Inerk's story 12 "0083 Star Dust Memory"

【前回までのあらすじ】
日系米国人のイナークは米国陸軍レンジャー、デルタ部隊勤務を経て、NATOの特殊作戦部隊Rainbowに従事していた。
しかしテロリスト達との殺伐した闘い、殺し合いの日々に疲れた彼はRainbow部隊を退役。
SP勤務時に経験した超小型核爆弾の幻覚に悩まされながらも、市警のS.W.A.T.のエレメントリーダーとして勤務していた。
隣接した州の暴動の応援に駆り出されたイナークは宝石加工店を占拠した完全武装のテロリストとの死闘を繰り広げ、任務を達成するが負傷により意識を失ってしまう。
失った意識の中で、イナークは旧友であり戦友のEagle-Oneの活躍を見る。




イナークの闘い 妄想の屑 『ブリティッシュ妄想作戦』 編

人類が増えすぎた妄想を別スレに移民させるようになってすでに2ヵ月半が過ぎていた。
人々はその人工の別スレで妄想を生み、育て、そして楽しんでいった。

妄想世紀0079。一念戦争と呼ばれる妄想は総スレ数の66%を消費した。
住民は自らの行為に恐怖した...妄想は膠着状態に入り、数日が経過していた..


俺の名はイナーク。市警のSWATでチームリーダーを務めている。
テロリストからシャッガンの至近射撃を胸に受け、EMTで応急処置を受けた。
残った麻酔のせいか今も俺は意識を取り戻せずにいる...

その失った意識の中で俺は今度は...


気が付いたらGMカスタムになっていた!(何!?w)

正確にはRGM-79N GMカスタム の搭乗員な訳だが自分の名前が思い出せない。
しかし2名の部下とオペレータから『隊長』と呼ばれているので、どうやら小隊長らしい。

RGM-79N GMカスタム。
一年戦争末期にニュータイプ専用機として開発されたRX-78-NT1ガンダムアレックスをベースに、一般の熟練兵用に再設計された地球連邦軍の量産MSだ。
通常のGMやGMコマンドに比べて出力・機動力共に大きくパワーアップが図られた機体で、一年戦争当時のエースパイロットへ優先的に配備されている。

カタパルトで射出を待つ俺のGMカスタムの右手には確かにGMライフルが装備されている。

このGMライフルは実体弾系ライフルだ。
ジオンのモビルスーツに対しては直撃時の破壊力こそビームライフルに及ばないが、弾体と装薬の劇的な改善により強力な初速と貫通力(1J以内ですが)、高い命中率と速射性を持つ。

機構的にも高い信頼性を持つので、デリケートで故障も多いGM用のビームスプレーガンやビームライフルに代わって連邦量産MSの主力兵器となりつつある。

ブルバップ方式の独特のハンドガードのデザインから20世紀末のフランス製歩兵用ライフル、トランペットの愛称のあるFA-MASに酷似しているとの指摘もあるが、決してデザイナーの怠慢では無い。(筈)

2名の部下の内、1名は俺と同型のRGM-79N、もう1名はRGM-79Nをベースに中距離支援用のビームキャノンを両肩に搭載し、機体各所に分厚いチョパムアーマーを増設したRGC-83 GMキャノンIIに搭乗しているようだ。

今日の任務は、終戦後三年経った0083の今、再び地球へのコロニー落とし『星の屑作戦』を強行しようとするジオン軍残党『デラーズフリート』のMS隊を迎撃し、事実上落着阻止の最後の切り札となってしまった強襲揚陸艦『アルビオン』隊とRX-78GP03 ガンダム試作3号機の支援だ。

我々は強襲揚陸艦『スタリオン』所属のMS小隊だが『スタリオン』は星の屑作戦の第一段階、コンペイ島への核攻撃で被害を受けて艦速が出ず戦闘には到底間に合わない。

止む無く我々は追加プロペラントタンクと追加弾装、予備のビームライフル・バズーカを装備し、無補給体制の長期戦仕様で単独出撃する事になったのだった。

『各機発進開始願います!幸運を!』 オペレーターのエレンからの声で我に返る。

カタパルトのシグナルがグリーンへ!
『行きまぁす!!』 スラスターの最終動作チェック完了と同時に発艦士官がカタパルト射出ボタンを叩く。
凄まじい加速Gと共にGMカスタムの機体が『スタリオン』の発艦デッキから射出される。
『マクダミル曹長行くぜ!』 続いてパリルのGMカスタム。
『ラムゼイ曹長出ます!』 シャーリーのGMキャノンIIも発艦した。

ウエッジフォーメーションを組んで『アルビオン』の戦闘宙域へ最大戦速で向かう。

追加プロペラントタンクが空になり投棄した頃、我々の小隊はようやく『アルビオン』の戦闘宙域に到達した。
すでに『アルビオン』搭載のMS隊は『デラーズフリート』に奪取されたコロニー奪還に出撃しており『アルビオン』の防備は手薄になっている。

『警報!』 『デラーズフリート』本隊とは別の奇襲部隊が『アルビオン』へ襲撃を仕掛けて来たようだ。
ザクリックドムゲルググで構成された30機余りの大規模なMS隊だ。

3年前の旧式機と最新のGMカスタムではMSの基本性能は比較にならないが、いかんせん数が多い。
GMカスタムの高機動と最新のFCSを生かして、中近距離戦による数機単位の個別撃破で連中の数を減らして行くのが有効と判断する。

『敵のモビルスーツ隊、見えました。先制攻撃を仕掛けましょう!』
アルビオン周辺の宙域は予想よりはミノフスキー粒子が薄いようだ。
レーザー通信よるオペレーターのエレンとの交信には支障が無い。

我々に気付き接近する先頭の敵のMS 3機はMS-06Fザクだ。
GMカスタムの最新のセンサーとFCSならではの長距離で先頭の1機にロック。
長射程のメリットを生かしてビームライフルを3連射する。

『ビシューン!シューン!シューン!』 『ズガーン!』
猪突する先頭のザクは頭部、胴体、腰部に直撃を受け爆散する。
双方が最大戦速で接近した為、数秒で中近距離戦になる。

1機目のザクの爆発で一瞬互いにロックが外れるが、GMカスタムのセンサーとFCSは残りの2機のザクを再び捉える。
交差軌道から反転。ザクの背後に回り込む。
『警報!』 新手の3機のMS-14Fゲルググが一気に距離を詰めてきた。

ザクへビームライフルを2連射。
『ビシューン!シューン!』 『ズガーン!』
2機目のザクの背部のスラスターバックパックに直撃。爆発。ゲルググが迫る!
格闘戦を仕掛けようとするゲルググへ至近距離から咄嗟射撃。『ビシューン』

一瞬で機体は交差する。背後でゲルググが爆発するのを背面モニターが捉える。
この近距離でのドッグファイトならビームライフルの狙撃よりはGMライフルの方に分がある。
3機目のザクへロックを移し、GMライフルを1バースト連射。
『バババン!』 『ズガーン!』ザクは脇腹を粉砕されて爆発する。

先のゲルググの僚機へロックを移す。
『当たれよ!』 GMライフルのバースト射撃を2連射。
『バババン!バババン!』 ゲルググはシールドでカバー出来ない左前面にGMライフルの弾体を集中的に受け破損。操作不能になって戦域を離脱。

振り返ると3機目のゲルググがビームナギナタで迫る。
GMカスタムならではの高機動で機体を左へスライドさせ回避。
すれ違いざまにゲルググはビームライフルで射撃するがこれも左スライドでかわしてGMライフルをバースト2連射だ。
『バババン!バババン!』 『ズガーン!』 ゲルググは爆散した。

『隊長と又こうして一緒に戦えるなんて何だか嬉しいです!』能天気なエレンの通信。

『お?そうか?』一応返事は返すが激戦中だって事を忘れちゃいない。
『ババババババン!』 『バババンバババン!』 『バババンバババン!』
『ズガガガーーーン!』


不用意に接近してきた3機のゲルググの編隊をFCSによるGMライフルの連続射撃で一気に落とす。
『ちょっとお二人さん。いいムードになってる場合じゃないですよ!』
パリル曹長が苦笑気味に軽口を叩く。

敵中の懐に入る俺の戦法に同士討ちを恐れてマシンガンの射撃を躊躇する3機のザク。
『バババン!』 『バババン!』 『ズガガーン!』 『バババン!』 『ズガーン!』
3機のザクを屠って緒戦は一段落。

パリルのGMカスタムとシャーリーのGMキャノンIIは、俺に接近する新手のジオンMSを中距離から牽制・狙撃による撃破で確実に支援してくれている。
一年戦争のソロモン戦からの頼りになる相棒達だ。

パリルのGMカスタムとシャーリーのGMキャノンIIはMS戦の主導権を俺に任せて牽制射撃を繰り返しつつ『アルビオン』の支援に回る。

太陽を背にして3機のMS-06Fザクが接近してくる。
シャーリーのGMキャノンIIがビームキャノンを撃つ。3機のザクは編隊を崩す。

最下方のザクへロック。『これが避けられるか?』 ビームライフルを3連射!
『ビシューン!シューン!シューン!』
初弾はかわしたものの後の2発はザクの胴体を袈裟懸けに断ち切るように命中。
『ズガーン!』 核融合エンジンが爆発する。
一気に距離が迫るザク2機をFCSは捉えて放さない。『当たれよ!』
『ババババババン!』 『バババンバババン!』 『ズガガーーン!』
2機のザクは成すすべもなく爆発する。

『アルビオン』のいる月の方向に新たな敵機!
3機のゲルググが俺のGMカスタムとアルビオンの間に入る格好になった。
連中は俺に背後を晒して『アルビオン』に向かうか、それとも先に俺と決着を付ける
かの選択を迫られる。
連中は俺のGMカスタムに向かってきた。それは有り難い選択だ。
先頭のゲルググにロック。ビームライフルの最短有効射程ギリギリでトリガを引く。

『ビシューン!シューン!シューン!』
手練れのモビルスーツ乗りだったのだろう。俺のライフル発射のタイミングを読んで発射直前にバーニア全開でゲルググは回避機動を取った。
しかし、GMカスタムの最新のFCSは3年前の機体では予想出来ない追従性でビームライフルを放った。

『ビシューン!シューン!シューン!シューン!シューン!』
『ズガガーーン!』

先頭の1機とさらにもう1機のゲルググが爆光に包まれる。
残る1機はビームライフルを斉射して高速ですれ違った。

ゲルググのビームライフルはGMカスタムのシールドに命中したがシールドは耐えた。
背面モニタのゲルググは反転する気配が無い。
この隙に『アルビオン』へ向けてそのまま一気に加速。
敵機との距離を稼ぐと共に、護衛対象の『アルビオン』へ接近する。

ゲルググへのビームライフルの最大有効射程が近い。
反転。俺のGMカスタムとゲルググはほぼ同時にビームライフルを連射した。
『ビシューン!シューン!シューン!』 『バヒューン!ヒューン!ヒューン!』

結果は3年間のMS性能の差となって現れた。『ズボゥン』
俺のGMカスタムは易々とゲルググのビームをかわし、ゲルググは彼方で光芒と化した。

新たなザクが6機。一体『デラーズフリート』はこの遊撃隊に何機のMSを割いているのだろう?
センサーはザクの1機が俺をロックオンしている事を知らせるが、構わずGMカスタムの最大戦速で『アルビオン』に向かう。
6機のザクは3機が俺のGMカスタムと『アルビオン』の間に、3機が挟撃するつもりか俺の後方に回った。奴らは唯一の味方だった数の利を失った。
6対1から3対1へとレートを下げたのだ。

俺は『アルビオン』に近いザク3機へ突進し、怯むザクを尻目に機体を180度反転。
後方に回り込んだもののGMカスタムに引き離されたザク3機にビームライフルを連射。
『これが避けられるか?』
『ビシューン!シューン!シューン!シューン!シューン!』

ザクのマシンガンとバズーカの弾体が応射されるが俺のGMカスタムは容易に回避。
『ズガガーーン!』 『ズガーン』
2機のザクが爆発。もう1機はパリルのGMカスタムが墜とした。

MS戦にとって同じ軌道を維持するのは自殺行為に等しい。
微妙に方位を変更しつつ引き続き『アルビオン』へ最大戦速。
パリルのGMカスタムとシャーリーのGMキャノンIIは一足先に『アルビオン』を援護可能な位置に付いている。

異常に濃くなったミノフスキー粒子のお陰でセンサーが見落としていたようだ。
『アルビオン』直近で3機のザクと接敵。
2機のザクはマシンガン装備。1機はバズーカだ。マシンガンはともかく至近距離でのバズーカは危険だ。

バーニア全開で距離を取りつつバズーカ装備のザクへビームライフルを斉射。
『ビシューン!シューン!』『ズガーン!』 ザクは爆散。
『アルビオン』が近い為、パリルのGMカスタムとシャーリーのGMキャノンIIがドッグファイトに参加してきた。
『アルビオンが前に出ました。援護してあげて下さい!』 とエレンから通信。
『ザッ..協力、感謝する。何としてもコロニーを!』
『アルビオン』のシナプス艦長からのメッセージだ。

もちろんそのつもりだ。
戦闘速度で前進を開始した『アルビオン』に向かいつつ、もう1機のザクにロックを移し、ビームライフルを2連射。
『ビシューン!シューン!』 『ズガーン!』 ザクは光芒に包まれる。

アルビオンの左下方に到達。
パリルとシャーリーは味方の弾に当たるような新米じゃない。
『バゴン!バゴン!バゴン!』 『ズガーン!』
GMバズーカを3機目のザクへ連射。一気に撃破する。

『戦闘エリアを外れています。戻ってください』エレンが『アルビオン』に接近しす
ぎだと警告。
しかし四方から群がるジオンのMSから確実にアルビオンを守るならば、戦闘宙域の中心はおのずと『アルビオン』になる。

俺は最大戦速でGMカスタムを天頂方向に上昇させ、アルビオンの左後方をかすめて一気にアルビオンのブリッジの上に出る。

3機のゲルググと3機のザクが『アルビオン』の前方から接近。
パリルのGMカスタムとシャーリーのGMキャノンIIは俺の射線を妨害しないように注意しつつ前進して敵の足を止めている。

ドッグファイトの間『アルビオン』が交錯する戦闘の中で我々を避けて敵MSだけを対空砲火で迎撃できるかどうか不安はあるが、射手が噂以上の手練れである事を祈ろう。

ゲルググにロックオン。『当たれよ!』 GMライフルを連射する。
『ババババババン!』 『バババンバババン!』手練れだ。ギリギリでかわしてくれる。
これならどうだ!
『ビシューン!シューン!』 ビームライフルを連射。遥か彼方で光芒。命中だ。

『この識別は...敵の強襲用モビルスーツです!気を付けて!』エレンが叫ぶ。
識別コードMS-18Eケンプファー!この遊撃隊の指揮官機に違いない。

終戦末期に開発されたこの強襲用モビルスーツはサイド6で、ペガサス級グレイファントムの搭載MS GMスナイパーカスタムII 3機とGUNキャノンII 3機を単独で全滅させたと聞く。
あのRX-78-NT1ガンダムアレックスがかろうじて同機を撃破した筈だ。

『珍しい機体ね。でもしょせんは旧式!』シャーリーが強がって見せる。

だがあの機体には何か強いプレッシャーのようなものを感じる..油断するな..

さらにリックドムが3機ケンプファーの直衛で現れるが、まずゲルググ数機が『アルビオン』に迫る。
パリルのGMカスタムとシャーリーのGMキャノンIIは近距離戦の体制。OKやるぞ!

アルビオンの上からGMライフルの斉射でリックドムを牽制。
回避運動を取るリックドム。

『遅いな!』 『ビシューン!シューン!』 ビームライフルを連射。
『ズガーン!』 リックドムは爆散。

『アルビオン』の艦体上甲板にザクが取り付き、ゲルググがブリッジ直上に迫る。
連中は『アルビオン』を鹵獲するつもりか?

『当たれよ!』 『ババババババン!』 『バババンバババン!』
ブリッジ上のゲルググの周囲を回るようにしてGMライフルを連射。
命中を確認と同時にデッキ上のザクへもGMライフルの弾体を浴びせる。
数発はアルビオンの艦体も傷付ける筈だが背に腹は代えられない。
『ズガーン!』 MSの至近爆発に『アルビオン』装甲は何とか耐えているが中のクルーは生きた心地がしないだろう。

さらに左上の翼状のソーラーパネルの影にザク!
『バババン!』 『バババン!』 回り込んでGMライフルのバースト2連射で屠る。
『ズガーン!』

リックドムとゲルググ数機はやや後退。ケンプファーが前進してくる。
俺と勝負を付けようとでもいうのか?
パリルのGMカスタムとシャーリーのGMキャノンIIが雑魚の相手をしてくれている。

『バシャッバシャッ!』 ケンプファーのMSショットガン!だが弾道は適当だ。
牽制のつもりだろう。
お返しにビームライフルの3連射!
『ビシューン!シューン!シューン!』 当たらない!『バシャッバシャッ!』
逆にMSショットガンの応射を喰らう。『うわっ』 シールドが半壊したが持ち堪えた。

GMライフルのバースト射撃を浴びせる。『ババババババン!』
当たっている筈だがケンプファーの装甲には効果が無いのか!?

『ビシューン!シューン!シューン!』 後ろ上方からパリルとシャーリーのビームライフルの援護射撃。コイツに構うな。雑魚を頼む!

『バシャッバシャッ!』 MSショットガンをケンプファーが放つ。だが今度は距離がある為あっさりかわせた。

遅まきながら『アルビオン』の対空射撃がザクやリックドム、ゲルググへ牽制射撃を始める。
この機会に奴と決着をつけよう。
『アルビオン』から離れすぎず、何とか奴と中距離戦闘に持ち込みたい所だ。
バーニア全開でジグザグに機動しつつ『アルビオン』上空へ戻り、GMバズーカを連射する。
『バゴン!バゴン!バゴン!』 『ズガーン!』 『ズガーン!』
アルビオンに近接していたザクとリックドムがバズーカ弾の近接信管の作動で爆散するが、奴には当たらない!

奴のケンプファーは天頂方向に急上昇!
『バシャッバシャッ!』 『バゴン!バゴン!バゴン!』
奴のMSショットガンの連射と俺のGMバズーカの連射は互いに命中しない。

『バゴン!バゴン!バゴン!バゴン!バゴン!』奴はMSショットガンからバズーカ
に武器を持ち替えて扇状に5連射!しかしこれに当たる訳にはいかない。回避!

『これが避けられるか!?』 『ビシューン!シューン!シューン!』
必殺の思いを込めた俺のビームライフルの3連射はあっさり回避される。
これは..奴のプレッシャーだとでも言うのか?

『バシャッバシャッ!』 MSショットガンの牽制射撃。元より命中は期待していないだろうがこちらの機動を制限する効果はあった。

『当たれ!』 『ビシューン!シューン!』 『ズガーン!』
シャーリーのGMキャノンIIのビームライフルが俺に背後から迫っていたリックドムを撃破。頼りにしてるぞ。相棒達。

ケンプファーは今度は『アルビオン』の下方へ螺旋機動で降下。
『バゴン!バゴン!バゴン!』
俺の『アルビオン』への誤射を気遣うGMバズーカの連射は奴の機動に追いつかず命中しない。奴にはFCSで追従出来ないと言うのか!
『バシャッ!』 『ズゴガコッ!!』
奴の放ったMSショットガンがGMカスタムの胸部を直撃!
散弾とは言いつつも機体の胸部装甲が半壊する。

奴は勝利を確信し再び急上昇。必殺の射撃体勢に入った。
その時俺は自分でも信じられない速度で右腕を操作。
『これが避けられるか!』 ビームライフルを4連射!
『ビシューン!シューン!シューン!シューン!』
ビームは確かに奴に命中した。しかし半壊しつつも奴は高機動戦闘を続ける。
化け物か!?いや、磁気コーティング装甲かもしれん!

俺はGMカスタムを奴以上に急上昇させ『アルビオン』をやや離れた位置から見下ろす状態で奴に再びビームライフルを放つ。
『ビシューン!シューン!シューン!』 当たらない!

『アルビオン』の近辺ではパリルのGMカスタムとシャーリーのGMキャノンII、そして『アルビオン』の対空砲火がザクやゲルググと壮絶な近距離戦を繰り広げている。

『そこっ!』 『ズガーン!』 とシャーリー
『当たった!』 『ズガーン!』 パレルだ。2人共良くやっている。

しかしこれ以上俺が奴に時間を掛けている程は彼らも余裕は無い。

『バゴン!バゴン!バゴン!バゴン!』 奴のバズーカをかわし、ビームライフルで応射する。
『これが避けられるか!』 『ビシューン!シューン!シューン!』 命中!
今回は手応えがあった!
奴は一気に距離を詰めてきた。近距離からバズーカの連射!
『バゴン!バゴン!バゴン!バゴン!バゴン!』 だが予想していた俺は難なく回避。

又しても無意識の速射でビームライフルを3連射!
『ビシューン!シューン!シューン!』 命中!
明らかに奴の機動が落ちる。
『これが避けられるか!』 『ビシューン!シューン!シューン!』
『バゴン!バゴン!バゴン!』 俺のビームライフルと奴のバズーカは互いに外れた。

『バゴン!バゴン!バゴン!』 『ビシューン!シューン!シューン!』
互いの必殺の思いを込めた射撃は当たらないが、第3者の介入を妨げるフィールドのような何かがそこには生まれつつあった。

『バシャッ!』 『ズゴガコッ!!』 奴のMSショットガンがシールドへ命中!
シールドはほぼ全壊。もう次に弾を喰らえばもたない。
『バゴン!バゴン!バゴン!バゴン!バゴン!』
奴のバズーカ弾は扇状に射線がそれ当たらなかった。

うぉぉぉぉ!『ビシューン!シューン!』
俺のGMカスタムが放ったビームライフルの2連射は信じられない正確さで奴のコクピットを直撃した。
『ズガガガガーン』
奴のケンプファーは光芒の中で爆散し、奴のプレッシャーも消えていった。

『アルビオン』の上空ではゲルググやザクが7機、パリルのGMカスタムとシャーリーのGMキャノンIIとドッグファイトをやっていたが、指揮官機を失って残りの奴らは一気に士気が落ちたようだ。

最上位のザクにロックオン。
『遅いな!』 『ビシューン!シューン!』 『ズガーン!』
ビームライフルの2連射で撃墜。2機目のザクにロック!

『当たれよ!『ババババババン!』 『バガガガッズガーン!』
GMライフルの斉射で一気に撃破。

『ババババババン!』 『ババババババン!』 FCSに任せて2機のゲルググにGMライフルの連射を浴びせかける。
舐めるようなGMライフルの弾体の射線は2機のゲルググを貫いて引き裂く。
『ズガーン!』 『バガーン!』
あのケンプファーとの闘いの後では自分でも信じられない程の反射速度と正確さで敵
を屠っていく事が出来る。

『ソーラシステムIIの第2射を確認!コロニーは....』 エレンより通信。
駄目だったか....

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                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙

『ザッ..コロニーの破片は落下したようですが、軌道は大きく逸れています』
アルビオンのオペレーターから報告。
『ふぅ..ウラキ少尉がやってくれた..かな?』 とパリル。

ジャブローに落ちなくともコロニー落下を防げなかった以上、星の屑は『デラーズフリート』の成功に終わったとしか俺には思えなかった。

奴との対決で自分の中にスペースノイドとして何かを感じた俺は、この後のティターンズの台頭に反発し、やがて地球連邦と袂を別ってエウーゴへと身を投じる事になる。
それはこの星の屑作戦の日から4年後の事だ.....

 Movie   0083 Star Dust Memory

 Photo   RGM-79N GM CUSTOM

 Photo   U.N.SPACY モビルスーツ搭乗員ヘルメット

 Photo   GM CUSTOM専用ライフル

 Photo   GM CUSTOM専用ライフル その2

 Photo   20世紀のフランス製 FA-MASライフル

 Photo   イナークの スタリオンMS小隊

 Photo   単独で特攻する強襲揚陸艦アルビオン

 Photo   MS-06Fザク部隊

 Photo   MS-09Rリックドム部隊

 Photo   MS-14Fゲルググ部隊

 Photo   MS-18Eケンプファーと護衛のリックドム

 Photo   Shootingに使用したTarget

 Photo   Shootingに使用したTarget

 Photo   アルビオンと護衛のスタリオンMS隊