Garcia's story 11"The Return of Garcia" UPDATE!

【あらすじ】
ミルズの裏切りによって逮捕されてしまったガルシアは銃創のショックから昏睡状態が続いていた。ガルシアを切り口にミルズファミリーの内幕を暴きたい警察と、兄貴分を救いたい弟分のロイド、そしてガルシアを消したいと考えるミルズファミリー。それぞれの思惑が動く中、警察病院でガルシアの意識が戻る。


−−−−−−−ガルシア再び−−−−−−− (イナークハック)

厳重警備の市警警察病院にて...

「ジェームス先生!」 看護士のナンシーが休憩室で気を休める私の所へ駆け込んできた。

『どうしたんだナンシー。患者の誰かの容態が急変したのか?』

「ガルシアさんが...ガルシアさんの意識が戻りました!」

『本当か!そりゃ凄い。大した生命力だ。』

「でも...ここ数年の、悪に手を染めてからの記憶をすっかり無くなってしまっているみたいなんです」

『何だって?確かに銃弾による激しいショックと一時的な心肺停止があったからあり得る事だが..詐病じゃないのか?』

「いえ...本人は両親と旅行中に航空機事故に遭ったと思い込んでます。嘘とは思えません」

『そうか...ともかくさっそく本部長とハンクス捜査官に連絡したまえ』

「判りました」

「何だって!記憶が無い!?」
本部長だ。

『ええ。私も会ってみましたが間違い無さそうですね』 とハンクス。

「それじゃあ公判維持は...」 同席するラング判事の顔色が浅黒く変わる。

『無理でしょうね。何しろ悪に手を染めるようになってからの記憶はカルアミルクしか無いんですから』
「馬鹿なっ!そんな馬鹿な!」
冷静に話すハンクスにラング判事は激昂している。

『どの道、彼は自分の組織を潰されてミルズに拾われてから日が浅い。むしろデコイとして捨て駒扱いされた形跡があります。ミルズファミリーを追い詰める程の情報は持っていなかったでしょう』

激昂するラング判事と対照的にハンクスは淡々と話す。

「では...彼をどうするね?」 と本部長。

『記憶が戻る可能性もまだありますし、記憶が無くともミルズのアサシンに狙われる可能性はあります。特捜でしばらく保護して彼の記憶が戻るかどうか様子を見るってのも悪くないかと』

「そんな..極悪人の犯罪者を特捜で保護観察だなんて馬鹿げてる!」 ラング判事は口から泡を吹きそうだ。

『ラング判事。私も特捜で保護観察を受けている極悪人ですよ。奴は私に預けて下さい』

「む...勝手にしたまえ!!」 ラング判事は席を蹴って本部長のオフィスを出る。

『すみません。本部長。又やっちまいました』

「構わんよ。ラング判事は今回の件で点数を稼いで市長選に出たいってのが本音だからな。ガルシアはお前に預ける。ただしイーグルワンの説得はお前に任せたからな」

『いや...それは...本部長!』

「たまにはお前も奴の説得で苦労してみろ。さあ、俺は忙しいんだ。さっさと配置に戻れ!」

イーグルワンがどんな顔をするか...まあいい。
俺は俺の流儀でやらせてもらうさ。

(((((((((((((((((ミ・ω・ミ) ピューッ ←とんでもない展開にした人

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セーフハウス襲撃から数日
一人の男がガルシアに会いにやってきた
この男。資料にはガルシアの遠い親戚とあるが、その正体は警察側に筒抜けであった。
名前はロイド。ガルシアの右腕である

本部長はこの面会をあえて認め、泳がせてみようと考えたのだ
もしかするとガルシアの記憶が甦るかもしれない。。。その可能性に賭けて。
ロイドもまた、ガルシアの記憶喪失が真か否か確認しに敵の目が光る中、危険を犯してまでやってきていた。
ワイズマンの情報通りならば、これ以上危険を犯す必要は無いのだから。

重々しい空気の中、面会が始まった。
警察の眼が光る。仕草の一つでも見逃すまいと
ガルシアは無表情でロイドを見つめている
『あんた誰だい?』
机の上に置かれたコーヒーをスプーンでかき混ぜながら退屈そうにガルシアは最初の質問をする
「ん、ええ私はあなたの遠い親戚でして・・・・・・」
声が少し震えながらロイドは答えた
『フン?遠い親戚?悪いけど今の俺は記憶喪失らしくてね、何も憶えていないんだ。もちろんお宅の事も』
そっけない言葉。

この後の問答にも記憶のかけらすら見られなかった
これが何よりロイドに堪えたらしく、やがて言葉も出なくなっていた
何の為に命を賭けたのか。ただの骨折り損だったのか。
そう絶望しかけるロイドをよそに
『あのさ、コーヒーじゃなくてカルアミルクが欲しいなぁ』
と廻りの警察官達に催促するガルシア
警察官の一人が溜息をついた
「カルアミルクがいいか?えーとミルクは少なめでいいな?」
催促された警察官が聞くと
『いや今日は大甘がいいな』
などと注文。すると
「めずらしいな?」
と警察官は不思議そうな顔をした。

「・・・・・・もういい。私は失礼させてもらう」
もはや記憶が無いと悟ったのか、ロイドが席を立ち帰っていく
警察官はそれを黙って見送った。捕まえはしない。
彼はミルズの尻尾を捕まえる餌でもある。
―――泳がせておけ
そう本部長は判断していた

車に乗り尾行を撒く為、適当な道を走る
巧みなハンドル捌きをしながら追手を撒くロイド
もう彼の顔からセーフハウスを出た時の絶望に満ちた表情は消え失せ、その顔は希望に満ちあふれていた
「くくっっ大甘だってよ」
ロイドは笑いながら夜の街へ消えていった。

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深々と雪が降り積もっていく
今年も変わらず、この季節がやって来た
遠くで協会の鐘の音が聞こえる。
ああ、もうそんな時期なのか。早いものだ。
今頃、父親達は子供達の願いを叶える為に
こっそりと子供の枕元に贈り物を忍ばせたりしているのだろうか。

男は、そんな事を思いながら仲間と共に自分の親父の帰りを待っていた
外界を絶つための冷え切った灰色の高い壁が、こんな時期にも拘わらず辺りを寂くする。
時間は零時をきった。
約束の時間だ。

鉄格子が開き、中から警官らと共に男が現れた。歓声が挙がる
「遅かったなロイド、待ちくたびれたぞ」
「お待ちしておりました、早く安全な場所に移動しましょう。」

男達は辺りを警戒しながら車に乗り込み、すぐにその場を離れていった。
少し騒がしかった刑務所前に、また寂しい静けさが戻り
再び道に深々と雪が降り積もっていった

話は十日前に戻る。

車の中で男は。いや、俺はウキウキしていた。
ガルシア兄貴の記憶喪失ってのは、まったくの嘘。
健康面も気になっていたが俺の心配虚しくピンピンしてやがった
この喜び、いーや悔しさは誰に話そう?
そうだコンに話そう、あいつなら解ってくれるぞ。
ちょっと早いがクリスマスプレゼントも買ったし。
ああ……渋滞が憎らしい

長かった渋滞を切り抜け
隠れ家のあるスラム街に入り込む
あの角を曲がればすぐだ
焦る気持ちでアクセルを一気に踏み込む―――やいなや子供が飛び出してきた
「ほふむぅ!!」
俺は全力でフルブレーキ。
子供は軽やかなステップで華麗に避け、そのあとに高々と壁蹴り二段ジャンプ
俺の愛車のボンネットに飛び乗った。……アウチ。
「おかえりぃ兄貴」
「コン! 危ねえだろが! それとボンネットに乗るな!」

ゴキゲンな俺様を早速逆撫でする小僧。コン。
研究所から救出したのち、みるみるBananafishの洗脳は解けて
元の性格を取り戻した。救出直後の献身さは、もはや影も形も残って無い。
おかげで愛車の顔に足跡がクッキリ
「それより客が来てるよ」
俺のホトバシル怒りすら華麗にスルー
この野郎どうしてくれよう――――ん?客?

コンにゲンコツを見舞い、階段を駆け上がると部屋の中は異様な空気に包まれていた。
男が椅子に縛りつけられ、それをコヨーテが見張っている。
「おっロイド、こいつお前の知り合いか?」
そう言われて、ふと相手の顔を見た俺は顔を青くした。
「ロイド……ここは、いつからお前の家になったんだ?」
その男は、ボスの左腕であるダン兄貴。の右腕のスプーキーという男だった。
ちなみに俺より格上である

不幸にもミルズの手先と間違われ縛り上げられてしまっていたスプーキー兄貴
兄貴は怒ったり、俺は謝ったり、でもコヨーテは俺は悪くないと澄ました顔
少しゴタゴタしたが兄貴はここへきた目的を話始めた

少し昔の話だ
俺達のいたシンジゲートは鷲に解散まで追い込まれ二度と再結束しないようズタズタに、金もシマも毟り取られた。
それぞれ逃げ延びた仲間達が散りぢりに去っていく中残ったのは、ボスの隠し財産を知る右腕と左腕のみ。
その左腕。ダン一派は密かに隠し財産を元手として資金を集めていた。
元々俺達ガルシア一派のようなビジネスタイプとは違い、ドンパチ専門なダン一派は資金集めに苦労したようだ。
だが努力は実り、やっと保釈金まで後一歩ってとこまで迫る
そこにガルシア逮捕のニュース。
スプーキー兄貴は俺が捕まってないのに気づいた。
そして、至る所にある隠れ家を転々と俺を捜して廻ったそうだ。

兄貴は俺に相談を持ちかける。
もし、お前が持ってる資金とダン兄貴の資金を合わせればボスを保釈できる。そうなればボスのみ知る隠し財産も出てきてまた組織を立ち直す事が出来る。と
わざわざ、右腕と左腕にそれぞれ違う隠し財産を別けて教える辺り用心深いボスの事だ。ボス専用があってもおかしい話では無い。

俺は話に乗ることにした。

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「くそッ!!!」

高層ビルの最上階に位置する広大な部屋で、男の怒鳴り声が響く。
その男。ミルズ社の最高権力者でもあり今や裏の世界でも最も力のある男。スミス。
彼は立て続けに起こる不手際に焦りと苛立ちを隠せなかった。
周りの部下達は怒りの矛先になるまいと、ただ静まり返るほかない。

アメルダ拉致の失敗。ワイズマンの捕獲失敗。ガルシアの抹殺失敗。
そして、最高極秘事項だったbananafishの強奪を受ける失態。
過去の業をガルシアに擦り付けたまではいいものの
これでは本末転倒である

「それで!?今どうなっている!!」
「現在、全力を尽くして強奪者らを捜索中です。しかし、ご安心ください」
「何を安心しろと・・・?」

部下の労いの言葉に怒りを顕わにするスミス

「奴らの情報ルートは全て抑えております。奴らは情報を流すことができません」
「証拠の方は抜かりないんだろうな」
「はい、bananafishの物、データ、社員の消去は終わりました。所長以外は・・・」

部下は部屋の中央にヘタリ込むbananafish研究所所長に目を向ける。

「おまえだけ生かしている理由は解っているな?」
スミスは鋭い眼光で所長を睨みつけた

所長だけを生かした理由。
データを消した今、未だ研究中である薬物を唯一知るからでもあったが、
それとは別にもう一つ重要な理由がある

「今回の失態が収集の付かない事態になったら、私はミルズ社を破棄する
そして、お前はミルズ社の社長になる。もちろんbananafish漬けになってな」


その時だった、ある部下に緊急連絡が入った
ワイズマンが動き出した。そして居場所も判明したと。
重苦しかった部屋の中は一変して慌ただしくなる

しかし、それはワイズマンの罠だった
その情報の裏には、また隠された情報があり、その情報にも裏がある。
無限にループする恐るべきワイズマンの情報操作

全てはロイド達の動きを隠す為
ミルズの敵対勢力が増すことは、ワイズマンにとっても好都合だったからだ

「一年前シンシティでミルズと肩を並べていた大ボス、ハーマンちゃん
 ふふっ、せいぜい頑張って頂戴」


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こうして俺達は、ワイズマンの協力とスプーキー兄貴の手引きによりボスの釈放に成功。
防弾完備の車を走らせ、ダン兄貴の待つアジトに向かう。何事もなければ良いが

「お前達、苦労をかけた」

車が積雪を踏む締めている音に紛れ、ボスが口を開く
ボスは弱っていた。頭髪は白く染まり、その姿は60代以降かのように老けて見える。

「今・・・・組織はどうなっている?ダンは元気か?ガルシアは?」
「ガルシア兄貴は・・・・」

ややアクセルを緩めながら、俺は今までの経緯を話した。
次に後部座席のボスの左に座るスプーキー兄貴がダン兄貴の経緯を話す。
ダン兄貴も相当苦労していたようだ。
元々ビジネスタイプでないグループ。それも託されていた隠し財産は麻薬。

「そうか・・・すまなかったな・・・・」

ボスは二人の幹部に大事ブツを託したが、わざとその幹部には扱いにくいブツにし
俺達ガルシア兄貴には銃器類、ダン兄貴には麻薬を預けた。

ボスは用心深い
裏切りを抑制するのに充分な効果があっただろう

そうガルシア兄貴には野心があり、チャンスがあれば裏切る可能性はあったと思う
もし武器商売があのまま上手くいけば、ボスなど無視したまま
裏社会のトップに返り咲くつもりだったのではないか?
不義理な話だが、俺も大して変わりない
ボスを保釈したのは隠し財産を掘り出す為なのだから


やがてアジトに辿り着く。いくつかあったアジトの一つだ。
一年前のあの事件の中、警察に発見されなかった数少ないアジト
人気の無い暗闇の中、ミルズの影に怯えながら急いで中に駆け込んだ。

アジトの中は暗く、部屋にはボロい机や椅子が乱雑に置かれていた。
何もあの頃と変わっていない
すべて昔のままで、最後に訪れたのが昨日のようにも思う。
ただ、昔の活気は無かった。仲間はほとんど捕まったか遠くに逃げちまったからな・・・
寂しいものだ。

部屋にいるメンバーはボスを筆頭してダン兄貴とスプーキー含む昔の仲間達、それとコン。
ワイズマン関係でコヨーテにも来てもらっている
椅子を並べ、酒を机に置き、質素ながらボスの釈放祝いを始めた。

が、釈放祝いの詳細は省こう。ここに集まったのは祝う為だけではない

続く



 




 Photo   Garcia and Roid

 Photo   AK103 Full-metal ver

 Photo   AK103 Full-metal verその2

 Photo   AK103 Full-metal verその3

 Photo   AK103 Full-metal verその4

 Photo   グレネードランチャー装備のAK-74M

 Photo   リベロのGlock17

 Photo   リベロのGlock17その2

 Photo   レッドホーク

 Photo   レッドホークその2

 Photo   Garciaのハンドガンプロップ

 Photo   謎のMr.Whiteとレッドホーク

 Photo   商売仇を屠るSP RifleAPS-2

 Photo   商売仇を屠るAPS-2その2

 Photo   Sniper Rifle APS-2のスコープ

 Photo   U.S. M79 Grenade Launcher


 Photo   ワイズマンのイングラム