Inerk's story 21"Back to the Rainbow Again?"

【前回までのあらすじ】
日系米国人のイナークは米国陸軍レンジャー、デルタ部隊勤務を経て、NATOの特殊作戦部隊Rainbowに従事していた。
しかしテロリスト達との殺伐した闘い、殺し合いの日々に疲れた彼はRainbow部隊を退役。
SP勤務時に経験した超小型核爆弾の幻覚や、過去や来世(?)の闘いの記憶に悩まされながらも、市警のS.W.A.T.のエレメントリーダーとして勤務していた。
イナーク達SWATチームにはステチコフ・シンジケートの本拠強襲という過酷な任務が与えられた。
シンジケートを一掃したイナークは溜まった休日を取る事にしたが、リードマン中尉の依頼で新生Rainbowに一時復帰し、南アフリカ大統領救出任務に参加したのだった。
無事任務を完了したイナークは自宅のマンションのカウチでデルタ時代の任務に思いを馳せるが、再び超小型核爆弾の幻覚に囚われて意識を失い、イーグルワンへ憑依してしまった。




俺の名はイナーク。市警のSWATでチームリーダーを務めている。

ステチコフ・シンジケート壊滅作戦の後、休暇の筈がRainbowチームに一時復帰して南アフリカ大統領の救出作戦に参加するなど刺激的な休日を送り、居間のカウチの夢の中ではDelta時代の1999年のイランでの不正規作戦、イーグルワンへの憑依体験をしてしまっていた。

休養の為に優雅な休暇を過ごす筈が心身共に疲弊してしまった悪循環の中、俺はSWAT勤務に復帰した。

市警のSWAT待機所へちょっと早めの午後2時半に顔を出した俺を出迎えたのは、俺が不在の間チームを指揮してくれていた隊長だった。

「どうしたイナーク。お偉方のコネを使ってまで休暇を延長した割にはずいぶん疲れた顔をしているじゃないか。体調でも崩したのか?」

「はあ。留守中お手数をお掛けしました。チームの連中は問題を起こしませんでしたか?」

「大丈夫だ。幸いに大きな出動も無かったしな。今日はクリスのチームが常時待機でお前のチームは準待機だ。ジェラルドにも休暇をやってある。もっとも特捜部はここ数日極秘のテロ対策作戦とやらで大騒ぎらしいが。」

「テロ対策作戦?市内でですか?」

「ガサ入れ先は管轄外らしいがお偉方の判断でウチの特捜部が出動になったらしい。例によって潜入捜査関連らしくて詳細は判らんよ」
隊長が肩をすくめて見せる。

30分後、休暇中のジェラルドを除くレイノルズ、フィールズ、ジャクソンが顔を揃える。
一様に俺の憔悴しきった様子を心配しているようだ。

「みんな、しばらく不在にして面倒を掛けた。今日は準待機だから書類仕事や装備点検等を気楽にやってくれ」

「目に隈が出来てますよ。イナーク。大丈夫ですか?」
とレイノルズ。

「ちょっとまた眠れなくてね。でも勤務に支障は無いよ」


「例の超小型核爆発の幻覚ですか?カウンセリング続けてます?」 フィールズが眉をひそめる。

「続けてる。かえってカウンセリングの後だと変な夢を見るんだ」
思わず苦笑。

しかし同僚と久々に人間味のある会話を交わす事で、俺は張り詰めた神経が徐々に解きほぐされつつあるのを感じる。...そうだ今俺に必要なのはDeltaやRaibowで求められる戦闘機械から人間に立ち戻る事だ。

他愛も無い軽口や冗談を交わしながら、装備の整備点検を実施する。もちろん銃器保管庫で最低限の整備はされているが命を預ける相棒(バディ)に自らの手で愛情を注いでやるのは悪くない。

俺達はM4A1G36CMP5TLE/IIの点検整備を進めた。G36Cは先日のステチコフシンジケートとの激戦でかなり酷使したが、作動不良や磨耗も無く質実剛健さを証明している。
当初は高く付いたと感じたものだがどうやら早々に減価償却出来そうだ。

各銃の分解から清掃・組み立てを行っていると時間はあっという間に経って行く。
時間はもう午後6時になろうとしているが我々SWATに出動要請は無く、常時待機のクリスのチームも書類仕事や読書、ipodでの音楽鑑賞と各々が時間を有効に使用しているようだ。

その時、署内の館内スピーカーが俺を呼び出した。
「イナーク巡査。至急本部長の部屋まで出頭してください。繰り返します。至急本部長の部屋まで出頭してください。以上」

復帰後早々にジェフ本部長直々のお呼び出しとは穏やかではない。チームの面々が顔を見合わせる。
俺は足取りも重く本部長のオフィスへ向かった。

「コン、コン!」
オフィスのドアをノックする。
「イナークか。入ってくれ」 本部長だ。

ドアを開け本部長のオフィスに入る。
オフィスには秘書は不在。多少疲労の色が見える本部長のデスクの前のチェアに一人の男が座っていた。

「リードマン中尉?」座っていた男は陸軍軍人の制服に身を包んだリードマン中尉その人だった。

「やあイナーク。先日は南アフリカまでの遠征ご苦労だった。休暇は楽しんで貰えたかい?」 とリードマン中尉。

「お陰さまで。で、今日は又どういった用件ですか?」

「今、ジェフ本部長と話をさせて貰っていた所なんだが、君を又Rainbowに借りたい。と言っても数時間の予定だが」
とリードマン中尉。

「イナーク君。実は昨夜ウチの特捜班が、国内でテロを画策していた男のアジトを襲撃した。作戦は成功したんだが、肝心の首謀者の所在は確認する事が出来なかった。負傷した傭兵の幹部の一人が情報を握っていたので、現在無人の廃病院施設に極秘裏に移送した」 本部長が後を続ける。

「機密性を重視して病院の警備を目立たぬように最小限にしたのが裏目に出た。つい先程傭兵の残党が囚人の奪還の為に病院を襲撃した。警備の警官隊はほぼ全滅。幸か不幸か囚人の負傷が重症で動かす事が出来ず、連中は篭城を決め込んでいる」
とリードマン中尉。

「あいにく特捜班は昨日の後始末で動きが取れない。リードマン中尉配下の特殊部隊もステイツ内では今すぐ動けるリーダーがいないんだ。すまないが数時間、Rainbowに復帰して病院に篭城する傭兵達を片付けてくれ。囚人と病院関係者の生存者保護はもちろんだ」 本部長の言葉は口調こそ柔らかいが依頼ではない。命令だ。

「SWATチームの出動ではなくRainbowの出動の理由は何です?」俺は半ば答えを知りつつ一応尋ねてみる。

「テロの首謀者はステイツ内だけでなく世界を股に掛けるGLF(世界解放戦線)のリーダーの疑いがある。FBIやATF、ましてや市警では機密保持が難しくてね」
とリードマン中尉。

「了解しました。装備類はRainbowで用意して貰えますか?」

「10分後に屋上のヘリポートにマロイのMH-60Gが他のメンバーと君の装備を載せて到着する。指揮を頼む」
リードマン中尉は相変わらず抜かりが無い。

「ウチのSWATの隊長とチームの連中に適当な話で私の外出を取り繕っておいて下さい。このまま屋上のヘリポートへ向かいます」

「よろしく頼むよ。イナーク」 本部長が応える。

エレベーターを使って屋上のヘリポートへ向かう。
特捜班がテロの拠点を襲撃?昨夜の夢は正夢なのか...頭がかすかに痛む...

ヘリポートに出た。特殊作戦用に特殊装備を施されたブラックホーク、MH-60Gペイブホークが夕闇の迫る中、丁度駐機スポットへ降下してくる所。

着陸したMH-60G側面のスライドドアを開いて俺を出迎えたのは、先日南アフリカで共に作戦に参加したヤコビー女史だった。

「意外にまた早くお会いしましたね。サー」 とヤコビー。
「今回は私とムラド、プライスが貴方のチーム『アルファ2』に参加します。別チームでロスキスとパクが『ブラボー2』としてすでに病院の近くで待機中です」 とヤコビーは続けながら俺がMH-60Gに乗るとスライドドアを閉める。

Pilotのマロイはコレクティブルレバーを引いてMH-60Gを離陸させた。

「急な事で状況説明を受けただけでまだ作戦の概要を聞かされていないんだ」

「了解しております。サー。現在件の病院は市警が遠巻きに包囲しています。我々『アルファ2』が病院の屋上にスリング降下で突入し、上階から傭兵を排除して人質となっている医師を確保します。下層に軟禁されている囚人の確保は『ブラボー2』が対応します」 ヤコビーが流暢な英語で答える。

「その後は我々『アルファ2』と『ブラボー2』が病院内で合流して医師と囚人を連れてヘリで病院を脱出するって手筈だね?」


「その通りです。サー。囚人の容態が不確定要素ですが、医師が応急措置を施せば移送は問題ないと思います。作戦の所要時間は30分を予定しています。イナークリーダーの装備はこちらにご用意しました」 ヤコビーは傍らの大きなダッフルバッグを示す。

ダッフルバッグを開ける。主装備は前回の作戦同様にG36Cが用意されていた。
狭い病院内でのCQBなのでスコープやドットサイトは使用せず、アイアンサイトでの戦闘だ。
ちょっと意外だったのはG36Cのマガジンだ。通常の30連ではなく150連のβCマガジンが3個用意されている。弾数にして450発

取り回しの良さが売りのG36Cだが、ノーマルマガジン5個分の弾数を収めたβCマグの重量でその軽快な取り回しがスポイルされてしまう感は否めない。
しかし頻繁なマグチェンジの気遣い無くフルオートが使えるのと、マグチェンジ中の無防備状態が無くなるのは、ボディアーマー装備の複数の傭兵と交戦する際には有効だろう。

抗弾ヘルメットや抗弾ベスト、プロテクター類はいつも通り。グレーネードも破砕弾からガス、スモーク、フラッシュ・バンと一通り揃っている。
ハンドガンは俺の愛用のSOCOM Mk23に初期型LAM。OK。装備はこんなもんだ。

リードマン中尉の航空局への根回しの結果だろう。MH-60Gは市内の飛行制限高度よりずっと低い高度を戦闘速度で飛行する。
MH-60Gが郊外へ出て数十分。目的の廃病院の上空に近付いた。パイロットのマロイは速度を落とし、エンジンの駆動もサイレントモードへ切り替える。

廃病院上空へ到達。マロイの芸術家のような操作でMH-60Gは病院の屋上の上空十数メートルで急減速して静止する。我々4人の『アルファチーム』は一気にスリング降下。
と、同時にMH-60Gは再び戦闘速度へと加速しつつ上空を離脱する。
遠目にはヘリコプターが病院上空を通過しただけにしか見えなかった事だろう。

病院天井の点検用のアクセスパネルから5Fの廊下に降りる。OK。任務開始だ。

と、前方の右に曲がった廊下から人質になっていた男の病院職員が我々の目前に逃げ込んできた。

「助けてくれ!誰か!」

俺達の突入に気付いた訳じゃない。まったくの偶然。傭兵の一人に面白半分にロシアンルーレットをやらされそうになって逃げ出した所だった。
我々の姿を見て傭兵の仲間だと思ったのか廊下の右隅にうずくまって泣き出した。

『アルファ2へ。傭兵達は病院関係者の何名かをまだ人質に取っている。彼らの救出も任せる』 とリードマン中尉。

逃げた職員を追って傭兵の一人が廊下の右の角から現れる。咄嗟射撃でG36Cのアイアンサイトに傭兵を捉えトリガを引く。

「ズババババン!」「ズババン!」俺とヤコビーが同時に傭兵を撃ち倒す。
「Tango(Targetの隠語)射殺!」 ヤコビーが確認する。

廊下は見通しが利きにくいクランク状。病院職員にはその場に留まるように指示してそのまま前進。
角で右方を伺う。クリア。チームに後続の指示をハンドシグナルで送る。

廊下の次の角まで走り、角の手前でしゃがんで停止。
カッティングパイのセオリーで続く廊下の様子を伺う。
廊下は無人のナースセンターを半円状に回る作りで奥の廊下へと続いている。

立ち上がり、ナースセンターのドアとカウンター越しに奥の廊下の伏兵を警戒しつつ前進を続ける。

『助けて!私達は貴方達が誰かも何が起こっているか知らないの!殺さないで!』 『ズダダダダン!』
館内放送が流れ、女性の悲鳴と銃撃音で途絶える。
コイツは時間を掛けてはいられないようだ。

チームの後続を確認して、半周状の廊下の終点の角からアイアンサイトで照準を付けつつ身を乗り出し、先の様子を索敵する。

居た!続く廊下は突き当たりで左へ折れている。その左から武装した傭兵が二人ゆらりと現れる。

「ズババババン!ズババン!ズバババン!」
照明に背後から照らし出された二人の影が重なる瞬間を狙ってG36Cのトリガをバースト射撃で引く。
「ぐわぁぁぁぁ」二名の傭兵は悲鳴と共に廊下の角で崩れ折れる。

しゃがんだ姿勢から立ち上がり、廊下の角に銃口を向けながら次の角まで一気に走る。
OK。後続の傭兵は現れない。角の手前で再び停止。振り返ってチームの追従を確認。
しゃがんで角から左へ続く廊下の様子を身を乗り出して伺う。

クリアだ。廊下は無人。続く廊下は突き当たりで4Fへの下りの階段になっている。立ち上がり、咄嗟射撃できる体制で階段の手前まで一気に走る。

階段の手前で停止してしゃがむ。カッティングパイのセオリーで階下の様子を伺う。
階段はストレートなタイプ。そのまま左に折れる廊下へと繋がっている。
チームの後続を確認。先頭に立って静かに階段を下りながら廊下の先をアイアンサイトで索敵しながらカッティングパイ。

見えるのは病院独特の無機質の壁、彩度の低い絵画、安っぽいソファー...そして銃を構えた傭兵!目が合ってしまった!
「来やがれ!」「ズバババン!」傭兵が反撃する前に撃ち倒す。一人ではあるまい。
右へスライドして廊下の奥まで見渡せる位置に移動する。

「畜生!一人やられたぞ!」廊下の奥から傭兵が一人走ってくる。G36Cのアイアンサイトを重ね...

「ズババン!ズバババン!」「ぐわっ」男は病院の白い廊下に突っ伏す。
さらに索敵しながら右へスライド。
廊下の奥、左手には監視カメラが設置されている。今の所カメラの視界には入っていない。
右手のセキュリティルームのドアが開いた!
「侵入者だ!」 傭兵がセキュリティルーム内で叫ぶ。

「目標視認!」 俺の背後のプライスが廊下の突き当たりのドアが開いて新手の傭兵が現れるのを報告する。
セキュリティルームの奴は出てくる気配は無い。ならば廊下の突き当たりの奴が当面の脅威だ。
「侵入者発見!」廊下の傭兵が叫ぶ。

「ズバン!ズバン!ババン!ババン!バンバンバンバン!」
指切りバーストでたっぷりとG36Cの5.56mmを送り込んでやる。傭兵はドアの向こう側に倒れる。
βCマガジン搭載のG36Cは重量バランス的には今一つだがトリガーハッピーには堪らない仕様だ。

セキュリティルームの奴を排除して、監視カメラを止めないとな。
後続のチームにカメラの視界に入らぬようそのまま待機を指示。
「了解。待機します」 プライスが静かに応える。

「畜生来やがれ!豚野郎が!」 口汚く罵り続ける傭兵はセキュリティルームから出てくるつもりは無いようだ。
継続的な発声は己の位置を正確に敵に伝える致命的な過ちなのだが...罠か?

立ち上がり数歩前進。セキュリティルームの中に銃を構えた人影!
「ズババババン!」
G36Cのアイアンサイトを重ねトリガを絞る。男はパーティッションの奥に崩れ折れる。

監視カメラがこちらへ回転する前にセキュリティルームの開け放たれたドアへ駆け込む。 伏兵を索敵。OK。クリアだ。
倒した男が取り付いていた方のPC端末をチェックし、監視カメラの機能を停止させる。

セキュリティルームから廊下へ戻る。
廊下の突き当たりに新たな動き!

「警戒しろ!」
どうやら新手の傭兵達が廊下の突き当たり、ドアの向こうにいるようだ。
階段の降り口の角で待機するチームにハンドシグナルで追従を指示。
「了解。後に続きます。」 ヤコビーが応える。

いつでも掃射出来る様にG36Cの銃口を突き当たりのドアに向けながら前進する。正面から見る限り傭兵の姿はない。
途中から廊下の右側の壁に張り付くように移動して、ドアの向こうの様子を伺う。

ドアの向こうはパーティッションで仕切られた事務エリアのようだ。外から見通しが利き難く、待ち伏せには持って来いの作り。相変わらず人影は見えない。
人質の病院職員が居る可能性もあるのでむやみに手榴弾は使えない。フラッシュ・バンを使うか?
いや。ここは静かに強襲と行こう。

そのまま廊下の右端に沿って廊下突き当たり正面のドアに接近。居た!部屋の左側に銃を構えた傭兵!
「Shoot!」 ドバン!「ズババババン!」 傭兵が放ったアサルトライフルの弾丸はかがんだ俺の左太股をかすめて病院のリノリュームの床板を砕く。
俺が放ったG36Cのバースト射撃は奴の胸と首の辺りに叩き込まれる。崩れ折れる傭兵。

ドアの戸口の右に張り付き、部屋の左側を索敵。クリア!
カッティングパイで部屋の右側を伺う。パーティッションで視界は遮られているが傭兵の気配はない。
そっと室内に踏み込み、部屋の左側の死角も確認。右方を警戒しつつ後ずさりしながら左のパーティッションへ移動。OK。パーティッション内も無人だ。

前進して右側のパーティッションの内側のクリアを確認。そのまま左に折れて続く事務室を各パーティッションの陰の伏兵を警戒しながら索敵して行く。事務室はもう安全だ。

事務室の突き当りにはロビーへ通じる両開きのドア。右には簡易処置室へのドアがある。前進。見通しが効きすぎる両開きのドアは遠慮して、右の処置室へのドアをそっと開ける。

ドアの正面、治療ベッド右脇に銃を持った傭兵!
「ズババババン!」
俺の アイアンサイトでの咄嗟射撃は奴の右に逸れる。

「ズバン!ズバン!ズババン!」
「うわぁぁ!」
動揺して反撃の態勢が取れない奴に修正射撃のバースト射を叩き込む。よろめき崩れる傭兵。部屋の右手にしゃがんだ傭兵がもう一人!

「ズバン!ズバババババン!ズバン!」「ぐわぁぁぁ..」
CQBならでは。ろくにサイティングをしない咄嗟射撃で右手の傭兵も撃ち倒す。

処置室は中央でパーティッションで仕切られており、いくつかの治療用寝台と治療設備。左奥には開け放たれたロビーへのドアが確認できる。
チームに後続を指示しつつ、右へ移動。パーティッションを遮蔽物にパーティションの裏側とロビーへのドアの様子を伺う。

パーティッションの裏側はクリア。突き当たりのドア越しにロビーの2名の傭兵を視認する。
アイアンサイトに左側の傭兵を捉えトリガを絞る。

「ズバン!ズバン!」 命中を確認。そのまま右の傭兵へ射線を移す。「ズバババン!」 こいつも倒した。さらにその奥ちょい右、パーティッションの陰にもう1名を視認!「ズババン!」 命中!
ドアの左手からもう一人新手の傭兵!「ズバンバンバン!」 「うわぁぁぁ」 数秒の間に4名の傭兵を片付けた。

βCマグを使用する事でマガジン交換のタイミングを意識せずにTargetの掃射のみに集中できるのは、複数の敵に同時に遭遇した際には思ったより有効だ。

パーティッションの陰から出て、処置室の右の壁面にスライド移動。ドア越しにロビーの様子をカッティングパイで伺う。
受付カウンターとおぼしき什器に人影が見える...手を頭の上で組まされている?
彼らは傭兵じゃない。情報にあった人質の病院関係者だ。

いつでも射撃できるようにアイアンサイトで照準を付けながら処置室の右壁面に沿って前進する。
カウンターの手前、ドアから死角になる左手から銃を持った傭兵!「ズバン!」外れた!「うぉっ!」
傭兵はカウンターの内側を右へ走ってしゃがみこむ。「ズババン!」 射撃音と同時に奴は再びカウンターの左へ走る。また外した!
動揺した奴は人質の前を左右に移動する事でこちらの射撃を鈍らせようって腹らしい。直接人質を盾にする発想が出ないのは有難い事だ。

プライスにハンドシグナルで俺の前に出て、奴を視界に捉えられるドアの右手に張り付くように指示。
俺はカウンターの中央部分にサイティングを続けながらプライスの後方をカバーする。

「誰か助けてください!」 人質の悲鳴!「ズバン!」 「目標を排除!」 プライスが人質に再び接近しようとした傭兵を正確なヘッドショットで撃ち倒す。
畜生俺より良い腕だ。(苦笑

G36Cのアイアンサイトで照準しながらロビーの戸口に踏み込み左右を索敵する。ロビーには傭兵の姿はもう無い。
ロビーには病院内の各施設への出口が設置されている。それぞれの通路をチェックするまでロビーカウンターの人質には辛抱してもらおう。

ロビーの壁面をしゃがんだ状態で右回りに移動する。
我々が来た処置室に並行する通路をチェック。クリアだ。
「誰か!助けて!」 カウンターの人質が又叫び声を上げる。

振り返った俺の正面の通路の奥に銃を持った人影!
「ズババン!バン!」人影は床に崩れる。
人質がいるカウンター側へ移動しつつ、ロビーの右手の通路を索敵する。クリアだ。そのままロビー左手奥の通路へ。
OK。ここは最初にクリアした事務室からの通路。無人だ。

再びロビーに取って返す。追従するチームメンバーの表情は冷静そのもの。さすがと言うべきか。
ロビーに戻り、左側の壁面に沿って左へ移動。未チェックの通路のチェックに向かう。

「誰か!助けて!」 人質はパニック状態なのか悲鳴を上げ続ける。もう少し待っててくれよ...

通路は突き当たりで右に折れている。カッティングパイで通路をチェック。突き当りまでは人影はない。この通路は病棟の外周を囲むようにロビーからのもう一本の通路と通じている。

通路全体のチェックは隣の通路から行っても同じだ。ロビー内を右に移動してそのもう一本先の通路へ向かう。
通路の入り口からカッティングパイで通路内をチェック。左に折れて隣の通路に続く廊下には人影はない。

そのまま通路に進入。左へ折れる角でさらにカッティングパイで様子を伺う。クリアならこの二本の通路はOKだ。
いや、外周の病棟の窓に灯り!誰かがご休憩中って訳か?

廊下を静かに進んで灯りの点った病棟のドアに取り付く。中に人の気配がする。
『ブラボー2』が確保する筈の負傷した囚人は3Fだからこの病棟ではない。傭兵か、人質の病院関係者か...

ドアにはめ込まれた摺りガラスからは武器を持った男のシルエット!少なくとも一人は人質ではない。
ドアを開け、G36Cのアイアンサイトを傭兵に重ねる
「ズバババン!」 「あぁぁぁ!」正確に胸元に叩き込まれたグリーンチップの5.56mm弾は傭兵を撃ち倒す。

「畜生!何だ!」 ドアの入り口から死角になっていた左側で叫び声!右へスライド移動して視野に収める。

「ズバババン!」 反撃の余地を与えずアイアンサイトで咄嗟射撃。男はそのまま崩れ折れる。

弾切れ!ブットバックから予備のβCマガジンを取り出し交換コッキングハンドルを引いて初弾をチャンバーへ叩き込む。

病棟内へ進入。室内をチェック。OK。クリアだ。
病棟を出て背後でバックアップしていたチームメンバーと共に早足にロビーに戻る。

残る未チェックの通路は階下へ降りる下り階段への通路のみ。
ロビー内からチェックする通路は無人。突き当たりで左に折れている。
そのまま走って前進し、角の直前でしゃがんで停止する。

角から身を乗り出してカッティングパイ。下り階段への通路を伺う。
傭兵が一名!銃を構えてこちらへ歩いてくる。
すかさずG36Cのアイアンサイトでサイティングしてトリガを絞る。

「ズバババン!」 「何だ畜生!」 狙い違わず5.56mm弾は傭兵を撃ち倒す。
通路を右へスライド移動。死角の通路左側を索敵。クリアだ。

OK。フロアの傭兵を排除。退路も確保した。 立ち上がり、チームメンバーと共にロビーへ駆け戻る。カウンターに向かい、人質とされていた2名の医師を解放する。一人は女医だ。
「撃たないでくれぇぇ!」 男性の医師の方はかなり怯えている。

『アルファ2。救出した医師を階下の負傷している囚人まで護衛しろ。囚人の確保は現在ブラボー2が対応中だ』 とリードマン中尉。

チームメンバーと救出した2名の医師を追従させつつ、ロビーを出て先程の下り階段へ続く通路を走る。
階段に到達。下りの階段は折り返しタイプ。階下を伺いながら階段を静かに下る。
階段の折り返しで屈んでG36Cを構える。慎重にカッティングパイのセオリーを守って索敵。

居た!降り口に武装した傭兵!ハンドシグナルで後続するチームメンバーと医師に待機を指示。
G36Cのアイアンサイトを傭兵に重ね...
「ズバン!」 セミの一撃で傭兵をヘッドショットで倒す。
そのままアイアンサイトで索敵しつつ階段を降りる。階段の先はそのまま通路が続いている...通路の左壁面に傭兵!

「ズバン!ズバン!」 「うわぁぁぁ」 セミの2連射で壁面の男は崩れ折れた。 階段を降り切り、通路を警戒しながら前進する。
通路は左に凹状の窪みがあり、右奥には処置室へのドアが開け放たれている。凹状の窪みはクリア。処置室には複数の人間の気配。

『こちらブラボー2。現在目標エリアに接近中』 ブラボー2の女性隊員のロスキスだ。目標の負傷した囚人がいる病室の間近まで到達したらしい。現在我々が居るのと同じフロアだ。

ブラボー2はロスキスとパクの2名の編成。傭兵共の注意をこっちで引き付けて、彼らの仕事を楽にしてやっても罰は当たるまい。
救出した医師には後方で待機させ、チームメンバーに追従を命じる。

通路の右側に沿って処置室のドアへ向かう。
ドアの右側に到達。カッティングパイで処置室内を...正面の柱の右に傭兵を視認!

「襲撃だ!」 「ズババン!ズバン!ズババババン!」 「うわぁぁぁ!」
G36Cのアイアンサイトでの最初のバースト射は身を反らした傭兵の左側に外れる。すかさず補正射撃で送り込んだセミとバースト射で男を病院の床に撃ち倒す。

左にスライド移動。処置室の右側を索敵。クリア。
処置室にそろそろと進入し、大半が死角になっている部屋の左側を索敵する。
左のパーティッションと先程の柱の間に武器を持った黒い陰!

「ズババババン!」 「うわぁぁぁ!」 一瞬でG36Cのアイアンサイトに人影を捉え、バースト射を送り込む。男は悲鳴を上げて床に転がった。
処置室の右後ろへ後退しつつ柱の死角を索敵。件の柱の右、突き当りの寝台の陰にもう1名!

「ズババン!」 「うぉぉぉ」 小さな目標だがヘッドショット!
「畜生ファシスト共め!」 「来やがれ豚共!」 傭兵達は銃声を聞きつけて相当数が集まってきたようだ。
それはブラボー2の仕事が容易になる事を意味する。

G36Cのアイアンサイトで照準を付けながらそろそろと前進し、処置室の柱や設備の死角を索敵する。少なくとも声からは2名いるはずだ。
処置室の突き当たり、出口のドアと左側の柱の間に、銃を持った傭兵!こちらにはまだ気付いていないようだ。慎重にアイアンサイトを重ねて...

「ズバン!ズバン!」 ババーン!「ぐわぁぁ」 男は反撃するが俺の5.56mmを喰らってそのまま倒れ込む。奴の弾はパーティッションを砕いただけ。こちらは無傷だ。
さらに出口のドアの右側にも傭兵。そのままサイティングを移してトリガを絞る。

「ズバン!バン!ズバババン!」 「うぉぉぉ」 男は人形のようにぐにゃりと倒れる。

アイアンサイトから目を離して部屋全体を監視。この位置から視認出来る敵は倒した。
再びアイアンサイトで照準を付けつつ処置室内を右にスライド移動。
左のパーティッションの影になっていた突き当りの処置ベッドの向こう側に屈んだ傭兵を視認!
奴もこちらに気付いて立ち上がる。

「ズババババン!」 「うわぁぁぁ!」
俺のG36Cのバースト射撃が男を撃ち倒した。
俺が敵を見落とせば援護射撃するつもりだったのだろう。視野の左端にヤコビーのG36Cの銃口がチラチラ見えている。
俺のすぐ左にぴったりとフォローしてくれていたらしい。
いいチームだな。これは。

そのまま処置室内を右へスライド移動。右の壁に到達する。どうやら室内はクリアしたようだ。
ハンドシグナルでチームメンバー全員を処置室内まで前進させる。

傭兵の死体がゴロゴロ転がる処置室内を出口のドアへ警戒しながら進む。出口の壁の右側に張り付く。
出口の外は右へ続く廊下。左側は無人だ。

人質の医師達に追従を指示。 振り返るとチームメンバーが警戒態勢を取っているだけで二人の医師の姿が現れない。
臆病風に吹かれて隠れたか?今は俺達のそばが一番安全なんだが。

廊下の外を確認。今の所は動きは無い。
痺れを切らして迎えに行こうと処置室を戻ろうとした所で 「お願いです。撃たないで!」 とお決まりのセリフが聞こえてきた。処置室の入り口まで来て隠れているようだ。OK。それなら前進だ。

処置室の出口に向き直り、アサルトライフルを抱えたままの傭兵の死体を乗り越え、カッティングパイに従いながら右へ続く通路をチェックする。
通路は無人。大半の扉は病院閉鎖に伴いロックされているが右手にある別の処置室への通路から灯りが漏れてきている。

通路の角へ到達。やはり中には人の気配。傭兵達だろう。
後ろを振り返るとチームメンバーと2名の医師が屈んだまま追従してくる所。
ハンドシグナルで医師達にはその場に待機を指示。

振り返り処置室内をカッティングパイで索敵。俺の右側にヤコビーがフォローに入った。左にスライド移動して処置室内を徐々に視野に収めて行く。

正面の柱の右にひっくり返された鋼鉄製のベッドはバリケードだ!傭兵が頭一つ覗かせている。
「応援を寄こせ!今すぐだ!」 叫ぶ傭兵。
「ズバン!」 俺のG36Cのセミの一撃は右に移動する傭兵にかわされる。あれってポケモ(ry

「ズバババン!」 再度アイアンサイトに傭兵の頭部を捉え、バースト射撃を叩き込む。男は無言でベッドの向こう側へ消える。

処置室内に進入。伏兵に備えてカッティングパイで室内を移動しながら索敵する。
先程のベッドのバリケードの向こうに別の傭兵の頭がもう一つ現れた。
「ズバン!」 今度はセミの1撃で屠る。

さらに室内を右側へスライド移動してパーティッションの陰の死角をチェック。突き当たりのベッドの向こうに傭兵!

「ズバン!ズババババン!」
「うぉぉぉ」 男は後方の壁に一瞬縫い付けられたように止まった後、静かに崩れ折れた。

プライスが俺の右側にフォローに入り前進して室内の残りの死角を索敵する。OK。この処置室はクリアだ。

『こちらブラボー2。囚人回収地点の病棟を確保しました』

ブラボー2から通信。それじゃあ、さっさと医師を連れて合流するとするか。
この処置室の出口は突き当たりを右。カッティングパイでコーナーの伏兵を警戒しつつ出口から廊下へと出る。

廊下は右側が行き止まり。左側の廊下の中程の病棟が荷物の回収地点だ。
件の病棟の前には鋼鉄製のベッドが倒されてバリケード状になっている。
G36Cのアイアンサイトで照準を付け索敵。...あれはブラボー2のロスキスだ。

前進して病棟を目指す。途中の通路の右側にはロスキスと同様にブラボー2のパクが傭兵の襲撃を警戒していた。
病棟に到達。室外で警戒を続けるロスキスと目で挨拶を交わしドアを開けて病棟内に入る。

二人部屋の病棟だが患者は件の囚人の一人だけ。傭兵の襲撃に怯えるでもなく余裕の表情なのは自分はどっちにしろ安全だと踏んでいるんだろう。

程なく人質だった二名の医師が病棟に現れ、囚人の容態を見る。 「状態は安定しています。ちょっとだけ時間を下さい」 女医が囁く。簡単な処置で移送可能のようだ。

『アルファ2へ。多数の傭兵が数名の病院スタッフの生き残りを人質にして地下2Fに立て篭もったようだ。ブラボー2。現状を確保して医師の囚人への治療を護衛しろ。アルファ2は人質の救出に向かえ』 とリードマン中尉から指示。

マロイのMH-60Gが我々を病院の中庭に拾いに来るまであと22分。あまり時間は掛けられない。
病棟の護衛はロスキスとパクの2名に任せ、我々は地下の人質救出に向かう。

病棟を出て左折。チームメイトと共に下りの階段がある待合室に向かう。
待合室は廊下を左折した右側の部屋だ。
廊下の角を曲がった所で待合室に灯りが点っているのに気付く。
ドアの1m手前でしゃがんでチームにハンドシグナルで警戒を指示した瞬間、待合室のドアが開いた。
「畜生。これじゃ増援が必要だぞ」

傭兵だ!「警戒しろ!ポリだ!」 「ズババン!」 G36Cのアイアンサイトでの咄嗟射撃は近距離では外れる訳がない。
男は吹っ飛ぶようにドアの向こうに消える。ドアの向こうには正面の中距離に一人、ドア右の近距離にもう一人の傭兵を確認する。

「ズバン!ズバン!ズバン!」
正面の男の上半身にセミの3射を叩き込む。そのままサイティングを左の男に移しトリガを引く。
「ズバン!バン!バン!バン!」セミ4射でこいつも倒した。

待合室内にはまだ傭兵が潜んでいるかもしれない。
通路の右壁面に一旦身を寄せ、左スライドで室内をカッティングパイする。何か外国語で叫んでいる傭兵!
「ズババン!」 バースト射撃で仕留めた。

ドアの外からのカッティングパイではもう傭兵の姿はない。
待合室内に足を踏み入れ、死角となっていたエリアを索敵する。 OK。クリアのようだ。
職員カウンターの中を抜けて、待合室の右手後方に移動。完全な安全を確認して正面の下り階段に通じるドアに向かう。

ドアに取り付いた。ドアのガラスからは続く廊下の先の下り階段が見える。...階段の左手に人影。銃を持った傭兵だ!
ドアを開け、G36Cのアイアンサイトで傭兵の壁からはみ出している半身にサイティングしてトリガを絞る。

バーン! 「ズバババン!」 意外にも先手を取ったのは傭兵だった。アサルトライフルの射撃は左上方に逸れ、俺のG36Cのバースト射は奴を階段の床に叩きつける。

他の伏兵に警戒しつつ前進。OK。階段の踊り場はクリア。
ここは3F。階段を下って1Fを目指す。2Fへの折り返しで後続のチームメイトの追従を振り返って確認。

1Fの階段の降り口に到着。中庭への通路へ通じるドアがある。 しゃがんでドアを開け、通路へ進入。カッティングパイで索敵する。
通路内はクリア。通路の突き当たりは開け放たれたドア。
銃を持った傭兵のシルエットが夜の中庭に照明で浮かび上がっている。

夜のアイアンサイトでは微妙な距離だが膝付け姿勢からの射撃なら...
「ズバン!ズバババババン!」 命中!傭兵は崩れ折れる。
前進する俺の視界に2名の傭兵が中庭の向こうに現れた。

「ズバン!ズバン!ズババババン!」 一人を倒すがもう一人は左へ走ってドアの死角に消える。
前進して中庭への出口に向かう。中庭出口に近付くと先程逃げた傭兵が視界に戻る。

「ズババン!バン!」 バースト射撃とセミの1発で傭兵は植木の中に倒れる。

「ファシストをぶっ殺せ!」 叫びながら増援の傭兵が一人左手前の植木道を走り込んでくる。
「ズバンバン!」 ババババン!「ズバババン!」 ババン!バン!「ズバン!ズバン!」
派手な撃ち合いの末ようやく倒す。奴の放った弾は奇跡的に俺の周囲の壁を砕くだけで当たらなかった。

伏兵に警戒しつつ中庭に侵入。傭兵の姿はない。死角をチェックするため中庭の左に移動する。先程倒した傭兵の銃がP90である事に気付く。こいつの専用弾を正面から喰らっていればボディアーマーも貫通されていた所だ。

中庭の向こう側の施設には病院のメインエントランス、受付ロビー、ERがあり、地下施設への階段もある。

中庭を横断する間が一番無防備になるタイミングだが、先に倒した傭兵以外に敵の気配はない...いや二つある入り口の左側に傭兵の姿を視認する。

中庭に所々に設けられている照明を避けて左前方に前進。
傭兵の姿をG36Cのアイアンサイトに捉える。
バンバン!「ズババン!」 傭兵のアサルトライフルの発射とほぼ同時にバースト射撃を送る。

彼方のコンクリート造りの入り口で傭兵がもんどりうって倒れる。こちらは無事。
中庭はクリアだ。マロイのMH-60GのLZ(LandingZone)は確保した。

入り口への直線的移動を避ける為、右側の入り口に向かって右前方へ走る。
入り口に到達。入り口の外の左側に張り付き最初に倒した歩哨の死体を確認。後続のチームメンバーを待つ。OK。

1Fのこのエリアは患者の休憩所兼食堂スペース。
左右の出入り口は従業員用で調理施設のある小部屋に通じている筈。
G36Cを構え一気に突入。クランク状の短い通路は無人。
右へ続く通路の左のドアへ進む。
ドアの前でしゃがんで射撃姿勢を取りアイアンサイトで咄嗟射撃に備える。

ドアを開けた。 ドアの外から見える小部屋の正面と右側は無人。
戸口に一歩踏み込み、カッティングパイで左側のバイキング形式の食堂の様子を伺う。柱やバイキング設備で見通しが利きにくい構造だ。

居た。銃を持った数名の姿を視認。こちらに気付いたようだ。
一番右の立ち尽くした人影へG36Cのアイアンサイトを重ねる。
「ズバン!バン!バン!」 「うわぁぁ」 崩れ折れる人影。次だ。
左の柱の横に立つ傭兵にサイティングを移しトリガを絞る。

「ズバン!バン!ズババババン!」 ズバーン!ひょいひょいと動きながら反撃する傭兵に向かってG36Cの5.56mm弾を送り込む。OK。倒した。

さらに左、奥の柱とバイキング設備の間に2名の傭兵が重なって見える。
「ズバン!バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン!」指切りバーストで5.56mm弾を送り込み、ボディアーマーを着込んだ傭兵を何とか倒す。
「ズバン!バンバン!バンバンバン!バン!バン!」 もう一人も倒した。

戸口から視認出来る傭兵はこれで片付けた。しかし食堂エリア内では外国語で囁きが交わされ、明らかに伏兵の気配。

一旦アイアンサイトから目を離して食堂エリア全体を見渡す。
動きが無い事を確認して静かに右スライド移動して柱の影などの死角を索敵する。傭兵は姿を現さない。

ハンドシグナルでチームに後続を指示して食堂エリアをさらに右に移動する。バリケード状に倒されているテーブルと柱の間から索敵。
「警戒しろ!」かなり遠いが傭兵の声から人影を視認。G36Cのアイアンサイトで狙撃を試みる。
「ズバン!ズバン!」 「うわぁぁぁ」 OK!ビンゴ。

ドババン!傭兵からの反撃!位置は不明だ。
そのまま右にスライド移動。柱と柱の間から食堂の左側を索敵する。
俺のカバーにヤコビーが俺の後方を右に回り込む。
食堂の奥へ続く柱の列の左に銃を構えた傭兵!
「ズバン!バンバンバン!」 「ぐわぁぁ」 G36Cのアイアンサイトの中で男は崩れ折れる。

バリケードを回避して食堂の奥へ進む。プライスが俺の露払いで先行する。
バイキング施設の手前の柱の影に入り遮蔽物にしてさらに前方を索敵する。
左右の入り口に戦力を均等に配置していたならほぼ排除できた筈だが...

「Tango視認!」 とプライス。食堂の右手のドアから傭兵が現れた!遮蔽物にした柱の右から奴にG36Cのアイアンサイトでサイティング。
「ズババン!バン!」 バースト射撃で仕留める。

ドババン!
今の傭兵の動きに呼応するように、食堂の突き当たりにも動きが現れた。
「ズバン」ヤコビーが牽制射撃。傭兵の動きが止まる。
傭兵の頭部に慎重にサイティングして...
「ズババン!」 「うわぁぁ」 「また一人片付けましたね」 とヤコビーが嬉し気に通信してくる。
血の気の多いお嬢さんだ。

右手をフォローしているロスキスを横目で見て、食堂の右手のドアに伏兵を警戒しながら向かう。人質の居る地下の階段へはそこが最短ルートだ。

ドアから3、4メートルの所で突然ドアが開いた!銃を持った傭兵!
「ズババババン!」 「ズババババン!」 「ズババババン!」 「うわぁぁ!」 「おぉぉぉ!」
アイアンサイトを使わず腰だめにG36Cのバースト射撃を3連射浴びせかけて戸口の2名の傭兵を倒す。

新手の傭兵が現れない事を確認して、チームにハンドシグナルを送ろうと振り返る。食堂の突き当たり、もう一つの入り口から1名の傭兵!3歩移動して傭兵を正面に捉え、アイアンサイトでサイティング。
「ズババババン!」 「うゎぁぁぁぁ..」咄嗟射撃で仕留める。
OK。食堂エリアはクリアだ。再び食堂の右側面のドアに向かう。

ドアの向こうは正面エントランスと受付がある待合室エリア。
カッティングパイで素早く索敵して無人を確認。
進入して右側の通路へ向かう。
人質が監禁されている地下へ向かうには待合室の右側の通路の先、ER(救急処置室)を通り抜ける必要がある。

離脱用のMH-60Gが中庭に来るまで後20分。
伏兵に警戒しながら待合室を走り抜け、右側の長い通路に走り込む。突き当たりの右がERだ。

ERの手前で停止してしゃがむ。ドアは開け放たれ灯りが漏れている。罠の匂い。ハンドシグナルで後続のチームメンバーに待機を命じる。「了解。待機します」 プライスが応える。

ERはベッドが複数並べられ、ベッドごとにパーティッションが用意されている。見通しが利かない点では厄介な場所だ。

G36Cのアイアンサイトでいつでも発砲できるように照準を付けながら、ERのドアと距離を置いたカッティングパイを実施する。
ゆらりと茶色の革ジャンを着込んだ傭兵が右から現れる。

「ズババン!」
「敵だ!」 バーン!
最初の俺のバースト射撃は外れ!奴は仲間に警告を発しながらアサルトライフルで反撃。
奴の放った弾が顔面をかすめるのを感じながら、慎重にG36Cのアイアンサイトをサイティングし直してトリガを引く。
「ズババン!」 「うぁぁぁ」 今度は狙い違わず5.56mm弾は奴を床に昏倒させる。

右に一歩スライド。ER内の死角を減らしてゆっくりと前進。ドアとの距離を詰める。ドアの右端に到達。
傭兵がERの突き当たりに現れる。
「畜生!応援を呼べ!」 「ズババン!ズバン!」 「うゎぁぁぁ!」 バースト射撃と止めの1発で仕留める。傭兵は膝を付いてそのまま床に前のめりに倒れた。

正面の柱の影から傭兵がもう一人半身を現す。
待ち伏せのつもりだったのだろう。サイティングしてトリガを引く。
「ズバン!」外れた。弾切れ!一歩後退して右へスライド移動。奴の死角に隠れる。
予備のβCマガジンをブットパックから取り出して交換。チャージングハンドルを引いて初弾をチャンバーに送る

「俺に任せろ!」 奴は俺を追ってER内を左に移動。マガジン交換中の俺を視界に収める。奴が発砲!
バババン!P90のバースト射が俺のヘルメットをかすめる。
G36Cのアイアンサイトへ奴を捉え...
「ズバン!ズババン!バン!」 「ぐおぉぉぉ!」 セミ・バースト・セミと奴の胸元に5.56mm弾を叩き込んで倒す。

バーン!俺が身を潜めるER入り口の金属製のドアにアサルトライフルの弾が命中する。
ER内の右側からだ。「貴様らにはやらせねえぜ!」 やはり声も右から聞こえる。

左へスライド移動してERの右側の視界をカッティングパイで広げる。 右の手前から二番目のERベッドに傭兵!
バババン!奴の弾丸はリノリュームの床を砕く。
近距離の為 充分大きな目標へG36Cのアイアンサイトを重ねトリガを絞る。
「ズババババン!」 「うわぁぁ」 傭兵はそのまま左に崩れ折れた。

伏兵を警戒しながらER内に進入。右にスライド移動して死角を索敵する。
奥の柱の影に傭兵の半身!「畜生警察か!」 G36Cのトリガを引く。
「ズババン!」 外れた!奴は柱の影に隠れる。
奴を再び視界に捉える為に右へ二歩移動。奴は柱の影から出て反撃の構え!
バーン!ショットガンだ。幸い狙いは見当外れ。
全身を晒した奴をG36Cのアイアンサイトで捉え...
「ズババババババン!」一気に撃ち倒した。

「左に敵視認!」 後続のプライスから警告!
左のパーティッションを警戒しながら数歩前進。突き当りから二つ目のERベッドのパーティッションの影に傭兵を視認する。
ガガガガン!「ズバババン!」 ほぼ同時に撃ち合う。
奴の射撃は俺の頭上に逸れ、俺の5.56mm弾は正確に奴を撃ちぬく。

ER内はクリアだ。ハンドシグナルでチームメンバーに後続を指示して一気に前進する。
ER出口のドアに取り付く。カッティングパイで周囲を索敵。OK。ここもクリアだ。
出口の外は左に続く廊下。 廊下は突き当たりで左に折れている。その先が地下への階段になっている筈。

廊下に出て後方を確認。チームメンバーはピッタリ追従している。廊下を走り、伏兵を警戒しつつ左折。ここもクリア。
突き当たりの下り階段へのドアに取り付く。

マロイの到着までは18分。もう余り時間は掛けられない。
一気にドアを開けてG36Cで戦闘索敵。クリアだ。人質は地下2Fのいずれかの部屋に監禁されているらしい。
そのまま階段を駆け下り、地下2F施設へのドアに到達する。

チームメンバーの追従を確認してドアに取り付いて開ける。
ドアの向こうは廊下が続いており突き当たりは右に折れている。廊下を一気に駆け抜け角を右へ曲がる。無人だ。
突き当たりはランドリールームへのドア。

ドアをチェック。ドアにはロックが内側から掛けられている。
プライスが俺の左側にしゃがみカバーに入る。
レーザーカッターで静かに鍵を無効化する。
OK。それではお邪魔させてもらおう。

G36Cのアイアンサイトで照準していつでも発砲出来る体制にしてランドリールームのドアを開く。
俺の担当の左側には傭兵の姿はない。しかしプライスはランドリールームの右側に傭兵を発見した。

「目標視認!」 「ズババン!バン!」 プライスが発砲!「畜生増援を呼べ!」
傭兵は一人ではなさそうだ。左へスライド移動してランドリールームの右側にカッティングパイを掛ける。中央の洗濯機の向こう側に傭兵!

「ズバン!ズバン!ズバン!」 ドドドン!狙いは違わず傭兵を撃ち倒すが、右方からはアサルトライフルの斉射が続く。
「ズババン!」 「敵を殺った!」 プライスだ。

しかし傭兵は相当数隠れているようだ。カッティングパイを続けて間も無く洗濯機の向こうにもう一人の傭兵の上半身を視認!
「ズバン!ズバン!」 セミの2連射でヘッドショットを決める。

さらに左へスライド移動してランドリールームの左側の死角を索敵。クリアだ。
しかし新たな傭兵が左側から駆け込み一番右の柱の影へと消える。
ランドリールームに静かに踏み込む。柱の影の傭兵に動きはない。

ランドリールームの左半分は壁がパーティッション状に張り出しており、向こう側はまったく見えない。
パーティッションの向こうは傭兵の大群って事もあり得る訳だ。

柱の影の傭兵を射界に収めるには右にスライド移動すればいいが、同時にパーティッションの影にいるかもしれない連中に身を晒す事になる。
パーティッションと柱の両方に意識を集中させながら右へスライド移動を掛ける。

左のパーティッションに動きは無い。右の柱の影の傭兵の半身が視認出来る位置に付いた。
「ズバン!ズバン!」 「うおぉぉぉ」 ナイスショット!視線をランドリールーム全体に移す。
パーティッションの向こうは洗濯機が並んでいるが、その通路は不規則に配置されて傭兵達が隠れるのには都合が良さそうだ。

右へ二歩スライド移動する。やっぱりだ。三本先の柱の右に傭兵の影。アイアンサイトを慎重に重ね...
「ズバン!ズババン!」 「うわぉぉぉ」 初弾で肩を撃たれ、よろけて全身を晒した男にバースト射を叩き込んで倒す。

そのままランドリールームの右側の角までゆっくりと移動する。傭兵の姿は見えない。右側のパーティッションを遮蔽物にしながらランドリールームの奥へと歩を進める。
「クソ!襲撃を受けてるぞ!」 新手の傭兵のようだ。

パーティッションの影から数歩左へ移動する。居た!左側の一つ先のパーティッションの影に傭兵の姿。
「ズババン!」 「うわぁぁ」 G36Cのバースト射でコマの様に回りながら男は倒れる。

さらに左に移動して遮蔽物にしていた右のパーティッションの影を索敵。OK。クリア。
入り組んだ通路を伏兵に警戒しつつ前進。傭兵の姿はない。
このランドリールームはもう安全だ。

振り返ってチームメンバーの追従を確認して、ランドリールームの左奥のドア、出口に向かう。
ドアに取り付いた。このドアの向こうのエリアのどこかに人質が囚われている。
ドアをそっと開けて後退して様子を伺う。ドアの向こうは正面と左に廊下が続いており、人影は無い...

踏み込もうと数歩前進した時、廊下の左側から傭兵が歩いてきた!
「ズババババン!」 サイティング無しの咄嗟射撃。外れた!驚きながらも振り返り反撃しようとする傭兵をアイアンサイトでサイティングして...
「ズババン!」 「ズバン!」 「うわぁぁぁ」 俺のバースト射とプライスのセミ射撃が同時に奴を撃ち倒す。「敵排除!」 とプライス。
しかしさらにもう一人の傭兵が左の廊下から掛け付けて来た。すかさずG36Cのサイティングを移しトリガを引く。
「ズバババババン!」 「うぁぁぁぁ」 男は反撃の間も無く崩れ折れる。

廊下に踏み込んで左を索敵。OK。増援は居ない。正面に向き直る。
廊下の突き当たりはドアが封鎖されており、廊下の左側には窪んだ壁とドア。右側の壁面には窓付きのドア。窓からは灯りが微かに漏れている。目標の人質はこの辺りに監禁されているはずだ。

前進して左右の壁のそれぞれのドアに意識を集中するが動きは感じられない。
近い方の右側のドアに静かに接近する。
ドアの前に立ち、迅速に対応出来るようにG36Cを構えてアイアンサイトで照準する。

ドアをそっと開く。左に頭上で腕を組まされた人質、中央に椅子に座った傭兵!
「ズババン!ズバン!」 椅子から立ち上がり掛けた傭兵を射殺。
バーン!ドアの右側の死角からもう一人の傭兵が現れ発砲!幸い弾は左に逸れる。奴は人質の前に立って我々の射撃を躊躇させようと試みる。

「ズバババン!」 俺は躊躇する事無く傭兵の胸元から上にG36Cのバースト射を叩き込む。 座らされている人質に流れ弾が当たる心配はない。
バーン!俺に射殺された傭兵は死に際に引き金を反射的に引く。弾は天井に当たって漆喰をばら撒いただけ。

室内はクリア。頭上で両腕を組まされた黒いスーツ姿の病院関係者に歩み寄り解放する。
「私は大丈夫。構わないで」 とハイトーンの女言葉で話す男。ゲイか。ゲイなのか。(汗

例えゲイでも救出すべき人質には違いない。そのまま待機するように指示して一旦室外に出る。
室外で窓越しにカバーしていたチームメンバーと合流。
廊下の左側のドアに向かう。

ドアに張り付いた。チームのバックアップを信頼してそのままそっとドアを開ける。
室内は思ったより広い。 卓球台のような大きいが華奢なテーブルが三つ。
左のテーブルの向こうに武装した傭兵だ!

「ズババン!」 「畜..うわぁぁぁ」 G36Cのアイアンサイトでサイティングして咄嗟射撃。不遜なセリフを吐ききる前に撃ち倒す。
そのまま進入。室内を索敵する。他の傭兵の姿はない。

部屋の右隅の角に両腕を頭の後ろで組まされた人質の姿を認める。
人質へ駆け寄り解放する。OK。今度の人質はおネエ言葉を話さないので安心する。
追従を指示して廊下へ取って返す。 先程の人質にも追従を指示。

『アルファ2。人質を連れてERの入り口まで移動しろ。マロイのMH-60GにはERの外の駐車場で回収させる。傭兵の残党がER周辺を固めて待ち伏せしているようだ。くれぐれも注意しろ』 とリードマン中尉。

回収ポイントが中庭からER外の駐車場に変更になったのは時間短縮になってありがたいが、残りの傭兵の戦力が読めないのが問題だ。
マロイの到着まではあと16分。

往路でクリアしている筈だが念の為に伏兵を警戒しながらランドリールームを抜ける。
「貴方達に任せとけば大丈夫よね」 例のおネエ言葉で人質の一人が話し掛けてくる。今は勘弁してくれ...

ランドリールームを抜けた我々は階段を二階層上がって1Fに上がる。
階段の出口で周囲を警戒してクリアを確認。廊下は右に続いており突き当たりの右のドアがERだ。
ERのドアは開け放たれた状態。照明も灯っている。

リードマン中尉の情報通りなら連中はそこで待ち伏せている筈だ。後続する人質とチームメンバーにハンドシグナルで待機を指示。
「了解。待機します」 少々不満げにプライスが応じる。
まあそう腐るなって。人質の安全確保が最優先だ。

そのまま数歩前進してERのドアに接近する。
視界の大半はERの左側、3枚目のパーティッションまで。
しかしすでに1枚目のパーティッションの陰にうずくまる人影を視認する。
やはり傭兵はここで待ち伏せを仕掛ける気らしい。

奴はまだ俺に気付いてはいない。G36Cのアイアンサイトで慎重に照準する
男は俺がトリガを引く瞬間、顔を上げてこちらを見る。「ズバン!」 「ぐわぁぁぁ」 セミのヘッドショットで奴を撃ち倒した。

さぁ..これで他の連中がどう動くか...一歩後退して視野を広げ、二歩左にスライド移動。さらに広いエリアを視界に収める。

シューーーーーッ ガス?いや、煙幕だ。ERの奥から白い煙幕の煙が噴出して来る。
左側の5枚目のパーティッションまで索敵出来ていたのがあっという間に何も見えなくなる。
奴らの意図は?煙幕の中の突撃?それとも増援を集める時間稼ぎか?

G36Cのアイアンサイトから目を離す。傭兵達が突撃してくる気配は無い。こちらから見えないなら向こうからも同じ筈。
左へ二歩スライド移動して、ERの右側の一部を視野に収める。

フラグ・グレネード(破砕手榴弾)を取り出し、安全ピンを抜いて未だ戦力が不明のERの右側へ...
「奴らをぶっ殺せ!」 ドドン!手榴弾を放り込む前に、発砲音と共に傭兵の一人が右から左のパーティッションの陰に走り込む。こんな煙幕の中だ。奴の弾丸はかすりもしない。
手榴弾を投擲!狙った通りERの右側に転がり込む。 右へスライド移動して爆発の破片を避ける。

「ズバーーーーーーン!」 手榴弾が炸裂。破片がERのドアからバラバラと飛び出して来る。
左に二歩スライド移動して、先程左のパーティッションの陰に隠れた傭兵を捜す。居た!手榴弾の破片は受けなかったものの、動揺して呆然と立ち尽くしている。

G36Cのアイアンサイトで男の頭部を照準。
「ズバババン!」 「うわぁーーっ」 男は煙幕と手榴弾の煙が立ち込める床に消える。

黒い塊がERの入り口に転がって来た!相手も手榴弾を放って来たか?

いや。こいつも白い煙幕を噴出し始めた。煙幕弾だ。
しばらくそのまま様子を見る。(もちろん破砕手榴弾が飛んで来たら右へ飛んで逃げる心構えでだが)
傭兵共に動きは無い。あくまで我々を中へ誘い込みたいらしい。

「貴方達に任せとけば大丈夫よね」 例のおネエ言葉の人質の一人が廊下の先から話し掛けてくる。調子が狂うから頼むから今は黙っててくれ...

よし。もう1個破砕手榴弾を放り込んでやろう。
先程より手前のパーティッションに投げる為に気持ち左へ移動する。
安全ピンを抜いて手榴弾を投擲!こっちはERの壁が遮蔽物になる筈だ。

「ズバーーーーーーン!」 手榴弾が炸裂。破片が今度もERのドアからバラバラと飛び出して来る。
煙幕の効果が多少弱まってきたようだ。
左にスライド移動して、右側のパーティッションを視界に収めて行く。
一番手前のパーティッションの手前に黒い人影。傭兵だ!

「喰らいやがれ!」 バンバン!「ズバババン!」バンバン!バシッ!「ズバババン!」 「うわぁぁぁ」
油断した。奴はERの入り口の壁と一枚目のパーティッションの間に居たので手榴弾の破片から逃れていた。

至近距離での撃ちあいは双方に命中弾を与えていた。奴は肩から上を蜂の巣にされ、俺の方はボディアーマー越しに左肩を撃たれた。幸い貫通はしていないが触ると激しい痛みが走る。酷く内出血して骨にもヒビくらいは入っているかもしれないな...

しかしこれでER内での傭兵との決闘(?)はケリが付いた。煙幕の煙は治まり、ER内全体が見通せる。2発の手榴弾と激しい銃撃戦でER内の傭兵は全滅していた。

念の為伏兵を警戒しつつER内に踏み込む。右端の角に移動してER内と、突き当りの出口を索敵する。OK。クリアだ。
無線で後続のチームメンバーに連絡。追従の再開を指示する。
「了解。後に続きます。」ヤコビーが静かに応答。まだまだ経験は浅いがこれからもっと良いRainbowのメンバーになるに違いない。

パーティッションの陰をチェックしながらER突き当りの出口に向かう。
出口の外の廊下は左のロビーへ続いており、そのロビーの外がERの駐車場だ。終点まではあと僅か。
だが最後まで油断は禁物だ。

ER突き当たりの出口のドアに取り付いた。
ハンドシグナルで後続のチームと人質に待機を指示。
半身を乗り出してG36Cのアイアンサイトで廊下の左方、ロビーの様子を伺う。
突き当たりのロビーのドアが視野に入った瞬間、ドアの右端から傭兵が姿を現しP90で発砲!

バンバンバンバン!「ズバババババン!」奴の必殺のバースト射は俺の右をかすめるように外れて後方の廊下の金属製のドアを叩く。俺の反撃のバースト射は男の胸から上に集弾して奴を撃ち倒した。

そのまま右に徐々にスライド移動して突き当たりのロビーのドアを完全に視野に収める。
ドアの左端から傭兵が上半身を乗り出して覗き込んできた。

「ズバン!ズババン!ズバン!」 俺のバーストの3射で男は崩れ折れる。βcマグの残弾は二十数発。生き残りの傭兵の数次第ではチームメンバーに露払いを頼まねばならないか。

そのまま右にスライド移動。廊下の右端の柱の陰に身を納める。ERを振り返り、チームメンバーと人質の追従を確認。
人質はER内で待機させ、チームメンバーへ追従をハンドシグナルで指示する。

「奴らをぶっ殺せ!」 傭兵の物騒な叫び声が響く中、ロビーへ向かって廊下の右端を前進する。
「ポリ公め!」 バババンン!廊下途中の開け放たれたドアの陰に取り付いた所で発砲!

ドアの陰からそっと伺う。バババンン!再び発砲。P90だ。あれを喰らってはボディアーマーや抗弾ヘルメットも貫通されかねない。
そろそろと左に移動してロビー中央を視野に収める。
カウンターに銃を構えた傭兵の上半身のシルエットが浮かび上がっている。

残弾に余裕は無い。G36Cのアイアンサイトで慎重にサイティングしてトリガを引く。
「ズババババン!」 ババン!ほぼ同時に発砲。胸から上だけが出ていた傭兵の姿が血飛沫と共にカウンターの中へ倒れる。奴の弾は頭上に外れて天井を砕く。

右にフォローに入っていたプライスにアイコンタクト。
廊下の右端を前に進み次の柱の陰に入る。ロビー内部左側の様子を伺う。
ロビー左手前、ソファーの陰に傭兵を視認。そのまま数歩前進してG36Cのアイアンサイトに捉えトリガを引く。
「ズババン!」 「うわぁぁぁ」ロビーに傭兵の悲鳴が響き渡る。

交互前進だ。今度はプライスがロビー入り口のドアまで前進して取り付く。傭兵の動きは無い。
「ここで支援します」 とプライス。OK。任せたぜ。

数歩前進してから左へスライド移動。ロビー中央に身を晒して見せる...が傭兵に動きは無い。
そのまま左にスライド移動してプライスの位置とは反対側、ロビーのドアの左に取り付く。ロビーの右端のソファーの陰に傭兵!
「ズババババン!」 「おぉぉぉ」 G36Cのアイアンサイトで咄嗟射撃。傭兵が何らアクションを起こす前に撃ち倒す。

右にスライド移動してプライスの位置まで移動する。カッティングパイではロビー内にもう傭兵の姿を見る事が出来ない。
伏兵に警戒しつつ、チームメンバーに後続を指示。ロビー内を隅々までクリアリングする。OK。クリアだ。

ER内で待機している人質に追従させるようにチームメンバーに指示。「了解。連れてきます」 とプライス。
ロビーの中央右手にある、ER駐車場へ通じる扉へ集合を掛ける。
G36CのβCドラムマガジンの残弾は僅かに数発。いささか際どい闘いだった。

「貴方達に任せとけば大丈夫よね」 例のおネエ言葉の人質の一人がERの通路から例の声で話し掛けてくる。調子は狂うが任務達成の証しだ。

ブラボー2と応急処置を施した囚人、2名の医師はもうERの駐車場に出てマロイのMH-60Gの到着待ち。
徐々にブラックホークタイプの頼もしいローター音が接近してくる。

『アルファ2。こちらRainbow5だ。良くやった。囚人、医師を連れて撤収してくれ』 リードマン中尉が満足そうに無線で伝えてくる。

人質となっていた病院関係者は市警の警官隊に預け、我々は予定通り到着したMH-60Gに搭乗して廃病院を後にした。
逃げ出した傭兵の残党は遠巻きに包囲している市警の網に掛かるだろう。

低空を静かに飛行するMH-60Gのキャビンで左肩に受けた銃弾をチェックする。
リードマン中尉謹製のボディアーマーベストは確実に銃弾を止めているが下の皮膚は内出血して紫色になっている。
SWATの隊長と仲間には何か適当な言い訳を考えなければならないな...

ふっと気が緩んだ瞬間、眼前に又例の幻覚が...

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 Movie   Back to the Rainbow Again?

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  SWAT仕様のM4A1


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  SWAT仕様のG36C


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  SWAT仕様のMP5


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  SWAT仕様のKimber TLE/II


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  特殊作戦用のMH-60Gペイブホーク


 Photo

  特殊作戦用のMH-60Gペイブホーク


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  150発装填可能なβCマガジン搭載のG36C


 Photo   βCマガジン搭載のG36C その2

 Photo   βCマガジン搭載のG36C その3

 Photo   βCマガジン搭載のG36C その4

 Photo   装備する各種グレネード

 Photo   初期型LAM付きSOCOM Mk23

 Photo   G36Cのアイアンサイトに傭兵を捉える

 Photo   コッキングハンドルを引いて初弾を装填

 Photo   傭兵達が装備しているP90

 Photo   傭兵達が装備しているP90その2

 Photo   傭兵達が装備しているステアーAUG A1

 Photo   傭兵達が装備しているステアーAUG A1その2

 Photo   傭兵達が装備しているG3

 Photo   傭兵達が装備しているG3その2

 Photo   Shootingに使用したTarget

 Photo   Shootingに使用したTarget

 Photo   βCマガジンによるG36Cフルオート射撃