Inerk's story 23 "Rainbow-Six Vegas : Mexico City"

【前回までのあらすじ】
新任のRainbowチームリーダーのローガン・ケラーは、元デルタで元Rainbowのイナークと、米陸軍特殊偵察隊GhostReconのミッチェル大尉の二人と秘密の射撃訓練施設で邂逅した。
その後ローガンは新たに編成されたチームメンバー3人と合流し、HRT(人質救出)任務を想定した訓練に励む。
そんなローガン達に新任のRainbow-Sixことドミンゴ・シャベス隊長からメキシコへの出動命令が出る。




ローガン・ケラー編

−−−−−Rainbowメキシコへ−−−−

俺の名はローガン。ローガン・ケラーだ。
新生Rainbowで今回初めてチームリーダーを務める事になった。

元米軍レンジャー・元デルタそしてRainbowという経歴は、今は引退したイナークと同じ道筋を辿っている。

イナークやGhostReconのミッチェル大尉と、国の秘密の訓練施設で出会った後、俺のチームメイトになる3名と合流してチームとしての慣熟訓練を行っていた。

部下の3名はいずれもNATO及び友好国家から派遣された軍事その他のスペシャリストだ。

【ゲイブリエル・ノワック】
ポーランド出身。まだ若く生意気盛りだが、電子工学の専門家でポイントマンとして偵察任務の卓越した才能を持つ。
愛用のアサルトライフルはFN社最新のSCAR-H CQC。サブマシンガンはMP7A1を使用する。

【カン・アカハシ】
日本出身。理知的で発言に重みがある。特殊部隊のメンバーとしては年齢的にピークをもう越えているが、重火器の扱いと爆破任務では誰にも引けを取らない。
愛用はMININI Mk46軽機関銃。サブマシンガンはガブリエルと同じMP7A1だ。

【ジョアン・トーレス】
カナダ出身。情報士官だ。作戦には直接同行せず、衛星通信とGPS、赤外線探査装置などを駆使し、我々をヘリコプターのオペレータ席から常に支援する。

【ブロディ・ルーキン】
ロシア連邦出身。俺の直属の部下としては員数外だが我々チームを輸送し、ジョアンのオペレータ席があるヘリコプターのパイロットだ。

我々はイギリスの特殊部隊、SASの基地であるヘリフォードで対テロリスト戦と人質救出を中心とした訓練メニューを黙々とこなしていた。
SASの古参隊員も目を見張るほど、新生チームとは思えないようなチームワークで我々はメニューを消化していった。

ヘリフォードでのチーム慣熟訓練が4日目を過ぎた頃、新生RainbowのSix、ドミンゴ・シャベス隊長から我々に出動命令が出た。

再び米国へ軍用ジェットで戻った我々は、米軍のとある基地でヘリコプターを受領した。
コイツは特殊任務専用の高速ヘリコプターで、従来使用していたMH-60Gペイブ・ホークヘリコプターに比べると兵員と搭載火器の収容能力は劣るものの、最新の電子機器を満載した空飛ぶ情報センターだ。

ブロディの操縦によって、我々は米国とメキシコの国境近くにある鉱山へ向かっていた。
この鉱山は今は廃鉱になり、住民も皆去った見捨てられた土地のはずだった。
だが今やこの鉱山はテロリスト達によって、テロリストのキャンプ兼、メキシコから米国への秘密の侵入路となっているとの事だ。

機密保持の為、任務の詳細は目的地まで数十キロの地点まで我々にすら知らされなかった。
本部から衛星経由で任務がジョアンの端末にダウンロードされ、彼女がブリーフィングを開始する。

「ローガン。ターゲットはテロリストを率いているアイリーナ・モラレスです
。作戦はグリーンライト。実行許可が出ました。 ゲイブリエル!起きなさい!」

「寝ちゃいないさ。先を続けろよ」 とゲイブリエル。

「アイリーナって言えば最近もフランス大使館の爆破で指名手配されたあの女だな」 とカン。

「で、今アイリーナは何をやってるんだ?」
ゲイブリエルがジョアンに尋ねる。

「彼女は今、メキシコから米国へ密輸の仕事をしているようね」
ヘルメットのバイザーの左上に、アイリーナが人質を射殺する様子をTV放送した際のビデオが投影される。

「テロリストが密輸で米国へこそこそと侵入を図るのは今回が最初じゃないさ」 カンがジョアンの言葉を引き継ぐように口を開く。

俺はジョアンに一番肝心な事を尋ねる。
『で、俺達はアイリーナをどうすればいいんだ?』

「Sixは彼女の生け捕りを御希望よ」

「やれやれ。冗談じゃない。簡単に言ってくれるぜ。最悪だ」
ゲイブリエルが不平を漏らす。
無理も無い。鉱山を利用して地上・地下に展開されたテロリストのキャンプを襲撃して、首謀者を無傷で捕らえるのは簡単な作戦じゃない。
しかし、だからこそRainbowの出番なのだ。

開け放たれたヘリコプターの右側のドアからは川から集落、そしてビルが連なる市街へと様相を変えて行く。

ゲイブリエルとカン、俺はすでに完全装備。いつでも降下して作戦を開始できる態勢だ。
俺のアサルトライフルは愛用のSIG552。サブマシンガンはMP5N。ハンドガンはSOCOM Mk23だ。

「目標の座標に到着した。足元に注意してくれ」 パイロットのブロディだ。
高速で飛行していたヘリコプターが急減速して高度を下げる。

「LZ(ランディングゾーン)に降下したら工場に向かって。経路でもかなりの抵抗が予想されるわ」
ジョアンが周辺の熱源探査で相当数のテロリストを確認したようだ。

『了解だ!よし行こう!』
ヘリは停止すると、右側に搭載されたウインチからラペリング降下ロープを吐き出す。
俺はロープを掴んで最初にFASTロープ降下を実施する。

シュルルルルルルルル!
ロープの摩擦熱はノーメックスのフライトグローブが吸収してくれる。
俺が地表にたどり着くのと同時にそれは起こった。

バシューーーーーン!

「R!P!G!回避機動!」 ブロディが叫ぶ。
俺が上空を見上げると、RPGが噴煙を吐き出しながら回避機動を取るヘリの右側を通過する。

「ブロディ!緊急離脱よ!」 ジョアンが叫ぶ。
ヘリは前傾姿勢を取って、急速に速度を増しながら低空のまま離脱を開始する。

俺はヘリの行く手を追うように走って前進。ACOGスコープ付きのSIG552を構えるが、RPGの射手は視認出来ない。
最初の指揮任務だってのに最悪のスタートだな...俺は心の中で一人愚痴る。

ヘリは右に旋回。俺も後を追うように路地の出口の広場へ...AKを持った敵だ!

「ズババン!ズバン!ズババン!ズバババン!」 「ズバン!」 「うわぁぁ!」
まさに咄嗟射撃。訓練の賜物だ。
SIG552の5.56mm弾のバースト射を喰らった奴は悲鳴を上げながら死に際に反射的に引き金を引き、俺の抗弾ベストにラッキーショット。
貫通はしないが激しい衝撃とショックで視野が数秒ぼやける。

広場の入り口で視線を右に移すと、ヘリが低空のまま右旋回を続け一旦離脱する様子が見て取れる。
少なくともRPGの第二射を発射される危険からは脱したようだ。

メキシカン音楽がどこかのラジオから流れている。
広場には人の気配は無い。が、目標の路地の突き当り、ライトブルーの骨董品のような乗用車の右に銃を持った人影の接近を視認する。

ヘルメットのバイザーの左上にジョアンの姿が投影される。
「ローガン!第2中継地点で合流しましょう。そこでカンとゲイブリエルを降下させるわ」

『了解した。第2中継地点の古いスペイン教会まで移動する』

俺は答えながら接近する敵にACOGスコープの照準を合わせる。
「ズバン!」 セミの一撃で男は砂埃の中に消える。

男が倒れるのを確認して広場を教会へ通じる路地に向かって前進を再開。
周囲は夕暮れが近づき砂埃も手伝って視界は良好とは言い難い。

銃声を聞きつけて路地の右の脇道から3名の武装した男達が現れる。
やはり廃鉱で死の街となった後、この一帯はテロリスト達の住み家と化しているようだ。
この入り組んだ路地を突破して、第2中継地点のスペイン教会へ到達するのは骨が折れそうだ。

先頭の男にACOGスコープのレティクルを合わせトリガを引く。
「ズバババン!」 「うをっぅぉ..」 まず一人。

「バババン!」 反撃!射線は右手に逸れる。
視界は砂埃ではっきりしないが敵のマズルフラッシュに向け牽制のフルオート射撃を断続的に送り込む。
「ズババババン!ズババン!ズババン!ズババババン!」
二人目の敵が倒れる。

弾切れ!広場の中央にある石造りの低い壁に身を隠し、マガジンを交換して初弾をチャンバーへ送り込む。
「ガシャッ!」「チャキーン!」

中腰に戻りACOGスコープで索敵する。
三人目は姿を隠した。
「シュパパパン!シュパパパン!」
サブマシンガンの発射音が聞こえるが、こちらに弾着は無い。

先般に目に入ったライトブルーの乗用車の車体と、その手前の金属製のゴミ収集箱に弾着音。
どうやら奴は乗用車の陰に身を隠して盲撃ちでサブマシンガンだけを頭上にかざして撃っているらしい。

ならば...石造りの壁の陰から離れ、乗用車から死角になる左前方に前進して距離を詰める。

「シュパパパン!シュパパパン!」

サブマシンガンの発射音は断続的に続く。こちらを足止めして応援を待つつもりか?

奴が隠れた乗用車がある路地からは死角になる路地左側の建物の壁面に貼りつく。
壁の角から身を乗り出し、乗用車を伺う。
奴の姿は見えない。OK...

「ズバン!」 乗用車のフロントガラスにSIG552のセミで1発撃ち込む。

「シュパパパン!シュパパパン!」
サブマシンガンの発射音と共に敵が乗用車の右側に姿をわずかに現した。
OK。そうこなくちゃな。
俺は金属製のゴミ収集箱を盾に右に素早くスライド移動。

「ズバババン!」
乗用車の右側に半身を乗り出した男に向けSIG552の5.56mm弾を送り込む。
「うわぁぁぁ」 「ゴゴン!」 男は悲鳴と共にのけぞって倒れ、乗用車のドアが外れて地面に転がる。

「ローガン!教会への最短ルートの通りで多数の敵の接近を確認しました。別の迂回ルートを探して」 ジョアンから通信。

その通信の間にも路地の右側の脇道から敵の増援が2名現れる。
「バババン!」 先手を取られた!
「バムッ!」
抗弾ベストに着弾。激しい衝撃。

「ズババババン!ズババン!ズババン!ズババババン!」
スコープを使わず腰だめにフルオートで5.56mm弾を二人に叩き込む。
激しいマズルフラッシュの向こうで男達は崩れ折れ道路を転がる。

「今の音は何だ!?」 「警察の襲撃じゃないのか?」 「増援を呼べ!」
にわかに路地の突き当りが騒がしくなる。
聞こえてくる会話は全てメキシコ語。やはり情報通りテロリストはアイリーナ・モラレスに率いられたメキシコ人のテロリスト達の様だ。
道路の右側の別の乗用車の陰へ身を滑り込ませる。

「シュパパパン!シュパパパン!」 「ガシャーン!」
乗用車のリアガラスとフロントガラスがサブマシンガンの発射音と共に砕け散り、破片がバラバラと俺のヘルメットとバイザーに降り注ぐ。

道路の突き当たりに現れた敵は3名。トラックの後部の陰と石造りの車止めの陰、そして...

「ズババババン!」 不用意に身を晒したままの一人にACOGスコープの照準を合わせ、フルオートでSIG552の5.56mmを叩き込む。
崩れ折れる敵。

右手の石造りの車止めからは敵が頭部を晒してこちらを伺っている。
「ズバン!」 「バゴン!」 俺のセミの一撃と奴が同時に発砲。
「バシッ!」 「バムッ!」 俺の一発は奴の耳を削ぎ、奴の一発も俺の抗弾ヘルメットをかすめる。

いい腕だ。西部劇に出てくるような飲んだくれのメキシカンって訳ではないらしい。良く訓練されたテロリストだ。
残弾ゼロ!乗用車の陰に再び身を隠し、マガジンを交換。チャンバーへ初弾を叩き込む。
「ガシャッ!」「チャキーン!」

「バババババン!」 「バババババン!」 トラックの後部の敵と、車止めの陰の敵は激しく発砲してくる。

乗用車の陰から右側に身を乗り出して索敵する。この位置ならトラックの後部の敵からは死角になる。

「バババババン!」 車止めの陰の敵は身を隠したまま、腕とマシンガンだけを車止めの上から出して盲滅法に弾をばら撒いている。
ならばトラックの後部の敵を先に片付けよう。

ACOGスコープで車止めの上部を狙う...
「ズバン!」 SIG552のセミの一撃は車止めの上部をうがつ。奴の腕と銃が車止めの陰に引っ込む。

この隙を突いて乗用車の右側をかがんだまま前進。
トラック後部のもう一人の敵を視界に収めSIG552のトリガを引く。
「ズバン!ズババン!」 「うわぁぁぁ」 マガジンを交換しようとしていたトラックの陰の男は悲鳴を上げて倒れる。

俺はそのまま前進し、車止めの陰の男とは電柱が死角になるようにしてさらに距離を詰める。
奴は車止めの右に半身を乗り出してこちらを狙う。

「ズババババン!」 咄嗟にACOGスコープでサイティングしてSIG552に5.56mm弾を叩き込む。
「うっうわぁぁ..」 男は呻きながらずるずると崩れ折れる。

3人の敵が確実に絶命している事を確認しながら路地の突き当りへ。
突き当たりは右に路地が続く。そのまま右の路地へ足を進める。
路地の突き当たりは行き止まりのようだ。
左側の建物のどれかから反対側の別の路地へ抜ける必要がある。

「ローガン。今あなたがいる位置の左側の建物に熱源を複数確認したわ。サイレンサーを使って一人一人静かに始末して」

ジョアンから通信だ。

俺はドアの戸口にそっと入り込み、SIG552を背負うと代わりにサブマシンガンのMP5Nを手に取る。
9mm用のサイレンサーをハイダーに捻り込み、オープンドットサイトの電源を入れてMP5Nを構える。

入り口からは右に廊下が続き、突き当たりは居間のようだ。
居間からはラジオの音が聞こえてくる。
ジョアンの助言通りステルス・エントリーで一人づつ倒していくのが良さそうだ。
ジョアンは敵の熱源だけでなく俺のGPSシグナルと熱源もモニターしている筈だ。チームリーダーとしてみっともない真似は見せられないな。

廊下を進み、突き当たりで左手の居間を索敵する。
背を向けた武装した男が屈み込んでラジオに聞き入っている。

「シュパパパン!」 「うわぁぁぁ」 サイレンサーを装備したMP5Nの発射音は囁き声みたいな小さな音だが、9mm弾で撃ち倒された男の悲鳴は居間に響き渡る。
「グッジョブ!他の複数の熱源がすぐ近くの部屋にあるわ」
やはりジョアンはしっかりとモニターしていた。

「今の音は何だ?」 「様子を見て来るか?」
正面の部屋でテロリストがメキシコ語で会話を交わしている。
こちらからご挨拶させて貰う。

ドアを開け、正面の一人にMP5Nの9mm弾を連射で浴びせる。
「シュパパパン!」 「バババババン!」 確かに当たった筈だが奴は反撃する。ボディアーマーか!

「シュパパパン!」 頭部をサイティングして再びトリガを引く。
「うわぁぁぁ」 男は頭部から血飛沫を撒き散らして倒れ込む。
そのまま右へスライド移動。

室内の左側にいたもう一人にサイティングを移し、腹から顔面に掛けてMP5Nのフルオートで掃射する。
「シュパパパパン!」 「うわぁぁぁ」 二人目も悲鳴を上げて崩れ折れた。
室内はクリア。

反対側の路地へ抜けるドアはこの建物の一階には無いようだ。
居間にある二階への階段へ足を進める。OK。クリアだ。
階段を登り、MP5Nを構えながら二階を索敵する。敵の姿は無い。

二階の窓から反対側の路地に下りるつもりだったが生憎二階には窓が無い。
別の建物に移るか...そう思った時、部屋の壁に屋上への梯子を見つける。屋上からなら反対側の路地へ移動出来そうだ。

MP5Nを背負い、梯子を静かに登る。屋上へ出た。
屋上の右前方に背を向けた敵!

「シュパパパパン!」 MP5Nを素早く構え、咄嗟射撃でトリガを引く。
「うわぁぁぁ」 男は反撃の間もなく絶命する。
そのまま屋上の端に前進する。周囲の近くには敵の姿は無い。
屋上の端の壁にはラペリング降下におあつらえ向きの鉄骨がある。

再びMP5Nを背負い、念の為SOCOM Mk23を右手に構えたままロープを鉄骨に掛けてラペリング降下を行う。

OK。先程と反対側の路地に下りた。
Mk23をホルスターに戻し、SIG552を構える。
路地は目的のスペイン教会への方位に向かって下り坂になっており、坂の下方には4名のテロリストを視認できる。距離もあるので連中はまだ俺に気付いてはいない。

SIG552のACOGスコープでまず中央の男に照準を合わせトリガを引く。
「ズバババン!」 「うわぁぁぁ!」 男は砂塵の中に崩れ折れる。

ACOGスコープを覗いたまま、残る3人に続けざまに5.56mm弾を叩き込んで行く。
「ズバン!ズババン!」
「あぁぁぁ!」
「ズバン!ズババン!ズババン!」 「うぁぁぁ」
「ズバン!」 弾切れ!2人目と3人目は倒したが、4人目は俺の弾切れの隙にトラックの背後に逃げ込む。

俺は金属製のゴミ収集箱の陰に身を滑り込ませ、SIG552のマガジンを交換してチャンバーに初弾を叩き込む。
「ガシャッ!」「チャキーン!」

「第二中継地点はもうすぐそこよ。その路地に平行した路地があるから注意して」
俺の前進をヘリコプターのオペレータ席からモニターしているジョアンから通信だ。

ゴミ箱の陰から再び路地に身を乗り出す。
路地には俺に撃ち倒された3人のテロリストの死体。
4人目は逃げたかトラックの陰に潜んでいるかのどちらかだ。
路地は死んだように静まり返っている。

俺は左に平行する別の路地からの新手と、おそらくトラックの陰に隠れている4人目の敵を警戒しつつ坂を下って行く。

坂を下る間、俺を阻む敵はいなかった。件の4人目が隠れている筈のトラックに近づく。

「ポネ・ミヤラス!」 何かメキシコ語で叫びながら男がトラックの荷台の陰から飛び出してきた。
ACOGスコープで咄嗟照準してトリガを引く。
「ズババン!」 男は声も無く撃ち倒される。 だがこの銃声が新たな敵を呼んだ。

2、3名がメキシコ語で何やら交わしながら現れたようだ。
まずは左手の建物の2階、テラスの敵に照準。
「ズバン!ズババン!ズバン!」 「ババン!」 男は反撃するが俺のSIG552のバースト射に倒れる。

第2中継地点のスペイン教会へ続く路地へ行くには、男がテラスにいた左手の建物の前を通る必要がある。
建物へ歩み寄る俺の視界の左側からAKを持った敵が現れた。
こちらを見つけてはいないようだ。

慎重にACOGスコープで照準を合わせ...
「ズバババン!」 「あぁぁぁ!」 スコープの中央の男はSIG552のバースト射を浴びて悲鳴を上げて草むらへ倒れこむ。

俺はスコープから目を離してその左手の建物全体を索敵しながら建物の敷地へ短い階段を登って入る。
建物の左の路地から新たな敵が1名走り込んで来る!

「ズバババン!」 「ババババン!」 『ぐっ』
俺の最初のバースト射は奴の予想外の足の速さで建物の壁を叩く。
奴の反撃の銃身を振りながらのバースト射撃は1発の命中弾を俺の抗弾ベストに与えた。 着弾の衝撃で一瞬息が詰まる。

「ズバババン!」
俺は即座に再度バースト射を放って今度は奴を確実に撃ち倒す。

本来ならチームで突破する筈のエリアを一人で切り開いているんだ。これ位のヘマは勘弁してもらおう。

衝撃でまだ視界がちょっとぼやける状態だが俺は再び目標の路地へ向かって走り出す。
路地の階段を下り、右手を索敵。

路地の突き当たりの建物の2階のテラスと1階の生垣の向こうに敵!
「バババババン!」 まずテラスの奴が撃って来た。焦っていたのか狙いは出鱈目だ。
俺はACOGスコープで奴を捉えトリガを引く。
「ズバババン!」 「バババン!」 「ズバン!」 『うぉっ』

俺のバースト射は奴の胴体を捉えたはずだが、俺同様に抗弾ベストを着込んでいたのだろう。奴は俺のマズルフラッシュを狙って正確に反撃してきた。
しかし俺が続けて放ったSIG552のマガジン最後の一発は奴の頭部を確実に射抜いた。弾切れ!

抗弾ベストへの着弾の衝撃に呻きながら俺は一旦曲がり角の壁の陰に戻り、SIG552のマガジンを交換してチャンバーに初弾を叩き込む。
「ガシャッ!」「チャキーン!」

まだ少し視界がぼやけるが俺は曲がり角から身を乗り出してもう一人の敵を探す。
奴は生垣を乗り越えてこちらの路地へ入り込む所。
「バババババン!」 奴が先手を取る。しかし射線は左に大きくそれた。

近距離なのでスコープを使わず咄嗟射撃でバースト射を浴びせる。
「ズババン!」 「うわぁぁ..」
男は前のめりに倒れる。

目的地の第2中継点、スペイン教会はこの生垣を越えた路地を右へ下った場所だ。

ヘルメットのバイザーの左上にジョアンの姿が投影される。
「最初のLZ(ランディングゾーン)が危険すぎて後続を降下させられなくてごめんなさい。今、第2中継地点のスペイン教会の屋上にカンとゲイブリエルを降ろします。合流して下さい」

俺はジョアンの通信を聞きながら生垣を乗り越える。
周囲を索敵。OK。路地はクリアだ。

第2中継点のスペイン教会へ向かって路地を駆け下りる。
路地の角に到着。ヘリコプターのローター音が聞こえる。
角からそっと身を乗り出して様子を伺うと、教会の上空にホバリングするヘリ。
カンとゲイブリエルがFASTロープで屋上へ降下する所。

「バババババン!」 教会の屋上へ向けて広場から銃撃が開始される。
さらに身を乗り出して左手を確認すると5、6名の敵が屋上を指差して何か叫びながら銃撃している。
「ドパパパパパン!」
ゲイブリエルより一足先に降りたカンがMININI軽機関銃で応射を開始した。

どうやら2人と合流するにはもう一苦労必要らしい。

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ようやく第2中継ポイントの教会まで到達したローガン。
2名の部下との合流までもう一息です。(`・ω・´)シャキーン
続きは右上のムービーでお楽しみ下さい。
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 Movie   Rainbow in Mexico City

 Photo

  Rainbowのローガンチーム用ヘリコプター


 Photo Rainbow-SixVegas風装備

 Photo ACOG装備 Sig552RAS

 Photo ACOG装備 Sig552RAS

 Photo オープンドットサイト装備 Sig552RAS

 Photo オープンドットサイト装備 Sig552RAS

 Photo

 MP7A1サブマシンガン


 Photo

 MP7A1サブマシンガン その2


 Photo

 MP5A6サブマシンガン


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 MP5A6サブマシンガン その2


 Photo

  ローガンのSOCOM Mk23 サイレンサー仕様


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  ローガンの Mk23 LEM&サイレンサー仕様


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  SIG552の射撃で撃ち倒されるテロリスト


 Photo

  MP7A1サブマシンガン


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  MP7A1サブマシンガン その2


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  ゲイブリエルのSCAR-H CQC


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  ジュンのG36C


 Photo  マイケルのMk46 MOD0

 Photo  マイケルのMk46 MOD0 その2

 Photo  RainbowのXM-8

 Photo  RainbowのXM-8

 Photo

  テロリストのFAMAS


 Photo

  テロリストのG3A3


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  テロリストのP90


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  テロリストのPSG-1


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  テロリストのMG36


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  テロリストのベネリM3