースーツ隊員による中隊規模の部隊は構成されず、通常の機動歩兵部隊へ支援火器的な運用でばらばらに投入されている。

バグの攻撃には生身同然の一般機動歩兵に比べれば遥かに恵まれた装備だが、反面危険な任務に一人で臨まなければならない場合も多い。
だがそれは選ばれたマローダー乗りの避けられない義務だ。

クモ野郎と地球連邦軍の戦争の最前線、とある星系の惑星BADLANDへ俺は急派された。
BADLANDは大気層が非常に不安定でDropShipや輸送機、戦闘機などの航空機の飛行は困難を極め事故が後を絶たない。

その為大気が安定する僅かな隙を突いて、地上部隊への補給や支援が繰り返されてきた。
地球連邦軍は惑星クレンダソウでの大敗をきっかけに戦力の再編を行う事となり、BADLANDから部隊の撤収を決定した。

ほとんどの部隊が撤収した中、最後までメインベースを護った部隊はバグ共の襲撃によりほぼ半数が死傷。
基地をかろうじて脱出した彼らは既に廃棄された前哨基地29に移動し、DropShipによる救出を待っている。
DropShipが到着するまで彼らを支援するのが俺の今回の任務だ。

俺は軌道上の強襲揚陸艦の大気圏突入用ポッドの中で震えながら射出の時を待つ。

『ガシャーン!』 『バシュッ』

チャンバーから射出される衝撃と加速に耐えながら、俺は地上で待っているであろうバグ野郎共との壮絶な闘いの予感に身を強張らせていた。

闘いが始まってしまえば、それ以外は何も考える必要は無くなる...

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ここでページ右上のMediaPlayerにてBADLANDPlay動画をご覧ください。
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任務は完了した。

BADLANDの第29前哨基地で残された機動歩兵達と合流した俺は、まずバグ共の第一波の攻撃を殲滅。

前哨基地へ補給降下するはずだった輸送機が乱気流に呑まれて墜落した為、基地はメインの動力を失っていた。

バグの本隊の攻撃を防ぐには、前哨基地周辺に施設されたエネルギー地雷を稼動させなければならない。
俺はエネルギーユニットの回収の為に単独で輸送機の墜落場所に向かい、そこでバグ達の待ち伏せを受けたが辛くも切り抜けた。

回収したエネルギーユニットを持ち帰り、基地の動力を復帰させた直後に奴らはやって来た。
まさに無数の戦闘用バグ共の襲来。
俺と機動歩兵の猛者たちは撃って撃って撃ちまくったが、奴らの襲撃は途切れる事無くエネルギー地雷も効果を失った。

俺達に焦りの色が出始めた頃、騎兵隊はやって来た。
俺は彼らを誘導するナビゲーションシステムを稼動させ、彼らがコースをロックするまでシステムを護った。

軽快な機体を生かし、DropShipに先行して3機の味方の爆撃機が乱気流を縫ってフライパス。
凄まじい爆撃で前哨基地に迫っていたバグ共の大半を殲滅した。

後続のバグ共が襲ってくる前にDropShipが着けば、俺達は脱出出来る。
間を置かず救出用のDropShipがやって来る。
そのDropShipのPilotは誰もが嫌がったこの任務に敢えて志願して来たらしい。

だがそこに敵の伏兵が現れた。
いや、兵と言うよりは戦車だ。
タンカーバグと呼ばれる体長十数メートルの火炎放射器のような体液を吐く大型のバグ。

奴の体は俺達が持っているモリタライフルの徹甲弾やグレネードでは、かすり傷程度のダメージしか与えられない。
だがここにはミサイルランチャーやロケット砲、レイルガン等の強力な火器は無かった。

虚しく上空を周回するDropShip。

俺は奴の唯一の弱点とされる頭部へ徹甲弾とグレネード弾を集中射撃で叩き込む。
手持ちの弾薬が底をつく程の集中射撃。
側面から時折現れるウォリアーバグを牽制しつつ、俺は撃って撃って撃ちまくった。
遂にタンカーバグは崩れ折れた。

だが新手の同じタイプのタンカーバグと、戦闘用バグ共の第三波が前哨基地へ殺到しつつあった。
俺と僅かな機動歩兵の生き残りは着陸したDropShipに必死に駆け込んだ。

間髪を入れず離陸し離脱コースを取るDropShip。

俺達は生き延びた。
今日の所は....だがバグ共との闘いはまだまだ続くだろう。

 Movie   Starship Troopers

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  地球連邦 装甲機動服


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  地球連邦 装甲機動服


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  地球連邦 装甲機動服


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  地球連邦 装甲機動服


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  マローダーMk4アサルトカービン


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  モリタ アサルトライフル


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  グレネードランチャー装備のモリタライフル


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  モリタライフル Sniperバージョン