Inerk's story 17 "The Stetchkov Syndicate"

【前回までのあらすじ】
日系米国人のイナークは米国陸軍レンジャー、デルタ部隊勤務を経て、NATOの特殊作戦部隊Rainbowに従事していた。
しかしテロリスト達との殺伐した闘い、殺し合いの日々に疲れた彼はRainbow部隊を退役。
SP勤務時に経験した超小型核爆弾の幻覚や、過去や来世(?)の闘いの記憶に悩まされながらも、市警のS.W.A.T.のエレメントリーダーとして勤務していた。
装備改編でG36Cを入手したイナーク達に過酷な任務が今与えられようとしていた。




俺の名はイナーク。市警のSWATでチームリーダーを務めている。

Third Watchシフトでチームメンバーと待機室でミーティングをしていた俺に隊長から呼び出しが掛かった。
特捜班のエージェントが捜索したステチコフシンジケートの麻薬工場から大規模な武器密売についての情報が見つかったとの事だ。

(注:麻薬工場の特捜班のイーグルワンによる捜査についてはStory11を参照)

ブルガリアから進出してきたステチコフシンジケートは麻薬の製造・売買だけでなく大規模な武器の密輸・密売にも手を伸ばし、市内の一角を縄張りに本格的な拠点を複数設けているらしい。

特捜班からの情報ではステチコフファミリーのボス、キリル・ステチコフと幹部の弟トドル・ステチコフが大量の武器と共にハーリントン通りの2770番地のアジトに潜伏中らしい。

深夜にもかかわらず捜索令状が即座に判事から発行され、我々SWATチームに緊急の出動命令が出た。

しかしその作戦内容を聞くと俺はいささか不安を感じざるを得なかった。

複数のアジトの一つとはいえ、ファミリーのボスが潜伏する大量の武器の保管庫は兵隊の数だけで40人を越えると言う。

武器は拳銃だけではなくサブマシンガン・ショットガン・アサルトライフル・軽機関銃からグレネードや爆発物にまで及ぶらしい。
本来ならFBIやATF(アルコール・タバコ・武器取締局)との合同捜査か、特捜部による準軍事作戦が適切だと俺は感じた。

市警本部長かあるいはその上司の功名心が市警単独によるアジトの強制捜査に踏み切らせた可能性が高い。
隊長もその辺の理不尽さには不満を感じていたようだが俺と俺のチームに課せられた任務は以下の通りだ。

1.ステチコフファミリーの武器密輸アジトを強襲し、ボスのキリル・ステチコフを
 生きたまま拘束する。
2.ファミリーの兵隊達に関しては通常の逮捕手続きに準じ、やむを得ない場合に
 は射殺も許可される。
3.建物の表向きのビジネスにのみ関わっている2名の民間人事務員に関しては絶対に
 危害を加えず安全を確保する。

手配写真ではキリル・ステチコフはちょっと前のロイ・シャイダー、幹部の弟トドル・ステチコフはゴリラ並みの体格の太ったブルース・ウイリスといった感じ。

『いいな。イナーク。絶対に何があってもボスのキリル・ステチコフは殺すなよ。
 奴には武器密輸と麻薬密売に関わったネットワークを吐いてもらわねばならん』

と隊長が真顔で迫る。

『ゃ、やだなぁ。隊長。そんな怖い顔して。判ってますよ。そんなに心配なら
 建物の包囲担当の他のチームに突入を代わって貰った方が良くないですか?
 第一、40人以上が相手じゃ手錠が足りませんが』

思わず本音が口から出る。

『いや。今回のような任務には君の過去の経歴と君の優秀なチームが最適だ。
 要はボスの確保と民間人の保護が最優先だと頭に叩き込んで欲しい』
と隊長。

『すると40人近くの完全武装の兵隊達にはそれなりの対応で臨んでも良いと?』

『イナークチームの容疑者キル・レシオはウチの市警ではダントツだからな。
 通常の逮捕手続きを極端に逸脱しなければ多少の無茶は目をつぶる。
 連中は投降するそぶりを見せて油断させて撃って来るから気を付けろよ』

隊長がニヤリと笑う。

隊長にG36Cを調達して貰ったのは高くついたな..内心ボヤキつつ俺はSWATバンで待機するチームメンバーの所へと向かう。

現場に向かうバンの中で建物の青写真を見て突入作戦を立てる。
建物は1Fの事務所部分とB1Fの倉庫兼駐車場部分で構成されている。

1Fの事務所は正面入り口のあるロビーを囲むように4つの事務室と洗面所があり、廊下にはB1Fの倉庫のキャットウォークへ通じるドアとB1Fの駐車場出口に通じる非常口のドア、B1Fの事務所兼従業員宿舎へと通じる階段がある。

B1Fの倉庫には1F相当の高さにキャットウォークが張り巡らされ、地表に2つ、キャットウォーク上にも2つの事務室が設けられている。
又キャットウォーク上の事務所の一つは建物1Fの裏口に通じている模様だ。

充分な時間が無いので基本的な作戦手順を決めて後は現場の判断で臨機応変にやらせて貰う事にする。

建物の周囲は他のSWATチームが包囲して、シンジケートの他のアジトからの増援が来た際に備える。
建物の裏口はロサンゼルスから研修講師として来ていたホンドー隊長とストリート巡査が監視。
万一容疑者が裏口から逃走を図る場合には対処して貰う。

我々イナークチームは正面入り口から突入。
ロビーの民間人の事務員を確保してシンジケートのメンバーがいれば対処する。

ロビー制圧後は時計回りに事務室と廊下を回ってシンジケートの兵隊を順次排除。
併せてB1F倉庫のキャットウォークへ通じるドアを封鎖。
B1Fの駐車場へ通じる非常口から階段を下りて、駐車場のドアも封鎖。

1Fを完全制圧し、逃げ道を全て封鎖後にB1Fの事務所兼従業員宿舎へと通じる階段からB1Fへ進入。
障害となるシンジケートの兵隊を排除しつつボスのキリル・ステチコフを拘束し、備蓄されている武器を押収すれば作戦は完了だ。

言うのは簡単だがスーツやシャツの下にボディアーマーを着込んで拳銃から軽機関銃まで豊富な武器で完全武装したシンジケートの兵隊達との交戦は激戦が必至だ。
連中の士気と練度も不確定要素と言える。

42対5で、民間人とボスは無傷で確保するハンディ付きとあってはいささか不利だ。
同時に多数の容疑者と交戦せず、部屋ごとに各個撃破して数を減らすしかないだろう。

我々の装備は抗弾ヘルメットと抗弾ベストG36CにFMJ弾の30連マガジンを6個携行。
後はCSガスグレネードとフラッシュバングレネードを各自が持つ。

ジャクソンはリアガードポジションなのでG36Cの代わりにショットガンを携行する。

各自のバックアップウエポンはキンバーのTLEIIだ。

レイノルズとジャクソンにはファイバースコープのマジックワンドを持たせる。

基本はツーマンセルx2+ポイントマンの俺で連携を取り作戦に臨む。
俺を含むチーム全体で行動する際はGoldエレメント。
レイノルズとジェラルドがRedエレメント。
フィールズとジャクソンがBlueエレメントだ。

これまでにも何度か修羅場をくぐったチームメンバーも、今回の戦争さながらの任務には緊張を隠しきれないようだ。
バンの中でいつものようなジョークも出ない。

現場に到着。すでに他のSWATチームと応援のホンドー隊長とストリート巡査は配置に付いている。

深夜だがまだ明かりが灯る目標の建物の正面入り口へ我々は歩みを進めた...

『エレメント!俺に続け!』
『後ろは任せて下さい』 とレイノルズ。

ドアの前でエレメントの編成を再確認。G36Cの初弾をチャンバーに送りタクティカルライトを点ける

『ドアを開けたら一気にロビーをクリアする。行くぞ!』

両開きの正面入り口のドアは施錠されていない。ドアを開けると正面に受付カウンター。
民間人の事務員の一人が座っている。

『手を上げろ!』 事務員を威嚇。
『うわぁぁぁ私は何もしていません撃たないで!』 撃たないさ..じっとしてろよ。
ロビーに進入。右方の無人を確認。左方は...
左手の事務室のドアが開いており、武装したシンジケートの容疑者が2名

『ポリ公だ!』『撃たないでくれ!』相反する反応の二人。だが前者はMP5を発砲しつつこちらへ突進。
後者はロビーの別のドアへそのまま逃走を図る。したたかな奴らだ。

『ババン!ババン! ババン!』 『ババン!ババン!』
G36Cの3連バーストの連射で突進して来た容疑者と逃げた容疑者を続けざまに無力化する。

左手の事務室への開いたドアの向こうには女性の事務員が見える。
『まだ銃を持った人がいます!気を付けて!』 叫ぶ女性事務員。

『畜生警察だ!』 戸口に緑のシャツを来たチンピラ風の男が現れる。
男の向こうには女性事務員の姿がありここからでは発砲出来ない。
事務員が射線から外れるように左の部屋のドアの戸口へ突進。

『警察だ武器を捨てろ!』 男は両手を上げるそぶりを見せたが銃は持ったまま。
『バン!バン!』 G36Cのセミ射撃の連射で無効化する。昏倒する容疑者。
普通の捜索なら過剰防衛と言われてもやむを得ない所だが今日は特別だ。後37人。

そのまま部屋の戸口に進入。休憩所兼用と思われるこの事務室には女性事務員のみ。
『そっちにも銃を持った人がいます!』 女性事務員の金切り声と共に続き部屋のドアから緑のジャンパーを着込んだ容疑者が銃を持って飛び込んで来た。
『クソ!ポリ公め!』

『止まれ!』 『ババ!ババン!』 警告と同時にトリガを引く。
容疑者は前のめりに事務所のパーティッションに倒れ込む。

このまま一人で続き部屋へ進むのは危険だ。後退して一旦ロビーに戻りつつ..
『Redチーム!俺に続け!』『了解。後に続きます』
Blueチームには引き続きロビーの別の扉を警戒させてレイノルズとジェラルドの二人の
Redチームと時計回りにクリアリングを進める事にする。

おっと。その前に倒した容疑者の状況確認と報告をしないと隊長にどやされる。

『エントリーチームより本部へ。容疑者を射殺した』
『容疑者を行動不能にした』
ロビーで倒した容疑者を報告。

再び左の部屋に進んで報告を続ける。
『容疑者を倒した』
『容疑者を射殺』

『本部よりエントリーチームへ。了解した。任務を続行しろ』 と隊長。
どんな顔をしているのやら。

『彼女を拘束しろ』 『了解。やります』 女性事務員をレイノルズに確保させ続き部屋へ
のドアに歩を進める。
パーティッションで視界が制限されている続き部屋の事務室へG36Cを構えたまま足を踏み入れる。

『畜生!SWATだ!』 廊下へ続くドアの前にダークスーツに赤のシャツという風体の容疑者
叫ぶと同時に銃を向けてきた。

『ババン!』 『ぅぉ!』 ヘッドショットで一気に撃ち倒す。
パーティッションの陰を確認。OK。クリアだ。
だが今の男の叫び声と発砲音を聞けばおそらく...来た!
廊下のドアが開き銃を構えたジャンパー姿の容疑者!

『ババン!』 『ぐわぁ!!』 そのままトリガを引いて無力化する。

『民間人を保護しました』 『痛いじゃないのもっと緩めてよ!』
レイノルズの報告に耳を傾けながら開いたままの廊下へのドアにG36Cの銃口を向けながらにじり寄る。
そっと戸口から踏み出し左を索敵。
B1Fのキャットウオークへ続くドアの前に緑のジャンパーと目出し帽の武装容疑者!!

『ババン!バンバン!』
至近距離からの連射で容疑者はショットガンを取り落としてそのまま倒れる。
すかさず開いたドアの陰の右側を索敵。
そっちはクランク状に曲がった廊下が続く。B1Fの地下駐車場へと続く非常口にも動きは無い。

クランク状の廊下の曲がり角まで進み、洗面所と最後の事務室がある廊下の先を見渡す。
当面はクリアだ。その時...

『様子がおかしい。ドアを急いでロックしろ』 とかすかに容疑者の声。
どうやら非常口の外の階段に容疑者がいるようだ。篭ってくれるなら好都合。
一旦レイノルズと女性事務員のいる部屋まで引き返す。

女性事務員は自分が犯罪者のように手錠を掛けられた事にご立腹のようだ。本部へ報告。

『エントリーチームより本部。民間人の安全を確保した』
報告しながら後の誤射を防ぐ為ライトスティックを女性事務員の足元に放る。
『本部了解。クリアリングを続行せよ』

Redエレメントの二人を後続させて前進を再開する。

廊下の戸口で倒した容疑者を報告。
『エントリーチームより本部へ。容疑者を倒した』
『容疑者を射殺』
『容疑者の死亡を確認』
そのまま廊下へ出る。

『ドアをウエッジで封鎖!後ろからドッキリはゴメンだ』 『了解封鎖します』
レイノルズに指示してB1Fのキャットウオークに通じる廊下のドアをウエッジで固定する。
当初の作戦通り巣穴の逃げ道を一つ一つ塞いで行く。

連中が自身で鍵を掛けた非常口はそのままRedチームに監視させて廊下の角を単独で曲がる。

続く廊下の右側にはBlueチームが待機するロビーへのドア。
左側には洗面所とB1F事務所エリアへの階段、1F最後の事務室が見通せる。
連中が1Fで現れるとしたら、このいずれかからだ。

『Blueチーム!俺と合流しろ!』 『了解。合流します』
Blueエレメントを呼びながら廊下を静かに前進。カッティングパイのセオリーで洗面所の様子を伺う。
シャツ姿のチンピラ風の容疑者!

『警察だ銃を捨てろ!』 『撃つな。降伏する!』 両手を上げるが銃は持ったまま。
『バン!』 『銃を捨てろと言ってるんだこの野郎!』 右肩を狙ってG36Cをセミ発射。

『判った。銃を捨てるから撃つな』 容疑者は膝を付いて銃を床へ...その時廊下の先の階段から人の気配!
洗面所の投降した容疑者も警戒しつつ右へスライド移動して階段を伺う。
ジャンパーを着た武装容疑者だ!

『警察だ手を上げて投降しろ!』 容疑者は応じる様子が無い。
『ババン!』 バースト射撃で無力化。

『Blue!廊下の先をカバーしてくれ』 『了解ボス』
合流したBlueエレメントに階段と奥の事務室のドアを監視させておいて、洗面所に踏み込み容疑者を手錠で拘束する。
『何でそんなにきつく締めるんだよ』 悪さをさせない為に決まってるだろうが。

『エントリーチームより本部。容疑者を逮捕』『本部了解。待機する。油断するなよ』
隊長も少しはホッとしたろう。
少なくとも俺がシンジケートの兵隊を皆殺しにはしなかったと判ったんだから。
逮捕した容疑者の武器を押収する。洗面所のトイレの個室もチェック。OKクリアだ。

引き続きBlueエレメントに廊下の先を監視させておいて非常口のRedエレメントの所へ戻る。

非常口の外はB1Fへの駐車場への階段と通路だ。
この非常口を封鎖するよりは駐車場のドアを封鎖した方が連中を閉じ込めるのに効果的だ。
非常口の外には自身で鍵を掛けた容疑者がいる可能性が高い。
ここはCS催涙ガスグレネードの出番だ。

『Red!非常口にCSグレネードだ!』『了解。任せて下さい』
レイノルズとジェラルドがドアに取り付く。

G36Cのマガジンを交換。二人を支援するポジションに付く。
『ドアに鍵が掛かってます。ふっ飛ばしますか?』 とレイノルズ。
『いや静かに行こう。ピッキングで頼む』 『了解開錠します』

『OK。開きました』 レイノルズがピッキングツールでロックを外した。
『よし。CSグレネードを放ってやれ』 『了解』
ジェラルドがCSグレネードを用意して、レイノルズがドアを開けようとする。が...

『ドアが何かでブロックされてる!』 とレイノルズ。

『畜生来やがった!』 その時ドアが容疑者の手で開けられた。ドアの出口にダークスーツの容疑者とジャンパー姿の容疑者!

『武器を捨てろ!』 ダークスーツの容疑者は銃を構え、ジャンパー姿の容疑者は階段を駆け下りて逃げる。
『ババババン!』 G36Cのバースト射撃でダークスーツの男を倒す。

ドアの死角から白いシャツ姿のチンピラがAK47を構えて飛び込んで来た。
『ババン!ババン!ババン!』 ボディアーマーを着て薬でもやっているのか?
G36Cの5.56mm弾を9発至近距離から受けてもよろめきながら進み出てくる。
『ババン!』 ようやく男は床に崩れ折れた。

『バーン!ブシュー』 ジェラルドが放ったCSグレネードが炸裂。CSガスが一帯に噴出する。
今だ!ドアを飛び出し階段へ出る。

ドアの陰にいたジャンパー姿の男はCSガスで行動不能。
『手を上げて膝を突いて投降しろ!』 『判った!降参するから撃たないでくれ』
素直に従う容疑者をそのままに、逃げた容疑者を追い階段を駆け下りて駐車場への通路を走る。

容疑者は通路の突き当たりの左のドアから地下駐車場に消える。
後を追いながら通路の突き当たりの右の窪みに隠れるダークスーツの人影に気付く。
『警察だ!銃を捨てろ!』 手を上げるそぶりを見せるが銃はしっかりと持ったまま。

『ババン!ババン!』 ダークスーツの容疑者をそのまま撃ち倒す。
もう一人の容疑者が逃げ込んだ駐車場のドアは閉まったまま。このまま封鎖してもいいがちょいとご挨拶して中の様子を下見させて貰おう。
レイノルズが応援に駆けつけるのを確認してから鍵の掛かっていないドアを開ける。

目の前にダークスーツの武装容疑者!
『銃を捨てろ!今すぐだ!』 『バン!ババン!』 応じない容疑者をすかさずG36Cのバースト
射撃で無力化。
ドアの左手、駐車場の事務所にも窓越しに武装容疑者!

『警察だ!銃を捨てろ!』 容疑者は屈んでショットガンで応射して来た。
『バン!バン!バババン!バン!』 窓に隠れる容疑者の上半身に5.56mm弾を送り込む。
容疑者は崩れ折れる。

地下のキャットウオーク付きの倉庫兼駐車場は予想通り広く開けているが、コンテナや重機が遮蔽物として使えそうだ。
OK。ご挨拶はこれぐらいで充分だ。銃を構えたまま後退して外に出てドアを閉める。
『ウエッジでドアを封鎖!』 『了解。任せろ』 レイノルズがドアを開閉不能にする。

事務所1Fの非常口の様子を伺う。先の投降した容疑者はまだCSガスに苦しんで悶えている。
『ドアを封鎖完了』 レイノルズが報告。よし。1Fに戻ろう。
その前に通路の射殺した容疑者を本部へ報告しなけりゃな。
『エントリーチームより本部へ。容疑者を倒した』 駐車場の二人の報告は後だ。
『本部了解。作戦を続行しろ』 と本部。

『Red。俺に続け!』 『了解ボス』
通路を戻り、階段を登って非常口に戻る。投降した容疑者を手錠で拘束。
『本部へ。容疑者を逮捕』『本部了解』

非常口での交戦で倒した容疑者達も報告する。
『エントリーチームより本部へ。容疑者を倒した』『容疑者を射殺』
『本部了解。任務を続行せよ』

非常口から1Fの廊下に戻り、警戒中のBlueエレメントと合流する。
B1Fの事務所兼従業員宿舎への階段をチェック。OK。先に倒した容疑者の死体以外には今の所容疑者の姿は無い。
『エントリーチームより本部へ。容疑者を射殺』『本部了解』

廊下の突き当たり、1F最後の事務室をクリアリングする。

ドアを開けパーティッションで仕切られた部屋の内部を伺う。
部屋の突き当たり、机の陰にジャンパーを着た武装容疑者!

『武器を捨てろ!』 容疑者は応じず荷物の陰に隠れる。
『バン!』 発砲するが寸前で容疑者が荷物の陰へ。G36Cのマガジンは空だ!
すかさずキンバーTLEIIに持ち替え荷物越しに連射!
『パンパンパンパン!』 容疑者は呻きながら昏倒する。

『エントリーチームより本部へ。容疑者が負傷』 『了解。続報を待つ』
武器を再びG36Cに持ち替え、マガジンを交換する。

『全員合流して移動に備えろ』 『了解ボス』
ロビーへのドアを開け、放置状態だった受け付けの事務員を拘束する。
『エントリーチームより本部へ。事務員を確保』 『本部了解』

『俺を拘束する暇があったら誰か悪党を殺して来いよ』
と手錠にご不満の事務員。
あんたの安全は俺達に掛かってたんだぜ。まったく...

ともあれこれで1Fは完全にクリア。
今度は残るB1Fへの唯一の経路、階段からB1Fに向かい、シンジケートの兵隊の掃除とボスのキリル・ステチコフを逮捕し備蓄された武器を押収する。
ここまでに逮捕したり射殺・負傷させた兵隊は15名。
まだ25名前後が残ってる訳だ。思わず苦笑する。

狭い事務室や居住区画、廊下で少人数の容疑者との交戦なら問題ないが、広く開けてかつキャットウオークが張り巡らされた倉庫兼駐車場では大人数の容疑者達と同時に多面的戦闘になりかねない。
その場合は数の差で圧倒的に不利になる。
この時俺の意識はいつの間にかSWATのイナークではなくデルタやレインボウ時代の頃のイナークに戻っていた。

ロビーから事務室経由でB1Fへの階段に向かう。
明かりの無い階段は踊り場がガラス張りで外の道路が見える。
念の為道路の状況を確認。OKクリアだ。踊り場から折り返し下りの階段へ...
降り口の影に皮ジャンパー姿の武装容疑者!
『畜生!SWATだ!』 振り返る容疑者。『銃を捨てろ!』 容疑者は銃を構える。

『ババン!』 G36Cのバースト射撃で容疑者に発砲の間を与えずに射殺する。
『エントリーチームより本部へ。容疑者を射殺』『本部了解。全部片付くのを待つ』

階段の降り口には事務所兼居住エリアへのドア。
壁はコンクリートブロックが剥き出しだ。

『エレメント!突入するぞ』『後ろに付いてます』
密閉された空間ではCSガスが有効だ。
『ドアを開けてCSグレネードを放り込め』 『了解ボス』

Red、Blueのチーム全員がグレネード投擲後の突入に備えてドアの脇に陣取る。
ジェラルドがCSグレネードを用意してレイノルズがドアを開ける。
戸口にダークスーツの武装容疑者!

『クソ!ポリ公だ!』 『バン!』 容疑者は戸口の我々に一発発砲すると右側の通路へ
逃げ込もうとする。

『銃を捨てろ!』 『バンバン!ババンバン!』 『ぐわぁぁぁ!!』
俺は警告とほぼ同時にG36Cの連射を浴びせて容疑者を倒す。

『バーン!ブシュー』 ジェラルドが放ったCSグレネードが炸裂。CSガスが一帯に噴出する。
ドアの中に踏み込む。右手は倉庫兼駐車場への通路。
もう一人の容疑者がクランク状の通路の陰に消える。
左手にはキリル・ステチコフが潜伏すると思われる事務所兼居住エリアへの通路。
右の通路へ逃げた容疑者を追わず、シンジケートのボスの確保を優先して左の通路へ。

『ゲホ!グハッ!』 事務所兼居住エリアへのドアには茶色のジャンパー姿の武装容疑者!
『警察だ!地面に膝を付け!』『判った判った!』 言葉とは裏腹に容疑者は立ったまま銃を手放さない。
『バン!』 セミの一発で容疑者の首を撃ち抜く。

事務所兼居住エリアへのドアは開いたまま。薄暗い内部は雑多な荷物が無造作に転がっている。
左の壁面にはキリル・ステチコフの事務室と目される部屋へのドアが二つ。

『エントリーチームより本部へ。容疑者を射殺』
と、報告の途中で左の壁面のドアが開いてダークスーツ姿の武装容疑者が飛び出して来た。

『クソ!SWATだ!』 『警察だ!銃を捨てろ!』 『ババン!バンバン!』
キリル・ステチコフでは無い事を咄嗟に確認してG36Cを連射する。容疑者はもんどりうって倒れる。
開いた左手のドアにはもう一人緑のジャンパー姿の武装容疑者!

『警察だ!銃を捨てろ!』
銃を手放さない容疑者に照準を合わせた瞬間、キリル・ステチコフがAK47を持って飛び出して来る。
『バン!ババン!』 キリル・ステチコフを避けて正確にジャンパー姿の容疑者を撃ち倒す。

『オーライ!降伏する!撃つな!撃つな!』 キリル・ステチコフが絶叫する。
『警察だ!銃を捨てて膝を付け!今すぐだ!』
キリル・ステチコフは反撃の機会を伺うかのようにゆっくりと銃を手放して膝を付く。
雑魚なら発砲してやる所だ。
『よしそのまま手を上げてこっちを向け!』 ようやく素直に従うキリル・ステチコフ。

と、その時通路の突き当たり、荷物の向こうからダークスーツの武装容疑者が現れる。
『畜生!ポリ公だ!』 『警察だ!銃を捨てろ!』 『ババーン!』
容疑者は頭と腕を荷物の陰から出して銃を発砲してきた!

『ババン!バン!ババン!バン!』
G36Cの連射で上半身と背後の壁が血に染まって容疑者が吹っ飛ぶ。

『Gold!俺と合流しろ!』 『了解!ボス』
チームメンバーに前方を警戒させつつ、キリル・ステチコフを拘束する。
『俺に触るな。俺達は自己防衛しただけだぜ』 屁理屈もいい所だ。ん?...

『エントリーチームから本部へ。キリル・ステチコフを拘束したが様子がおかしい。左手と
 右の顔面に酷い火傷か感染症を患っている。右目も見えなくなって満足に歩く事も出来なさ
 そうだ。こんな重病人がボスとしてここからシンジケートを仕切っているとは思えないぞ。
 状況の再確認を願う』

『本部了解。状況を再確認してすぐに連絡する。そのまま待機してくれ』 と隊長。

しばらくの間の後に本部から返答。
『本部よりエントリーチームへ。ターゲットを変更する。キリル・ステチコフの弟のトドル・
 ステチコフを探し出して生きたまま拘束しろ。奴が現在のシンジケートのボスだ。奴は倉庫
 兼駐車場エリアのどこかにいるはずだ。作戦はこのまま続行だ』

『エントリーチームから本部へ。了解だ』 やれやれ。この期に及んで人違いか。

『俺達は間違った奴(Wrong Guy)を追っかけてたのかい?』 とフィールズ。
『ここには悪党共(Wrong Guys)なんか誰もいないだろうさ』 とレイノルズが混ぜっ返す。

思わず全員が苦笑する。OK。チームの士気はいつも通り。頼りになる連中だ。
倒した容疑者を報告する。
『エントリーチームより本部へ。容疑者を倒した』
『容疑者を射殺』

キリル・ステチコフとボディガードが出てきた部屋を念の為捜索する。人影は無い。
米軍のMINIMI軽機関銃やM4A1、AK47等の物騒な武器が転がっている。だが数が少なすぎる。
やはり本命の密輸武器倉庫は駐車場兼倉庫エリアのどこかだろう。
車椅子や様々な医療用具や薬がキリル・ステチコフの病状が深刻である事を物語る。
よし。ここはこれでクリアだ。

部屋を出て周囲を伺う。倒れた容疑者に動きは無い。
『全員合流!移動準備』 『了解ボス』

通路の突き当たりで先程荷物越しに倒した容疑者の死体を確認。本部に報告だ。
『エントリーチームより本部へ。容疑者を..』
その時、死角になっていた通路の出口の荷物の陰から容疑者が現れた。

『警察だ銃を捨てろ!』 奴はショットガンで俺に発砲。『ズバーン!』 抗弾ベストに衝撃。

『ババババン!』 G36Cの5.56mm弾の連射を上半身に打ち込んで撃ち倒す。
参った..最前列を進むポイントマンの宿命だが又もやショットガンを喰らうとは..

幸い貫通弾はなく出血もない。だがシャツを脱げば酷い内出血の跡が点々とあるだろう。

容疑者はまだ息があるようだ。
『エントリーチームより本部へ。容疑者が負傷』 『了解。任務を続行せよ』

G36Cのマガジンを交換。駐車場兼倉庫エリアへ続く通路へのドアを開ける。
ドアの向こうには黒袖の白シャツ姿の武装容疑者!
『警察だ銃を捨てろ!』 『ババン!』 バースト射撃で一気に倒す。

そのまま通路へ出る。左の奥に倉庫への扉。右には階段から分岐していた通路。
念の為右側の通路を確認。OKクリア。
『エントリーチームより本部へ。容疑者を倒した』
『Gold!俺と合流しろ!』 『了解!ボス』

通路を戻って倉庫への扉へ向かう。

倉庫の扉を開ける。まさに目の前にジャンパー姿の武装容疑者!!
『手を上げろ!』 容疑者はショットガンを構える『バババン!』
G36Cのバースト射撃を腹に叩き込む。ショットガンを取り落とす容疑者。
『畜生ポリ公め!』
驚いた事に奴は倒れず腰からハンドガンを引き抜いて俺に発砲しようとする。
『バババン!』 胸にさらに5.56mm弾を叩き込むとようやくその場に崩れ落ちた。
俺達と同じかそれ以上の抗弾ベストを着込んでいたらしい。
『エントリーチームより本部へ。容疑者が負傷』 『本部了解。EMTを待機させる』

狭い倉庫の中は木箱で一杯で見通しが利かない。カッティングパイのセオリーで死角を
順にチェックする。この木箱群はもしや..
『畜生!サツだ!』 『ババン!』 木箱の陰にいた容疑者を銃を構える間を与えず撃ち倒す。
この狭い倉庫には駐車場と貨物用の大型倉庫へのドアが二つある。
開いたままの一方のドアをそっと閉めてこの倉庫を捜索する事にする。

苦悶の表情の容疑者を横目に一旦倉庫を出て待機するメンバーに後続を指示。
『Gold!俺に続け』『了解!ボス』

あらためて倉庫内部と木箱群を調べる。
驚いた。壁面や木箱には多種の重機関銃やアサルトライフル・ショットガン・ハンドガンや手榴弾・爆発物などがびっしりと収められている。ここが本命の武器倉庫に間違いない。
RPG-7が無いのが不思議な位の充実振りだ。

『おぉ..何てこったい!この武器の山を見ろよ』ジャクソンが思わず漏らす。

『静かにしろ!エントリーチームより本部。我々は大量の銃と爆発物の在庫を発見した。
 マシンガン・ライフル・ショットガンにハンドグレネードなど何でもある』

『本部よりエントリーチーム。良くやったATFに大きな貸しが出来る。建物内を完全に制圧
 した時点で爆発物処理班(EOD)を向かわせる』

隊長が興奮気味に応答してきた。まったく...

『ここの奴らは本気でこの一帯を縄張りにするつもりだったようですね』とレイノルズ。

『Redチーム。ドアを封鎖しろ』 『了解!』
駐車場兼貨物用の大型倉庫へのドアは二つあるが、倉庫正面のドアに出れば多方面からの戦闘に晒される恐れがある。正面のドアを封鎖して、倉庫の端へ続く左手のドアからお邪魔する事にする。
おっとその前に..
『エントリーチームより本部へ。容疑者を負傷させた』報告を怠ると本部の残りの人数の計算が狂う。

『ボス!ドアを封鎖終了!』
『OK。Gold!俺に続け』『後ろに続きます』

左手のドアを開けて隣の部屋へ移動する。
この建物の本来の在庫だったらしい冷蔵庫等の家電商品が積まれているが部屋は無人。
駐車場兼大型貨物用の大型倉庫へのドアが続く。

そのまま進んでドアを開け、駐車場兼大型貨物倉庫の端に出る。
左手にキャットウオークの事務室へ登る階段。右手は山積みの荷物群だ。

『クソ!警察がいるぞ!』 『ポリ公だ!』
キャットウオーク上の事務室と荷物群から容疑者の声。
荷物群の方の容疑者はチームメンバーに任せ、俺は階段を駆け上がりキャットウオーク上の事務室に向かう。
銃を構えたダークスーツの武装容疑者!
『ババン!ババン!』 トドル・ステチコフではない事を一瞬で確認して射殺する。

『容疑者発見!』 レイノルズやジェラルドが階下で容疑者と交戦を開始した。
トドル・ステチコフを殺してくれるなよ...そうなりゃ俺が隊長に殺される。

階段を最上段まで駆け上がり、キャットウオーク上の事務所に突入する。
戸口でショットガンを構えた容疑者とMP5を構えた容疑者に遭遇。
『銃を捨てろ!』 『バババン!』 『バババン!』 至近距離から二人を続けざまに撃ち倒す。
そのまま事務室に突入。内部を捜索するが容疑者の姿は無い。
残りの三つの事務室のいずれかにトドル・ステチコフがいる可能性が高い。

踵を返してキャットウオークへ戻る。
『エントリーチームより本部へ。容疑者を倒した』
『容疑者を射殺』
『容疑者の死亡を確認』

報告しながら倉庫の中央へキャットウオーク上を進んでみる。

倉庫の反対側のキャットウオークに容疑者らしい姿が見えたが階段を下りて荷物の陰へ消える。
キャットウオークから下を見下ろすと何名かの容疑者が見える。
『バン!バン!ババン!バン!』 牽制射撃で数名が逃げ散り、1名が倒れる。

G36Cのマガジンを交換。
再び階下を見下ろすと手配写真のトドル・ステチコフに似たスキンヘッドの男が走ってくる。
『警察だ!銃を捨てて投降しろ!』 『判った。諦めるから撃たないでくれ』 銃を捨て膝を付く容疑者。

念の為CSグレネードを放り込み、キャットウオークの階段を下りてチームと合流する。

『警察だ!銃を捨てて投降しろ』 『諦めろ!膝を付け!』
チームは各々容疑者に対峙しており混乱状態だ。ターゲットのトドル・ステチコフは俺が目を離した隙に逃げようとしたらしい。
さっきの場所と離れたコンテナの陰でCSガスで視界を奪われながらAK47を持って立っていた。

『警察だクソ野郎!銃を捨てて膝を付け!』 おとなしく従うトドル・ステチコフ。
『じっとしてろよ!』 手錠で拘束してこちらに向き直させる。

『エントリーチームより本部へ。トドル・ステチコフを逮捕』 『本部了解。良くやった』
うつむいたままのトドル・ステチコフに鉄拳を数発喰らわせて顔を上げさせる。OK。間違いない。

後は兵隊共を一掃すれば任務完了だ。
チームメンバーもすでに数名容疑者を倒しているので残るは7〜8人といった所か。

『じっとしてそのまま動くなクソ野郎!』
振り返るとフィールズが別の容疑者に投降を促しており足元にはすでにもう一人容疑者が倒れている。
『エントリーチームより本部へ。容疑者を射殺』
歩み寄って容疑者を手錠で拘束。『容疑者を逮捕』 『本部了解。最後まで油断するなよ』

『Gold!俺に続け』 『了解!ボス』
落穂拾いならチーム全員が固まって各方位に注意した方が安全だ。

木箱やコンテナの陰の伏兵に注意しながら倉庫内を捜索する。キャットウオークも例外ではない。
カッティングパイのセオリーで木箱の角を曲がる。
武器を載せていたと思われるトラックの後ろに武装容疑者!

『畜生警察め!』 『手を上げて膝を付け!』 『バン!』 容疑者へ威嚇射撃。
両手を上げて投降するそぶりを見せるが...
『ポリ公が!』 容疑者は走ってコンテナの陰へ逃げ込もうとする。

『バババン!バン!』 『バン!』 容疑者はG36Cの連射を喰らって前のめりに木箱の前へ倒れる。
『エントリーチームより本部へ。容疑者を射殺』 『了解。油断するなよ』 と本部。

トラックのフロントから回り込んで倉庫内を時計回りに捜索を続ける。
『容疑者を発見しました』レイノルズがキャットウオークの事務室の階下に人影を発見する。

『警察だ!武器を捨てろ!』 『バーン!』 容疑者は応じず発砲。距離があるのでこちらには当たらない。
『バン!ババン!』 柱の陰に容疑者が隠れてこちらの射撃も当たらなかったようだ。
と、キャットウオークの事務室からも容疑者が現れた。上下からの挟み撃ちを喰らうと少々分が悪い。

『バン!バババン!』 キャットウオークの容疑者へ牽制射撃。奴は階段を下りて地上へ...
身を晒す一瞬を狙ってG36Cのトリガを引く。

『バン!バババン!』 容疑者を階段の降り口で撃ち倒す。
『バババババン!』 階下の容疑者から銃撃!幸い射線は外れて木箱を抉る。
一旦後退して荷物の陰へ身を隠す。

その間も他のメンバーと容疑者との交戦は続く。
『容疑者を確認!』 『容疑者だ!』 『バババン!』 『ババン!』
『容疑者を無力化』 『容疑者を射殺した』 レイノルズとフィールズ。

『容疑者です!』 『バリバリバリバリ!』
MINIMI機関銃、通称SAWの文字通り鋸の様な射線が木箱を粉砕して行く。
先程の事務室階下の容疑者が武器を持ち替えたようだ。
射撃音を頼りに位置を変えて回り込み冷蔵庫の陰の容疑者をG36Cの射線に捉える。
『銃を捨てろこの野郎!『ババン!バンバン!』 『ぐぁぁぁぁ!』 剣呑な容疑者を射殺する。
『エントリーチームより本部へ。MINIMI機関銃を持った容疑者を射殺』

『Gold!俺に続け』 『了解!ボス』
視認できた容疑者を全て排除したチームメンバーに再度召集を掛ける。
そのまま駐車スペースへ歩を進める。
非常口からご挨拶をさせて貰った際に倒した2名の容疑者が確認できる。
と、セダンの陰から拳銃の発砲。

『バン!』 回り込んで車の陰の容疑者に威嚇射撃。
『銃を捨てて膝を付け!』 『投降する。撃たないでくれ』 ダークスーツの容疑者が従う。
手錠を掛けて拘束。 倒れている容疑者と逮捕した容疑者について本部へ報告だ。

『エントリーチームより本部へ。容疑者1名を逮捕。2名を射殺』 『本部了解。任務を続行しろ』

『Gold!俺に続け』 『了解!ボス』
容疑者が倒れているガレージの事務所の扉は開いたまま。
カッティングパイで戸口から中を伺うとスーツ姿 の武装容疑者と目が合う。
『警察だ!銃を捨てろ!』 容疑者は屈んで発砲の体制。『バン!ババン!』 一気に撃ち倒す。
『エントリーチームより本部へ。容疑者を射殺』
振り返るとキャットウオークの階段の降り口にも倒れた容疑者。フィールズかジェラルドが倒したらしい。
『エントリーチームより本部へ。容疑者を倒した』

レイノルズが戸口をカバーするのを確認して事務所へ突入する。
事務所内部には先程非常口から撃ち倒した容疑者が昏倒している。
『エントリーチームより本部へ。容疑者が負傷』 『本部了解。作戦を続行しろ』

『Gold!集合しろ』『了解!ボス』
鍵が掛かった事務所のもう一つのドアの鍵をショットガンで破壊して開く。再び倉庫へ出た。

すぐ先に倒れた容疑者。他のチームメンバーの獲物だろう。
『エントリーチームより本部へ。容疑者を射殺』『本部了解』

情報が正しければまだあと一人容疑者が隠れているはずだ。駐車場兼倉庫内をくまなく捜索するが姿は無い。
途中で拘束されて悪態を付くトドル・ステチコフにパンチを喰らわせてやる。いい気味だ悪党め。

まだ捜索していない場所があるとすれば、MINIMIを持っていた容疑者の頭上のキャットウオークの事務室だ。
階段を慎重に登り事務室のドアに取り付く。人の気配は無いが...

ドアを開け一気に中へ突入する。AKを持った緑のジャンパー姿の容疑者が奥にいる!
『手を上げろ!』 容疑者は応じず銃を構えるそぶりを見せる。
『バババン!』 俺のG36Cの連射が奴が発砲をする前に容疑者を撃ち倒した。

『こちら本部。作戦は完了した。収容班を向かわせる』 と安堵の声を隠せない隊長の声。

『OK。みんな良くやってくれた。引き上げよう』 チームメンバーも一様にほっとした表情を見せる。

民間人2名を無事に保護。
ボスのトドル・ステチコフと兄のキリル・ステチコフを拘束。
シンジケートの兵隊は40名の内6名を逮捕して34名を射殺あるいは行動不能にした。(ココ微妙)
戦争を起こせるほどの大量の武器を押収。

SWATバンに戻ると隊長が満面の笑みで我々を迎えた。
我々の疲労困憊した様子にも構わず嬉々として話しかけて来る。
『諸君。良くやってくれた。トドル・ステチコフから例の傭兵上がりのテロリストや武器を
 
供給したガルシア一味との関わりを引き出せる事だろう。そうなればまた忙しくなるぞ!』

『はぁ...頑張ります...』 (ほんっとにG36Cは高くついたなぁ)

『ん?イナーク!お前又ショットガンで撃たれたんだな。EMTが向こうで待機しているから診てもらえ』

『抗弾ベストで貫通はしていませんが念の為行ってきます。みんな。ご苦労さん。解散してくれ』

チームメンバーは任務の達成感半分、脱力感半分といった感じで現場を後にする。

今回の任務はまるで軍人時代の任務のようだった。
殺伐とした殺し合いはもううんざりなんだが向こうからいつもそれはやって来る。
認めたくは無いがそれが俺の宿命だとしたら残念な事だな...

EMTの治療は迅速で適切だったが、痛み止めの注射がまずかったらしい。
例の幻覚は例外なく今回も俺を襲った。

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 Movie   The Stetchkov Syndicate

 Photo   ステチコフ兄弟の手配写真

 Photo   応援のホンドー隊長とストリート巡査

 Photo   SWAT仕様のG36Cと各種装備

 Photo   SWAT仕様のG36Cと各種装備その2

 Photo   G36Cのコッキングレバーを引いて初弾を装填

 Photo   ジャクソンのショットガン装備

 Photo   サイドアームはKimberのTLEII

 Photo   Kimber製 TLEIIとPoliceBadge

 Photo   正面入り口からの突入体制を取るチーム

 Photo   タクティカルライトを点灯してクリアリング

 Photo   ボディアーマーで完全武装した容疑者

 Photo   ダークスーツの容疑者