Inerk's story 20 "The Day of the Eagle-One II"

【前回までのあらすじ】
日系米国人のイナークは米国陸軍レンジャー、デルタ部隊勤務を経て、NATOの特殊作戦部隊Rainbowに従事していた。
しかしテロリスト達との殺伐した闘い、殺し合いの日々に疲れた彼はRainbow部隊を退役。
SP勤務時に経験した超小型核爆弾の幻覚や、過去や来世(?)の闘いの記憶に悩まされながらも、市警のS.W.A.T.のエレメントリーダーとして勤務していた。
イナーク達SWATチームにはステチコフ・シンジケートの本拠強襲という過酷な任務が与えられた。
シンジケートを一掃したイナークは溜まった休日を取りゆったりとした休暇を楽しむ事にしたが、リードマン中尉の依頼で新生Rainbowリーダーとして一時復帰し、南アフリカ大統領救出任務に参加したのだった。
無事任務を完了したイナークは自宅のマンションのカウチでデルタ時代の任務に思いを馳せるが、再び超小型核爆弾の幻覚に囚われて意識を失ってしまう。




俺の名はイナーク。市警のSWATでチームリーダーを務めている。

ステチコフ・シンジケート壊滅作戦の後、休暇の筈がRainbowチームに一時復帰して南アフリカ大統領の救出作戦に参加するなど刺激的な日々を送っている。

休暇を今度こそのんびりと居間のカウチで過ごしている俺は、夢の中でDelta時代の過去の任務、1999年のイランでの不正規作戦の中にいた。
その夢から覚めたと思った直後、又も超小型核爆弾の幻覚に囚われた俺は意識をそのまま失った。

その失った意識の中で俺は...

気が付いたらまたしてもイーグルワンになっていた!(ちょ..w

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平穏な好天の午後、 リードマン中尉から本部長承認の下に特捜班の俺、イーグルワンのチームへ出動要請が極秘裏に出た。

マンシュタインに活動を依頼したテロリスト、バスティアン・バンダーバールの邸宅のガサ入れだ。
バンダーバールはテロ組織、GLF(世界解放戦線)の首謀者の嫌疑が掛かっている大富豪で、世界中に邸宅を持っておりその正確な所在は常に不明である。

しかしバンダーバールがマンシュタインにステイツでのテロ活動を依頼したとの情報が潜入捜査官からもたらされ、昨今のマンシュタインの性急な武器調達と部下の傭兵達の渡米状況からリードマン中尉が動いた。

判事はリードマン中尉の後押しの下、前代未聞の速さでバンダーバール邸の捜索令状を発行した。
バンダーバール邸にはマンシュタイン配下の傭兵達が続々と集まっており、武器調達についても様々な武器業者から主に重火器を中心に海に面したバンダーバール邸に海路で集められていた。

マダムがマンシュタインに売った武器も、豪華なトレジャーボートに見せ掛けられた密輸船で運び込まれている事が衛星の追跡写真で判明している。

本来ならリードマン中尉配下の対テロ部隊が直接行動を起こしても良い状況だが、バンダーバール本人が米国内にいるかどうかも判らない状態で充分な確証に乏しく、まず正規の警察活動によるバンダーバール邸の捜索が必要とされた。
そこで我々特捜班のイーグルユニットに白羽の矢が立ったと言う訳だ。

残念ながら現時点ではバンダーバール同様にマンシュタインの姿も邸内には確認されていない。

我々に与えられた任務目標は四つ。
1. バスティアン・バンダーバールが米国内でのテロ活動を画策している証拠の確保
2. バンダーバール邸に集められた武器の押収
3. バスティアン・バンダーバール及びマンシュタインの居所の情報の捜索
4. 止むを得ない場合のみバンダーバール邸に集結している70名を越えると思われる傭兵の排除

「4.の止むを得ない場合のみってのは飛び切りのジョークだな」 と思わずハンクスと顔を見合わせて苦笑いする。

リードマン中尉と俺達が立てた作戦概要はこうだ。
まず、ハンクスが近隣の崖からバンダーバール邸周辺警備の傭兵をスナイパーライフルで排除。
ハンクスはそのままバンダーバール邸に外部から増援が来た際に排除する為に待機する。

俺、ジェニファー、ヨシュア、バーンズの4人がSEALsご用達のZodiacボートでバンダーバール邸のボートハウスから密かに侵入。
コードネームは『アルファ2』だ。

倉庫エリアで武器隠匿の証拠を確保。
オフィスエリアのコンピューターから バンダーバールとマンシュタインの取引情報やテロ活動の全貌と現在の所在情報を確保。
作戦中は「止むを得ない場合のみ」70名以上の完全武装の傭兵達を排除する。

又、作戦中にはリードマン中尉が無線で情報を逐一伝え、必要な際は誘導してくれる。

主装備は日々の訓練で慣熟したCompM2ドットサイト付きのG36C。俺のはアイアンサイトを外したカスタムタイプだ。
室内でのCQBが中心になる筈なのでACOGスコープではなくCompM2ドットサイトを装着している。
激戦に備えて予備マガジンを14個携行する。
ハンドガンは各自が使い慣れた物を使用。
俺はようやく慣らしが終わったP226R。ジェニファーは愛用のM92FS。ヨシュアは最近グリップを変えたSW1911。バーンズはインフィニティだ。

今回の傭兵達はサブマシンガンなどケチな装備では無く、アサルトライフルや重機関銃、RPG等を装備している可能性がある。
米軍特殊部隊が使用しているのと同等の最新の抗弾ヘルメット、ベスト、プロテクターが支給された。(もっとも、RPGを喰らったら何の役にも立たないが)

お約束でフラググレネード、フラッシュバン、CSガスグレネードを携行。広大な大邸宅で迷わない為に各自GPS付きのMAPユニットも携行する事になった。

夕闇の中、バンダーバール邸の傭兵達に疑われない距離の沿岸警備隊の巡視艇から、俺達はZodiacボートで静かに邸宅のボートハウスに向けて移動を開始した。
ハンクスはSR16M5 SPR/A仕様の暗視IRレーザ投射器付きスナイパーライフルを抱えて、もう陸路で配置に付き邸宅外部の傭兵の排除を開始している筈だ。

ハンクスの静かな支援のお陰で俺達は邸宅周囲の護衛の誰にも見咎められる事無く、二つある内の空いている方のボートハウスに潜入した。

『アルファ2。ボートハウスは武器の積み下ろしに使用されている筈だ。もし新たな船舶の接近があればハンクスがカバーする』 とリードマン中尉。

俺は了解した旨をリードマン中尉に伝え、前進する前にチームメンバーを見る。

抗弾ヘルメットの下に目出し帽を被ったヨシュアの表情は読めないが、落ち着いた感じが伝わってくる。
ジェニファーは自慢の金髪を短く二つに束ね、抗弾ヘルメットの後ろからはみ出させている。 凛とした横顔は死の女神といった所か。
バーンズはさすがに緊張を隠しきれない。頬をかすかに紅潮させる様子は彼の若さを示している。
いつものお目付け役のハンクスが傍に居ない事も不安の一因だろう。今日はその役はジェニファーが買ってくれている。

OK。前進しよう。
チームのポイントマンとして先行し、ボートハウスの奥の左のドアに向かう。
山積みに陸揚げされてネットを掛けられた積荷は武器に相違無いが、これには手を付けず出口に向かう。

ハンドシグナルでチームに出口のドアの突入とクリアリングを指示する。
「ルームクリアリング了解。」 ジェニファーがスロートマイクで囁く。

ヨシュアがドアの左、ジェニファーが右に取り付きバーンズはジェニファーの後ろに立つ。OK。突入だ!

「GO!GO!GO!」 ヨシュアの掛け声と共にドアを開けて突入。左に折れる通路をG36Cのドットサイトで索敵してクリアリング。
「エリアクリア!」 ジェニファーが宣言する。
そのまま通路を進んで隣のボートハウスへのドアに向かう。
再びドアの前でフォーメーションを組む。

ドアを開け隣のボートハウスへ突入。正面には視界一杯に停泊したトレジャーボート。
右を索敵。 居た!ボディアーマーを着込んだ完全武装の傭兵だ!
G36Cに搭載したCompM2ドットサイトを覗き込みサイティングする。

「ズバババババン!バン!」 G36Cのバースト射撃で傭兵を倒す。
「移動するわよ!」 ジェニファーだ。
ボディアーマーを着込んだ相手だ。念の為ヨシュアが倒れた傭兵に駆け寄る。

「コンタクト!」
ジェニファーが叫ぶ。
「ズババン!」
ヨシュアが左手のボートの陰のもう一人の傭兵を咄嗟射撃。
俺もすかさずサイトを合わせるがヨシュアが放ったバースト射撃は確実にその傭兵を倒していた。
駆け寄って死亡を確認する。 何てこった。M60重機関銃を持って居やがった。
今回は文字通り戦争だな。

ボートハウス内を索敵し、停泊しているボートもチェックする。OK。
「クリアです」とジェニファー。

ズバーン! ズババン! ズバーン!銃声が散発的にボートハウスの出口、階段の上の倉庫エリアから響いてくる。
俺達を狙っている訳では無さそうだ。
チームはボートハウスの監視から俺への追従にフォーメーションを変える。
俺はそっと出口の階段を登り、階段の途中から上の倉庫エリアの様子を伺う。

倉庫エリアは傭兵達の射撃練習場も兼ねている様だ。先程の俺達の銃撃戦にもこれでは気が付かないだろう。
倉庫エリアは平屋構造だがエリアの周囲をキャットウォークが走り、階段の登り口の正面にはキャットウォーク上に事務所らしき物が据え付けられている。

事務所の前にはM60を構えた傭兵が階下の訓練を見下ろしている。まだ俺達には気が付いていない。
静かに階段を登り切り、左側の壁面に貼り付いて遮蔽物にする。
これで強面の多数のお兄さん達と同時に撃ち合う愚は避けられる。
70数人対4人では、奇襲と各個撃破による戦闘以外に勝ち目は無い。

メンバーは俺の後ろにしゃがんで射撃訓練中の傭兵達が飛び出して来た際に備える。よし。始めよう。
「ズバババババン!ズバン!」 慎重に狙いを定めたG36Cのバースト射撃でキャットウォークの事務所前の傭兵を倒す。

続いて一歩右にスライド移動。1Fで射撃訓練中の傭兵達をドットサイトの視野に収める。一人が俺達の姿に気が付いて訝しげに歩いてくる。
「ズバン!ズバン!ズバン!ズバン!」 G36Cのセミオートの精密射撃で倒す。

「タンゴ(Targetの俗称)視認!」 ジェニファーだ。
「ズバン!ズバン!ズバババババンン!」 G36Cはフルオート時も安定した射線を維持できる。柱の陰から現れたもう一人の傭兵も撃ち倒した。

さらに半歩右へ。ゆっくりとしたカッティングパイだ。
上半身をさらに右に出して覗き込む。
キャットウォークの上と1Fにそれぞれ1名ずつ傭兵を視認。

ズバババババババン!1Fの傭兵からの重機関銃の射撃だ!
幸い遮蔽物にしている階段の壁はぶ厚いコンクリート。破片が散るが奴の位置からでは階段の陰の俺に当てる事は出来ない。

キャットウォークの上の傭兵にCompM2の赤いドットを重ねる
「ズバン!」 弾切れ!マガジンを交換してG36Cのコッキングハンドルを引いて初弾を装填する
「畜生!撃たれた!」 傭兵の胸部に命中したがボディアーマーのお陰で奴は健在だ。しかし反撃する余裕はないようだ。
「敵を視認!」 ヨシュアだ。

「ズバババババン!ズバン!」 慎重に狙いを定め、再度キャットウォーク上の男にG36Cの5.56mmFMJ弾を浴びせる。
男は後ろにのけぞって倒れる。

再び右に1歩スライド移動。1Fで重機関銃を連射していた傭兵の姿が無い。左の死角に移動したのか?
1歩、2歩とさらにカッティングパイのセオリーを守りつつ右にスライド移動して、倉庫エリアの左手をCompM2のドットサイトで索敵する。

なんと目前に先程の傭兵!

「ズバババン!ズバン!ズババン」 G36Cのフルオート射撃が胸部に命中し、奴は後ろに吹き飛ばされるように後ずさりする。
ズバーン!ズババーン!
驚いた事にそれでも奴は狙いこそ定まらないものの撃ち返して来る。悪い事にもう一人傭兵がさらに左手から現れる。

「ズバババン!ズバババン!ズババン!ズバババン!」 G36Cのフルオート連射でようやく倒し、左手のもう一人にサイトを移す。

「ズババババン!」 ズババーン! 俺のG36Cの連射と奴の発砲が交差する。
奴の銃弾は階段の漆喰を砕け散らせ、俺の銃弾は奴の胸に叩き込まれる。
弾切れ!マガジンを交換してコッキングハンドルを引く。

倉庫に静寂が訪れる。右へスライド移動して階段からの死角部分の倉庫左を索敵する。1F部分もキャットウォーク部分もクリア。
倉庫内のコンテナ等、遮蔽物に潜む伏兵を索敵しながら慎重に前進。倒れた傭兵達の絶命も確認する。
何てこった。P90か。コイツの貫通力は折り紙付きだ。5.7mm専用弾で撃たれたらボディアーマーもあてにならない。
もう一人はステアーAUGのミリタリータイプを持っていた。
コイツもオーストリア特殊部隊ご用達の高性能アサルトライフルだ。

視線を前方に移すと倉庫の左壁面のコンテナの陰に身を潜める傭兵を視認。
「ズバババババン!」 「うわぁぁぉ!」俺のG36Cの連射は容赦なく奴を撃ち倒す。

OK。これでこの倉庫はクリアだ。一気に前進して連中が射撃訓練をしていた場所へ走る。
そこには開封された木箱が山と積まれていた。自動小銃、重機関銃、RPG、etc...
俺の後に続いて倉庫を警戒するチームメンバーもさすがに顔色が曇る。

奴らの誰かがRPGを使おうと考えたりしなかったのは幸運だった。
だがそうそう幸運を当てにしていては命がいくつあっても足りなそうだ。
しかし少なくとも武器隠匿の動かぬ証拠の確保って奴にはこれで十分お釣りが来る。

チームにはその場で警戒を命じ、キャットウォーク上のチェックの為階段へ走る。
「了解。サー!」 ヨシュアがおどけて応えるのを聞きながら俺は階段を駆け上がった。

階段の上のキャットウォークに出た。倉庫の角に監視カメラ!今の戦闘の映像を逐一どこかへ流していたはずだ。
「ズバババババババン!」 ボン!
いささか遅きに失した感はあるがG36Cのフルオート射撃で監視カメラを破壊する。

キャットウォークを事務所の方向へ走る。途中の左の壁面にドアがある。後ろから撃たれるのはゴメンだ。
警戒しながらドアを開け索敵。中は空っぽの物置だ。誰もいない。
「後続しますか?」 ヨシュアが心配そうに尋ねる。 いや。大丈夫さ。ハンドシグナルで伝える。
「OK。待機します」 ジェニファーが静かに応答。

倉庫の端から端までキャットウォークを走り、伏兵に警戒しつつ事務所エリアに踏み込む。OK。ここはクリアだ。事務机の上に置かれたPCにも大した情報は入っていそうもない。

そのまま事務所側のキャットウォークの階段から1Fに降りてチームと合流する。

「付いていくわよ。リード願います」
とジェニファー。

倉庫エリアから次の目標のオフィスエリアへ向かうには、備品室を兼ねたボイラー室を通る必要がある。
通じる通路へのドアへ突入&クリアリング指示。

「了解。クリアリング準備」
ジェニファー、ヨシュア、バーンズがポジションに着く。
「Shoot and Kill !!」 海兵隊かと思うようなジェニファーの物騒な掛け声と共にドアを開け突入!左へ折れる通路を索敵しつつ走る。

通路の突き当たりに到着。OK。クリアだ。右手にはボイラー室兼備品室へのドア。倉庫の監視カメラで見ていた連中が待ち伏せをするならここだろう。
マガジンを交換して再びルームクリアリングを指示する。

「了解。ルームクリアリング準備」 ジェニファーの号令と共にヨシュアとバーンズが配置に着く。
だが最初に突入するポイントマンは俺が勤める事にする。
「レッツゴー!!」 ヨシュアの掛け声でドアを開け、一気に室内に突入する。正面に傭兵!

右手にも敵の気配を感じつつ、全速力でボイラー設備の陰へ走り込みながら正面の傭兵にサイティング。
「敵を視認!」 ジェニファーだ。
「ズバババババン!ズバン!」 ボイラー設備の反対側に半身を乗り出していた傭兵は俺のG36Cが吐き出す5.56mm弾で崩れ折れる。

ボイラー設備の陰に取り付いた。 右側の傭兵達に向き直る。
「ズバババン!ズバババン!」 バーンズが牽制射撃を加える中、ジェニファーが部屋のさらに奥へ走って撹乱する。
「ズバババババン!」「ズバババン!」
ヨシュアとバーンズのG36Cが傭兵を倒す。

右側には傭兵があともう1名!
ズバーーン!奴はジェニファーから俺に狙いを変えて発砲。奴の弾は床で兆弾。俺は奴に慎重に赤いドットを重ね...
「ズバババン!ズバン!」 俺の発射した弾は全弾奴の上半身に叩き込まれる。

「敵を無力化したわよ」 先行するジェニファーが含み笑い気味に報告。まさに死の女神だ。
ボイラー設備の陰から飛び出して、部屋の奥に向かってジェニファーに続いて走る。
「ズバババン!ズバババン!」 ズバーン!ズババン!敵味方の発砲音が室内で交錯する。

ジェニファーは部屋の突き当たりで右に方向転換。
「敵正面!」
「ズバババン!ズバババン!」 彼女は激しく反撃を続ける右方の傭兵に射撃を加える。
その時事務室の窓越しに傭兵を視認!背中を向けたジェニファーを狙っている!

「ズバババババン!ズバン!」 ガシャーン!砕け散る窓ガラスと共に、その傭兵は前のめりに崩れ折れた。
そのまま右手を索敵。
敵を射殺して部屋の右突き当たりの角にジェニファーが到達。

「ズバババン!ズバババン!」
ヨシュアとバーンズは部屋の中央部の備品棚に隠れていた傭兵と交戦中だ。そいつは任せて大丈夫だろう。

その時だ。ズバーン!ズバババーン!右奥の事務所内から窓越しに角のジェニファーに銃撃が始まった。事務所内で身を屈めて隠れていたのだろう。
「しまった!釘付けよ!」
銃声から2名の傭兵の存在を感じ取った俺は右側の事務所の入り口に向かって全力疾走で走る。

事務所の入り口の奥が見渡せる位置で1名の傭兵を視認。G36CのCompM2ですかさずサイティングしてトリガを引く。
「ズバババン!ズバババン!」 傭兵を撃ち倒す。弾切れ!その瞬間、ズババーン!ズバーン!もう1名の傭兵が戸口から半身を乗り出して発砲して来た。銃弾は俺の周囲を掠めるが幸いに当たらない。
右にステップ移動して奴の射界から逃れる。マガジンを交換してコッキングハンドルを引いてチャンバーに初弾を送り込む

CompM2で事務所の戸口をサイティングしながら左にサイドステップして先程の傭兵を視野に戻す。
「ズバババン!」 位置を正確に予想できていたのでG36Cのバースト射撃で一気に無力化する。

「クリアだ!」 ヨシュアが宣言する。
念の為に室内を再度見渡す。ジェニファー、ヨシュア、バーンズがフォーメーションに戻るため駆け寄ってくる。OK。オフィスエリアへ向かおう。

右側の事務所の裏手にあった通路を警戒しつつ走る。突き当たりの左手に出口のドア。
『アルファ2へ。 オフィスエリアを捜索してバンダーバールの所在の情報を探せ』 とリードマン中尉から通信。
追従するチームの合流を待ってドアを開ける。

オフィスエリアに侵入。1Fの正面エントランスだ。PCが置かれた受付カウンターは無人。人影が部屋の奥に駆け抜けて行くのがかろうじて見て取れた。
CompM2でサイティングしながらそのままゆっくりと人影を追うように室内に踏み込む。
4歩踏み込んだ所で1名の傭兵を視認。

「ズバババン!」 G36Cのトリガを引いた瞬間、奴は2階への階段へ全力疾走。5.56mm弾は虚しく壁面に喰い込む。
「畜生!襲撃だ!」 叫びながら奴は階段に消える。
あれってポケモンパワーじゃね?
苦笑しつつ後を追う。
「ズバン!ズバン!」 「ズババババン!」 階段を駆け上がる男の足の速さは超一級だ。
俺が送り込んだG36Cのバースト射撃の射線は奴の半歩後ろの階段を鋸のように刻む。

CompM2のサイティングを中断し、チームに追従を指示して走って階段に向かう。
階段はストレートなタイプ。どうやら2Fの従業員の休憩室に通じているようだ。
リードマン中尉の情報ではこのバンダーバール邸には今はもう民間人は一人もいないとの事だ。
強面のお兄さん達の休憩所になっているに違いない。

伏兵に警戒しつつ階段を登り切る。
階段の左側の壁を遮蔽物にカッティングパイで...先程の俊足の傭兵!
「ズババン!ズバン!ズババン!」確かに胴体に当たっている筈だが倒れない。俺達と同じかそれ以上のボディアーマーを着込んでいるようだ。 しかし連中はヘルメットを被ってはいない。
「ズバババン!」 頭部に射線を移しG36Cのトリガを引く。「うわぁぁぁ」 男は悲鳴を上げて前のめりに倒れる。

倒れた男のすぐ左、休憩室突き当たりの自動販売機の前にもう一人! 「ズバン!」 弾切れ!バババン!左にサイドステップして奴の反撃を階段の陰に入ってかわす。
マガジンを交換してコッキングハンドルを引く

右にサイドステップして再度奴を照準に捉える
「ズババン!ズバン!ズババン!」 テーブルに身を隠した目標はドットサイトでのサイティングでは決して大きくはないが、G36Cのバースト射撃の連射は男を背面の壁に叩きつける。

そのままさらに右に移動して休憩室の左側を視野に入れて行く。一番手前のテーブルの向こうと、休憩室の突き当たりに傭兵!

「ズババババン!」 手前の男をまず排除。すかさずサイティングを部屋の突き当たりの男に移す。
「ズバン!ズババババン!」 「うわぁぁぁ」男は悲鳴を上げてそのまま崩れ折れる。

一気に休憩室に踏み込み死角となっていた部屋の左側を索敵する。休憩室の左側には雑誌や書籍が収められた書棚があるだけで無人。OK。クリアだ。
チームメンバーの追従を確認して、休憩室の左側の奥にあるオフィスエリアへのドアへ向かう。

ドアに到達。ハンドシグナルでクリアリングを指示する。
「了解。ルームクリアリング!」 ヨシュアがスロートマイクで囁き、ドアの左側で配置に付く。
ジェニファーは右側だ。
バーンズは緩慢な動作でやや遅れてジェニファーの後に付いた。若いのにもうスタミナ切れか?
(俺は気付かなかったがこの時奴はボディアーマーの上から傭兵のG3アサルトライフル射撃を受け、貫通こそしなかったが動揺して痛みに堪えていた)            

「チームワークだ!GO!GO!GO!」 ヨシュアの掛け声と共にドアを開けてオフィス内に突入。ポイントマンはもちろん俺だ。
素早く室内を索敵。無人だ。クリアかと思った瞬間、廊下へ通じる正面のドアが開いて3名の傭兵が姿を見せる。
「手前ら皆殺しだぜ!」ズバン!傭兵は叫ぶと共に発砲。弾は俺達をかすめるが当たらない。

「敵視認!」 ジェニファーだ。
「ズババババン!」 「ズババン!」 「ズバン!」 俺、ジェニファー、ヨシュアが同時にG36Cで反撃。戸口の2名の傭兵は蜂の巣になって倒れ、もう1名は廊下を右に走って逃げた。

戸口に3人で丸々身を晒し、先頭の1名しか発砲出来ないようなフォーメーションでは勝敗は明らかだった。
チームを室内に待機させ、戸口から半身身を乗り出して右の廊下に逃げた1名の様子を伺う。

廊下には2名の傭兵が待ち構えていた!左の傭兵に照準。
「ズバン!」外れた。弾切れ!ズバン!ドドドン!傭兵の反撃をかわす為、すかさず室内に後退してマガジンを交換。コッキングハンドルを引く。再びサイティングを...

クソ!一人の傭兵が戸口まで駆け込んできた!ドドドン!
「ズバババン!」 「ズバン!」 「ズバン!」 傭兵と俺、ジェニファーとヨシュアが同時に発砲した。
バシッツ!!傭兵が放った銃弾は俺のボディアーマーを直撃!幸いに貫通はしていない。
俺達の銃弾は傭兵をボロ雑巾のように撃ち倒した。
『アルファ2! 撃たれたのか?』 リードマン中尉だ。

痛みを堪えつつ再び戸口へ。右へ向き直りもう一人の傭兵を照準に捉える。
「ズババババババン!」 「ズバン!」 「ズバババン!」 仁王立ちしていた傭兵はようやく前のめりに倒れ込む。
倒れた傭兵が居た廊下の角まで前進して索敵。クリアだ。

廊下の角にはドアが3つ。チームに後続を指示して一番手前のドアを開ける。トイレに2名の傭兵!
「ズババババババン!」 「ズバン!」左手の傭兵をG36Cの近射で倒し、右の傭兵にも1発浴びせる。
弾切れ!トイレ内部から死角になる右壁面の陰にサイドステップ。マガジンを交換してコッキングハンドルを引く。

「コンタクト!」
「ズバン!」 「ズバババン!」 ドドドン!ドドドン!ジェニファーの援護射撃と傭兵の反撃だ。

再び戸口に身を滑らせ反撃を続ける傭兵にG36Cのバースト射撃を浴びせる。
「ズバババン!」 ドドン!バシッツ!射殺した傭兵が反射的に引いた引き金で発射された銃弾が俺のボディアーマーに喰い込む。
クソ! コイツは肋骨にヒビでも入ってそうな衝撃だな...

合流したチームメンバーを確認して次のドアへと向かう。
ドアを開け狭い室内を索敵。クリアだ。

室内の右にある別のドアを開け隣の部屋に踏み込んで索敵。ここもクリア。
元々はオフィススペースだったのだろうが今はコピー機が2台と1台のPCがデスクに置かれているだけ。
二つある内の右のドアをチェックする。OK。このドアは階段上にあった休憩室へのドアだ。

続いて左のドアをチェック。ここも小倉庫で無人。クリアだ。
チーム と共に取って返してオフィススペースの部屋から廊下に戻る。

未チェックの廊下のドアはあと一つ。 ドアに接近して内部の様子を伺う。人の気配はないが、俺の直感がこの部屋に激しい殺気を感じさせる。

1歩下がってチームにルームクリアをハンドシグナルで指示。
「了解。ポジションに着くわ」 ジェニファーがスロートマイクで囁く。
ジェニファーがドアの左、バーンズが右、ヨシュアがバーンズのフォローに入った。OK。突入だ。

真っ先に正面の傭兵が目に入る。バーンズは右に折れて別の傭兵に対処する。
「ズバン!」 「ズバババン!」 ズバン!ズバン!敵味方の銃撃音が室内に大きく響く。
傭兵達は不意を突かれて散漫で狙いの定まらない発砲。
「ズババン!」ジェニファーのG36Cの射撃が俺がサイティングする正面の傭兵をいち早く撃ち倒す。

すかさず室内を索敵。すでに一番右に居た傭兵はバーンズが倒している。残りは2名。
右側のキャビネットの脇の男にドットサイトの照準を合わせてトリガを引く。
「ズバババン!」 傭兵の胸から首に掛けて5.56mm弾が叩き込まれる。
「敵を倒したわね!」 ジェニファーだ。

ズバン!ズバン!残る一人は部屋の左壁面でデスクやPCを盾にして絶望的な発砲を続けている。
「ズババン!」 ヨシュアの射撃で男は身を屈めて発砲を中断する。俺はこの隙を逃さず部屋の左角へ移動。奴を射撃可能な位置に回り込む。

「ズバババン!」 傭兵の頭部目掛けてバースト射撃を送り込んで奴を倒した。
「Tangoを殲滅!」 ヨシュアが力強く宣言する。

倒した傭兵達を念の為チェック。OK。そのまま死んでいろよ。
部屋の右奥にあるドアに向かう。

警戒しつつドアを開けた。無人の短い廊下が左へ続いている。廊下の突き当りにはドア。どうやらあそこが目的のバンダーバールのオフィスのようだ。

チームにルームクリアを指示。
「了解。配置に付くわよ」 疲れを知らないジェニファーが応答する。
ドアの左にジェニファー、右にバーンズ、フォローはヨシュアだ。

「突入!突入!」 ヨシュアが叫ぶのと同時にチームはドアを開いて室内に突入する。
室内には3名の傭兵。真っ先に突入したバーンズはドアの内側の右に居た傭兵に鉢合わせる。

「ズババババン!」 バゴン! 同士討ちを避けるためバーンズを左手で押しやり、傭兵に至近距離からG36Cの咄嗟射撃だ。そいつが絶命する直前にショットガンをぶっ放した。
まともに喰らったが、幸いスラグ弾ではなかったので衝撃は大きいがリードマン中尉に拝借したボディアーマーを貫通しなかった。

そのままパソコンデスクの左右に居る残る2名の傭兵の排除に掛かる。
「ズババン!ズバン!ズバン!ズバン!」 バーンズが左の傭兵を射殺。俺もほぼ同時に右手の傭兵にサイティングしてトリガを引く。
「ズババババン!」 弾切れ!傭兵は後ろへのけぞって倒れる。マガジンを交換してコッキングハンドルを引く
OK。クリアだ。

『アルファ2。バンダーバールのPCへアクセスして情報を収集しろ』 とリードマン中尉。

パソコンデスクに回り込んでPCに向かう。 短く束ねた金髪をヘルメットからはみ出させたジェニファーが伏兵に備えて俺をフォローする。
クソ!デスクの上にはPCが2台あり、モニタ一体型の1台はバーンズの射撃の流れ弾で燃えている。
頼むから必要な情報が壊れていない方のPCに入っていますように...
「室内はクリアです」 ジェニファーが俺の心中を察するように話し掛ける。

PCの端末をチェック。何てこった。情報はネットワーク管理されており、このオフィスのPCからではアクセス出来なくされていた。
情報は邸宅の居住エリア、バンダーバールの居室のPCに直接アクセスしないと取り出せない。
傭兵達とのしんどい戦いをもう一仕事やらないと帰れそうもない。

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その頃、我々の侵入とオフィスエリアの制圧を察知した傭兵達によって居住エリアのセキュリティシステムが稼動されていた。
バンダーバールの犯罪の証拠である重要な情報や設備のある部屋の大半が強化金属製のシャッターでロックされてしまった。
奇襲のメリットは最早失われたが、俺達のチームは傭兵達が待ち受ける居住エリアへと歩を進める。

『アルファ2。邸内のセキュリティシステムの稼動を確認した。セキュリティを解除してバンダーバールのホームオフィスで情報を確保してくれ』 とリードマン中尉。

居住エリアに入った。
リードマン中尉の情報を元に、右へ伸びる廊下の突き当たり、左のドアに向かう。
ドアの前に立ち、ハンドシグナルでチームにルームクリアリングを指示する。

「ルームクリアリング了解」 ヨシュアがスロートマイクで応える。
ドアの左にバーンズ、右がジェニファー、ヨシュアがバックアップポジションに付く。ポイントマンは俺だ。

静かにドアを開ける。 室内には3つのドアがあり、正面に背を向けた傭兵が一名!

「ズバン!ズバン!ズバン!ズババン!」
「うわぁぁぁ」G36Cのセミオートとバースト射撃で撃ち倒す。

「レッツゴー!」 ジェニファーの掛け声と共にチームは室内に突入する。今の射撃音と悲鳴を聞けばおそらく...来た!

「畜生!襲撃だ!」 正面のドアから2名の傭兵が姿を見せる。
1名は奥の部屋の机の陰から発砲。もう1名は室内に飛び込んで来た。

「ズババババン!」「ズバン!」バーン!
俺のフルオート射撃とバーンズのセミ射撃、そして傭兵の反撃の発砲音が狭い室内に響き渡る。
室内に飛び込んできた傭兵はそのまま崩れ折れた。

「ズバン!ズバン!ズババン!」奥の部屋の机の陰の傭兵の頭部をCompM2ドットサイトで照準して狙撃。
男は机の向こうの壁に叩きつけられるように倒れる。
ジェニファーが部屋の右前方の角、バーンズが左後方、ヨシュアが右後方に立って周囲を警戒する。

右手のドアは調理室で開け放たれていて無人。左手のドアは...その時その左手のドアが開いた。重機関銃を抱えた傭兵だ!
バババババン!「撃たれてるわ!」 ジェニファーが叫ぶ!

「ズババババババン!」 右にサイドステップして傭兵の半身を射線に捉え、G36Cのフルオートを叩き込む。
傭兵は左のドアの外に倒れ込んだ。ジェニファーは無事。
バーンズが前進して左のドアの外の様子をカッティングパイ。
「エリアクリア!」 ジェニファーが宣言する。

俺は左のドアの外の廊下に出て安全を確認。OK。
チームはリードマン中尉の情報に従って右の突き当たりのドアに向かう。
ドアを開け、見通しが利かない円周上に配置された廊下に出る。

円周の左側の廊下に進んで様子を伺う。動きは無い。
リードマン中尉の情報通りなら右の部屋は監視部屋、突き当りの部屋は傭兵達の待機所の筈。

チームには左側の廊下を監視させ、俺は右側の廊下から回り込む事にする。
「了解。待機する。サー」 ヨシュアは又俺をからかって見せる。
OK。チームの精神状態は正常だ。

警戒しながら右回りで廊下を走る。監視部屋を左右から挟撃出来れば..
廊下の左側にドアのない監視部屋の入り口。

「Tango視認!」 ヨシュアだ。パトロールの傭兵が左側の廊下に現れたらしい。
「ズババン!ズバン!」 ヨシュア達がパトロールの傭兵達と交戦を開始した。

カッティングパイで監視室の中の様子を伺う。
2名の傭兵がモニターシステムでヨシュア達の交戦に気を取られている。
CompM2で右の傭兵にサイティング

「ズババン!ズババン!ズバン!」
ボディアーマーを着込んだ男もG36Cの連射に前のめりに倒れた。
弾切れ!左へ移動して壁の陰に入り反撃をかわす。
マガジンを交換してコッキングハンドルを引く
マガジン残はあと6本。この調子だとそろそろ残弾を意識して無駄撃ちは避けたい所だ。

「Tangoを排除!」 ジェニファーが報告。OK。向こうも順調だ。
右へスライド移動してもう一人の傭兵をドットサイトの中央に捉える。
「バン!バン!バン!」セミオートの三射で男を倒す。

「Tango視認!」 ジェニファーだ。パトロールの傭兵は左側の廊下に次々と集まっているらしい。
「ズババン!ズバン!」 「敵を無力化した!」 ヨシュアが報告。
ほぼ待ち伏せに近い状態であの3人だ。傭兵達にどう見ても勝ち目は無い。

監視所を制圧した俺は、廊下を右回りにさらに進んで傭兵達の待機所へ向かう。
待機所の手前でジェニファー達のいる角へ通じる通路を見通す。
通路にはパトロールの傭兵の死体がごろごろと転がっている。
OK。ここまではクリアだ。無線で合流を指示。

「了解。後続するわ」 ジェニファーが応答。
一段低く設けられた待機所内は壁の装飾の隙間からピンポイントで射撃する事が出来そうだ。確認できる傭兵は3人。
静かに前進して待機所の隙間から傭兵の一人をCompM2のドットでサイティングする。

「バン!バン!バン!」
セミオートの三射で男を倒す。
右へスライド移動して二人目の傭兵へサイティング。
「ズババン!ズバババン!バン!」「うわぁぁぁ」悲鳴を上げて倒れる傭兵。
さらに右にスライド移動して三人目の傭兵を狙おうと思った時、それは起こった。

監視所の装飾の隙間の正面に当たる突き当りのドアが開き、傭兵の増援が大挙して突入してきた。死兵って奴だ。
俺は照準を移して、ちょいと貧乏臭いが指切りのセミオートで傭兵が通り抜けるドアをピンポイントで狙撃し続ける。

「バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン!」 4人を撃ち倒す。
しかし残る一人は俺の居場所に向かって突進してくる。
弾切れ!壁の陰に身を隠し、マガジンを交換してコッキングハンドルを引く。間に合うか..
初弾を装填する直前、右の通路の角へ傭兵が飛び込んできた!

「喰らえポリ公!」奴の銃口が俺に向いた瞬間、俺の目前にジェニファーが割り込んだ。
「ズババン!」「ズバン!」前に割り込んだジェニファーのバースト射撃と、背後のヨシュアのセミ射撃が傭兵を人形のように撃ち倒した。

ジェニファーはそのまま左の装飾の隙間に向かい、待機所の最後の傭兵にサイティング。
「ズババン!バン!」「うわぁぁぁ」最後の傭兵を撃ち倒した。

チームリーダーの俺が舌を巻くほどの見事なチームワークだ。
俺は苦笑いしながら待機所の向こう、傭兵達が突入してきたドアに向かって走り出した。

「援護なさい!」
ジェニファーが反応が遅れ気味のバーンズに激を飛ばす。
ハンクスよりもある意味キツイかもしれないな...

ドアの先は折り返しタイプの登り階段。待ち伏せに注意しながら駆け上がる。
階段の登り口は廊下が右に続いている。その先は広間だ。

リードマン中尉の情報によれば広間は二階層になっており、目標のセキュリティシステムのある上層階の部屋へは階段でバルコニー状の通路に上がり、そこのドアから進入する必要がある。

警戒しながら広間への廊下を走る。廊下からの視界では傭兵の姿はない。
廊下の出口付近でカッティングパイ。死角になっている広間の上層バルコニーへの階段がある左側をチェックする。
階段の折り返し部分の踊り場に傭兵!

「サプライズ!」
待ち伏せの余裕がそうさせたのだろうか。傭兵は大声で勝ち誇ったように叫んで銃を構える。
「ズババババババン!ズバババン!ズバン!」
奴が引き金を引く前に、俺はG36Cの咄嗟射撃をCompM2の精密照準で一瞬でやってのけた。
まさに訓練の賜物。
ズバーン!
奴は倒れながら引き金を引いたが弾丸はあらぬ方向へ。

人を殺す時は黙って引き金を引くもんだ。

そのまま廊下出口の左側の壁に張り付き遮蔽物にする。
俺の残弾数を気遣ってか、ジェニファーが俺の前に割り込んで広間の左側を索敵する。

その時廊下出口の正面、上層のバルコニーに面したドアが開いた。傭兵がわらわらと姿を現す。

「Tango視認!」 ジェニファーが囁く。
俺はバルコニー上にCompM2の照準を重ねる。
「ズババン!」「ズバン!」 ヨシュアとバーンズが俺より早くバルコニー上の傭兵にG36Cの5.56mm弾を浴びせて倒す。
「ズババン!」 ジェニファーもバルコニー上の敵を狙撃。
もう一人現れた。
「ズバン!ズバン!」セミオートの2射でバルコニーの傭兵を倒す。

「敵を排除!」ジェニファーが宣言。 しかしその宣言を覆すかの如く、広間の左側から最前列に居るジェニファーに向け銃撃が始まった。
ババン!バン!ババンバン!バルコニーへの階段からだ。

俺は廊下の壁から離れ、右にスライド移動して広間の左側、バルコニーへの階段を視界に捉える位置に移動する。
ババン!バン!ババンバン!奴の銃撃は俺に照準を変える。
マズルフラッシュの照り返しで明るく浮き上がる傭兵にCompM2でサイティングしてトリガを絞る。
「ズババババン!ズバン!ズバンバン!」 奴は階段に叩きつけられるように倒れ込む。
もう一人居たバルコニー上の傭兵は左へ走って死角に消える。

弾切れ!マガジンを交換する。残弾は今の交換分を含めてマガジン4本。弾数にして120発だ。
コッキングハンドルを引いて初弾をチャンバーへ送る。

クソったれの傭兵共はあと何人いるのだろうか。さすがに残弾が心細くなってくる。こんな事ならグレネードの携行数を減らして予備のマガジンを持って来たかったな...

愚痴っぽい考えを頭から振り払い、広間へ索敵しながら歩を進める。前方に敵が現れてもチームが対応するので問題ない。
警戒する必要があるのは我々の居る廊下側の上層バルコニーだ。互いに死角になっている訳だが...
広間を後方を監視しつつ右前方に進む。
居た。階段を登りきったあたりのバルコニーにまず一人。さっきの奴だろう。 残りは奴を叩けば動くだろうか。
CompM2のレッドドットを傭兵に重ねる。等倍のドットサイトでは微妙な距離...

「ズバンバンバン!バン!」
セミオートで4射。外れた!
「ズバババン!ズバババン!」 フルオートに切り替えて5.56mm弾を送り込む。男はその場に倒れ込んだ。

そのままCompM2でサイティングしたまま後ずさりする形でバルコニー上を索敵する。
先程の奴よりもずっと近くのバルコニーに傭兵!
バババン!先手を取ったのは奴の方だ。奴の弾丸は俺の周囲の床で火花を散らす。

慎重にサイティングして...
「ズババン!ズバババン!」 倒した!さらに右にスライド移動して視野を広げる。屈んで隠れようとしているもう一人の傭兵!
「ズバン!」狙い済ましたセミの一発が奴の頭に命中!男はバルコニーの床に消えた。OK。バルコニー上はクリアだ。
廊下の出口で待機するチームに合流を指示する。
「了解。後に続くわ」 ジェニファーが冷静な声で応える。

広間の左手に走り、バルコニーへの階段を登る。
登り切った所で先程傭兵達が現れたバルコニー上の開いたままの右側の扉へ向かう。
その扉からセキュリティシステムのある部屋へ行ける筈だ。

扉に到達。CompM2でサイティングしつつ、カッティングパイで扉の中の廊下の様子を伺う。
居た。しゃがんでこちらに背を向けた傭兵が一名。

「ズバン!」狙い済ましたセミの一発は奴の首に命中したが倒れない。こちらに向き直り後退して反撃の姿勢。
「ズバン!」今度の一発は奴の頭に命中。そのまま後ろへ倒れ込んだ。

廊下へ進入。突き当たりは左に折れている。チームの追従を確認して左の廊下をクリアリング。傭兵の姿はない。
待ち伏せに備えて廊下の突き当りをCompM2でサイティングしながらそろそろと前進する。

やはり居た。突き当りの右に傭兵の姿が見える。レッドドットを重ねてG36Cのトリガを絞る。

「ズバンバン!」
「うわぁぁぁ」男は悲鳴を上げて床に倒れた。
そのまま前進を続ける。
「畜生!撃たれてるぜ!」声が聞こえるのと同時に廊下の突き当たりの右から傭兵がもう一人現れる。
「ズバン!」「ズバン!」セミの二発は命中するが傭兵のボディアーマーに阻まれる。
弾切れ!右へスライド移動して傭兵の反撃を回避しつつマガジンを交換。

ボン!ボン!ボン!「ズババン!」「ズバババン!」
「撃たれてるわよ!」 傭兵のショットガンの射撃は後方でバックアップするジェニファー達に向けられた。

コッキングハンドルを引いて初弾を装填。その間に傭兵は廊下の突き当りの左に走り込む。
CompM2でサイティングしながら前進して左手に逃げた傭兵を追う。傭兵は左手のドアを開けて中に逃げ込んだ。

「俺達はここだぜ!」「ポリ公共やらせやしねえぞ!」
傭兵達が挑発する声が聞こえる。
そのドアは目的のセキュリティシステムのある部屋へと通じる食堂だ。罠の匂いがする。

ポーチから破砕手榴弾を取り出し、ドアの中へ放り込んでやる。そのまま左へスライド移動。廊下の壁を遮蔽物にする。

「皆殺しにしてやるぜ!」「うゎ!グレネードだ!」

「ズバーーーーン!!!」 挑発する傭兵の声が終わらない内に手榴弾が炸裂する。

一気に廊下の突き当たりに前進。グレネードを放り込んだ目的の食堂がある左側ではなく、右側を索敵。
やはり!傭兵が背後から狙い撃とうと構えていた。
「ズバン!ズバン!」 「ぐわぁぁ!」セミの2連射で男を倒す。

振り返り先程の食堂に向き直る。開いたままのドアの向こうは静まり返っている。しかしグレネード一発でケリが付いたとは信じがたい。

入り口の外からCompM2でサイティングしたままカッティングパイのセオリーで慎重に索敵する。居た!まず一人。
テーブルの向こうにしゃがんだ傭兵の頭部に照準を合わせトリガを絞る。

「ズバン!ズバン!ズバン!」
「うぉぉぉ」傭兵は崩れ折れる。
発砲音を聞いて左手から傭兵が一人現れ、右へ横切ろうとする。
「ズバンズバン!」外れ!「ズバン!ズババン!」「うわぁぁ!」移動する傭兵を追うように射線を移動させて倒した。

さらに左側からテーブルの手前に新手の傭兵!
「ズババババン!」「ぐわっ」至近距離からのG36Cのバースト射撃は傭兵を一気に撃ち倒す。

「畜生!来るならきやがれクソポリ公!」
まだ威勢の良い傭兵が残っているようだ。声がする食堂の右側を視界に収める為、左にスライド移動する...テーブルの向こうに屈んで頭だけ出した傭兵を視認。

「ズバン!ズバン!ズバン!」男は頭部へのセミの3連射でテーブルに突っ伏して静かになった。
食堂の入り口、左一杯に移動して内部を索敵。右側はクリアだ。ハンドシグナルで追従をチームに指示して食堂へ足を踏み込む。
食堂内では右にスライド移動して死角になっている食堂の左奥を索敵。OK。左側もクリア。食堂は制圧した。

食堂の右側の壁にある廊下へのドアに向かう。
ドアを開け、廊下の左右をカッティングパイで索敵。敵の姿は無い。廊下の右手の先にはバリケードの向こうにヨシュアがカバーしているのが見て取れる。

廊下を左折。すぐ先の右の壁面に遊技室へのドア。ここもセキュリティシステムのある部屋へ行くには通らねばならない。
しかし廊下はさらに続いて突き当たりは左に折れている。
後ろから撃たれるのはゴメンだ。 遊戯室へ行く前に左手の廊下の安全を確保する事にする。

廊下を前進して警戒しながら突き当たりの左の様子を伺う。
「坊や達相手をしてやるぜ!」バンバンバン!バンバンバン!
声と共にアサルトライフルの斉射が廊下の角を抉る。
右にスライド移動して傭兵をCompM2のサイトに捉えトリガを引く。

「ズババン!バン!バン!」「うぉぉぉ!」G36Cのバースト射撃は確実に傭兵を屠った。
右へスライド移動。廊下は突き当りまでクリア。
念の為、突き当たりのドアまで移動して傭兵の増援が居ない事を確認する。

振り返り廊下を取って返す。チームの皆が心配してカバーしてくれていたのに遅まきながら気付く。
ひょっとして一番冷静さを欠いているのは俺なのか?
意識的に自己暗示して冷静さを取り戻す。

廊下を戻り遊戯室のドアに取り付く。ここにも罠の匂い。
チームは背後に待機させ、単独でドアを正面からではなく左の壁面に張り付いて開ける。

「来やがったな!」 バーン!声と共にショットガンが戸口に撃ちこまれる。予想通りだ。
右に上半身をスライドさせ、CompM2で傭兵に正確にサイティングしてトリガを絞る。

「ズバン!ズバンバン!」近距離なので難なく倒す。
弾切れ!マガジンを交換してコッキングハンドルを引く
G36Cの残弾は今装填したマガジンを含めて3マガジン分だ。
これを使い果たせばP226Rの出番となるかも...
いや、チームの他のメンバーから予備マガジンを貰えば大丈夫か。

遊戯室のドアの外を右にスライド移動。カッティングパイで徐々に遊戯室を索敵して行く。
ビリヤード台の向こう側に傭兵!
「バン!バンバンバンバン!」セミの連射で反撃の余地無く一気に撃ち倒した。

さらにカッティングパイによる索敵を続ける。ビリヤード台の向こうにもう一人アサルトライフルを構えた傭兵!バババン!ババン!先手を取られた。幸い銃弾は壁とドアの木枠を砕いただけ。
「ズババン!バン!バン!」今度は反撃される事無く撃ち倒す。さらに左にもう一人!
「ズバン!バンババン!」 「うゎぁぁぁ」男はその場に崩れ折れた。

遊戯室内はこれで完全にクリアだ。室内に進入。部屋の反対側の壁の開け放たれた扉に向かう。
室内で後方を確認。チームはピッタリとフォローしてくれている。
OK。扉の先の廊下をカッティングパイでチェック。クリアだ。
チームと共に警戒しつつ廊下へ踏み出す。

『アルファ2。セキュリティシステムを解除する暗号コードを入手した。解除可能な端末はバンダーバールの寝室にあるはずだ』 とリードマン中尉から最新の情報。

目的のセキュリティシステムのある寝室はこの廊下の左にあるはずだ。チームと共に廊下をバンダーバールの寝室のドアに向かって進む。
ドアに取り付いた。当然のように扉にロックは掛かっているが、金属製のシャッターは装備されていない。
ロックをレーザーカッターで焼き切る。

護衛がいるのは間違いない。ドアの左脇の壁に取り付いてそっとドアを開ける。
「Tango視認!」「ズバババン!」右脇の壁に取り付いていたヨシュアが室内の傭兵を発見して発砲。
頼むからセキュリティシステムの端末を撃ってくれるなよ...

右へスライド移動してヨシュアが接触しているのとは別の傭兵を視認!
「ズババン!ズババン!」バースト射撃の2連射で撃ち倒す。

バガガガガガガガ!バガガガガ!
ヨシュアが交戦している相手はM60でバカスカ撃って来る。
さすがのヨシュアも銃だけ突き出して牽制射撃をするのが精一杯だ。

右へ移動して奴を視界に収める。奴にはヨシュアしか目に入っていないようだ。CompM2でサイティングしてトリガを絞る。
「ズバン!ズバン!バン!バン!」「うぉぉぉ!」G36Cの指切りバーストで男を射殺する。

突入!バンダーバールの寝室に踏み込む。死角の左手からもう一名傭兵が現れた。
「敵よ!」 ジェニファーが叫ぶ。奴はベッド脇のセキュリティシステムの端末へと走る。させるか!
「ズババン!」「ぐわっ!」男はその場に崩れ折れた。

セキュリティシステムの端末に取り付く。リードマン中尉から貰ったコードを打ち込むと、邸内のセキュリティシステムが解除された旨が端末に表示される。成功だ。

『いいぞ。アルファ2。建物の反対側のセキュリティオフィスに移動してバンダーバールとマンシュタインのテロ活動の情報を確保しろ』 リードマン中尉から次の目標の指示。

GPSのMAPユニットで確認すると、今来た道をそのまま広間まで戻りバルコニーの反対側にある扉の先に、バンダーバールのセキュリティオフィスはあるようだ。

かつてない激戦でいささか疲労の色が出始めているチームメンバー達を率いて俺は広間へ向けて寝室を出る。頑張れもう少しだ。

念の為伏兵を警戒しながら、遊戯室、食堂、入り組んだ廊下を抜けて広間のバルコニーへ通じる廊下へ出た。
...広間に人の気配がする。セキュリティシステムが解除されたので残りの傭兵がまた待ち伏せを仕掛けている予感がする。

腰を落として慎重にバルコニーに歩を進める。
バルコニーへの扉の手前でそっと広間の様子を伺う。
居た。広間の下層に傭兵を発見。一人ではあるまい。

俺のG36Cの残弾は数発。予備マガジンもあと2個だけだ。日頃チームのメンバーにさんざん無駄弾を使うなと説教をしている手前、余り状況は宜しくない。
ハンクスがそばに居たらさぞかし嫌味を聞かされるだろう。

CompM2で傭兵にサイティング。「奴らをぶっ殺せ!」バババン!奴が先手を取って発砲。意気の良い奴だ。
「ズバン!バン!バン!」「うわぁぁぁ!」セミの3連射で男を倒す。

「クソ野郎め!俺達はここだぞ!」他にも意気の良い傭兵がもう一人。しかし囮になる訳でもなく自分の所在を知らせるのは賢明とは言えない。
声を頼りに奴の位置を捜す。 居た!右手のバルコニーの下。

「ズババン!」
「サプラーイズ!」ババン!バルコニーの手擦り越しのバースト射撃は外れた。奴は俺を揶揄しながら反撃するがこれも当たらない。
弾切れ!後退して死角に逃げ込む。マガジンを交換してコッキングハンドルを引く
これで残りの予備マガジンは1個だけだ。

再び前進して奴をCompM2でサイティングする。
「ズバババン!バン!」 「ぐわぁ!」奴は広間の床に崩れ折れる。

広間の左側は上層・下層共にクリアだ。扉の戸口から半身を乗り出して広間の右手を伺う。バルコニーの上に傭兵!
「ズババン!バン!ズババン!」「うわぁぁぁ!」ババーン!

俺のG36Cのバースト射撃は目標の傭兵を倒したが、さらに右に居た視界外の傭兵に発砲の機会を与えてしまった。
一旦後退して壁を遮蔽物にする。呼吸を整えて再び扉の外へ。

「ズバン!バンバンバンバン!」
指切りバーストでG36Cの反動を抑え、奴を確実に屠った。OK。広間はクリアだ。
反対側のバルコニーにあるバンダーバールのセキュリティオフィスへの扉へ向けて走る。

チームメイトと共に目的の扉に取り付く。カッティンングパイのセオリーで扉の奥の廊下を伺う。廊下は無人で突き当りは右に曲がっている。
廊下を前進して右への曲がり角で一旦停止。CompM2でサイティングしながらゆっくりとカッティングパイで右の廊下の奥を索敵する。
居た!傭兵が2名警備に立っている。

「ズバン!バン!バン!バンバンバンバン!」
「ぐわぁぁぁ!」指切りバーストで使用弾を節約しながら確実に二人の護衛を撃ち倒す。
前進して護衛の居た周辺を確認する。 どうやら三つある扉の中で、左の扉がバンダーバールのセキュリティオフィスへ通じる扉のようだ。

扉の左端の陰に身を隠して、そっとドアを開ける。 数歩後退してカッティングパイで室内を伺う。傭兵を発見!
「ズバン!ズバン!ズバン!」「うわぁぁぁ」セミの3連射で男を射殺する。
そのまま右へスライド移動。もう1名の傭兵を発見する。
「ズバン!」男に当たるが致命傷にならない。弾切れ!後退して奴の視野の死角に入る。
最後のマガジンを装填してコッキングハンドルを引く。再び前進して奴をCompM2のレッドドットでサイティング

「ズババン!」「ぐわぁぁぁ」男は床に崩れ折れる。
クリア。室内に踏み込む。肝心のセキュリティオフィスへ通じる左手のドアは金属製の分厚いシャッターが閉まったまま。
このシャッターを解除する方法はこの部屋にあるはずだ。

突き当たりのデスクのPCをチェック。何もない。右壁面のデスクのPCも同じ。しかしそのPCの右に置かれたLAPTOPは...リードマン中尉の情報にあったコードの入力が可能な端末だ!
コードを打ち込んで最終セキュリティを解除する。

『アルファ2。良くやった!セキュリティオフィスのロックは解除された。バンダーバールのPCから情報をダウンロードしろ』
リードマン中尉から珍しく興奮気味な通信。

部屋の左手の扉は金属製のシャッターが解除され、進入が可能になった。バンダーバールのPCはこの扉の奥にあるに違いない。
しかし念の為、セキュリティオフィスの外で生き残りの傭兵達の動きが無いか確認する事にする。

一旦セキュリティオフィスの外に出て、周辺の扉をチェックする。OK。動きは無い。どうやら俺達は『やむを得ず』70名以上の傭兵を掃討してしまったようだ。
再びセキュリティオフィスに戻り、件の扉へ向かう。

扉の左端の陰に身を隠して、そっとドアを開ける。「クソ!奴ら来やがった!」傭兵の叫び声が聞こえる。
「敵発見!」「ズババン!」「うわぁぁ」 ヨシュアが宣言と共にG36Cで発砲して傭兵を撃ち倒す。「敵を倒したぜ」とヨシュア。

部屋は扉からまっすぐ奥へと右にL字形に続いている。奥はクリア。「豚共来やがれ!」もう一人の傭兵の声は右から聞こえてくる。
室内に足を踏み込み、CompM2でサイティングしながらカッティングパイで徐々に右手の視野を広げる。 居た!PCの向こうに傭兵!「ハッハッハッお前ら俺を殺せると思ってるのか?」

俺は答えずCompM2のサイトを奴の顔面に重ねて指切りバーストでG36Cのトリガを引く。
「ズバン!バン!バン!バン!バン!」「うわぁぁぁ」男はデスクの向こうに倒れる。

もう一人右の壁面、キャビネットの陰に張り付いて隠れている傭兵を発見!
「ズバン!バン!バン!バン!」「ぐわぁぁぁ」最後の傭兵は反撃の余地も無く脳漿を散らして倒れた。OK。クリア。

バンダーバールのPCを捜す。まずは部屋の右手の突き当たりのPCを捜索。残念。何も出てこない。ヨシュアが不安そうな表情を目出し帽の中でして見せる。
大丈夫。もう一台あるじゃないか。俺は続いて部屋の扉の正面の突き当たりのPCに取り付いた。コイツは...
「ビンゴ!」そばに来ていたジェニファーとバーンズもぱっと表情が明るくなる。
HDDの内容をそっくり頂いて任務は成功だ。

残念ながらバンダーバールとマンシュタインの所在は掴めなかったが、バンダーバールのテロ活動の証拠とマンシュタインとの繋がりの証拠を確保する事が出来た。
ステイツ内のバンダーバールの資産は全て凍結されるから当面、奴の活動も鈍る筈だ。

『こちらアルファ2。見事だ。バンダーバールのPCから情報を確保したな。諸君はそのままバンダーバール邸を脱出してくれ。後の始末は地元の警察がやる』 リードマン中尉が安堵の口調で通信してくる。

そう。これで任務完了だ。 G36Cの残弾は僅かに12発。際どい闘いだった。
ふっと気が抜けるような感覚が全身を...

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俺、イナークは自室のカウチで意識を取り戻した。
恐ろしくリアルな夢だった。今でもG36Cのトリガや、PC端末のキーボードの感覚が指に残っている位だ。
リードマン中尉にイーグルワンか....二人とも元気にしているだろうか?

目覚めた俺の前のCATVでは映画、『博士の異常な愛情』のラストシーンが映し出されていた。
あれ?って事はもしかして俺又...

 

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 Movie   The Day of the Eagle-One PartII

 Photo

  Eagle-OneのG36Cカスタム


 Photo   Eagle-OneのG36Cカスタムその2

 Photo   チームの抗弾ヘルメットとベスト等装備

 Photo   コッキングハンドルを引いて初弾を装填

 Photo   G36CのCompM2のRedDotで捉えた傭兵

 Photo   グレネードとフラッシュバン

 Photo   Eagle-OneのP226R

 Photo   Eagle-OneのP226Rその2

 Photo   ジェニファーのM92FS

 Photo   ヨシュアのSW1911カスタム

 Photo   バーンズのインフィニティ

 Photo   ハンクスのSR16M5 SPR/A

 Photo   ハンクスのSR16M5 SPR/A その2

 Photo   傭兵達が装備しているP90

 Photo   傭兵達が装備しているP90その2

 Photo   傭兵達が装備しているステアーAUG A1

 Photo   傭兵達が装備しているステアーAUG A1その2

 Photo   傭兵達が装備しているG3

 Photo   傭兵達が装備しているG3その2

 Photo   Shootingに使用したTarget

 Photo   Shootingに使用したTarget