Eagle-One's story 08 "Chinatown"

【あらすじ】
超法規的措置で特捜部に復帰したハンクスはチャイナタウンに情報収集に出向く。情報の収穫は無かったものの、張大人とのやり取りの中でハンクスは自分自身の戦いの道を見出す。




いまだ警戒が続く市内。張大人が支配するチャイナタウンは、
静かな平穏。規律と秩序が保たれていた。

「大人はいるかい」
「・・・・」

門に佇むガードは、一瞥すると脇にどいた。

「おお。ようこそハンクス」
「・・・世話になったな」
「借りを返しただけ。私義理堅い。今日は鷲は?」
「あいつは今は銃の調整中だ。サイトをつけてやったからな」

警官のム所暮らしはきつい。だが、張大人の命を受けた受刑者が
その一切を排除していた。

「少しやつれたね」
「男所帯でな。ミートパテばかり食ってるんだが」

笑いあいながら、座に着く二人。

「・・・何かわかったか」
「何も。ワイズマンも襲撃されたらしく、情報は凍結されたままよ」
「ワイズマンの居場所を把握したのか?」

かのウォーモンガーは、本気だったらしい。
ワイズマンに手をかけて、無事でいられる自信があるという事か。
ハンクスは肩をすくめた。彼はアポを取る術を持たない。
限られた人間だけが、そのアドレスを知っている。

イーグルワン、リードマン中尉。本部長に大人が
知る限りワイズマンに認められた存在だった。

「ワイズマンは無事ね。ただ、深く潜ってしまっているよ」
「仕方ないな。ここは相変わらず?」
「鷲が来ないうちは。散弾銃も来ないなら。貴方が来たけどまぁ無事よ」
「州境の向こうで何をしようが、俺は給料分の仕事以外はする気はないさ」

奇妙な沈黙が流れる。

「私は鷲や散弾銃のような男が好きね。彼らはまっすぐ」
「搦め手もこの世を渡るには必要さ」
「・・・また更に探りは入れるよ。口座も後で確認するよろし」
「世話になるな」
「・・・鷲の連れだし、散弾銃の跡目なら生かしておいて損はないよ」

どちらともなく笑いあう。

「あなたは憎めない。あなたも好きよ」
「ありがとう。そういわれて悪い気はしない」
「川清くして魚住まず。あなたはバランス知ってるよ。踏み外すはよくない」
「そうだな」
「鷲あの夜私のところきた。だから私手を打ったよ」
「殺そうとしたんだかな」
「それがあの男よ。敵にだけはしちゃいけない」
「・・・そうだな」

「鷲の時計は9月11日で止まったまま?」
「多分」
「動くようにできるのは、あなたよ」
「ああ。それが奴の弱さだな」
「薄氷のような強さよ。遅からず死ぬね」
「させないさ」

黙って見つめ合う、いやにらみ合う二人。
お互いに思いは一つだったろう。

「やはりあなたが跡目ね。あなたは強い」
「イーグルワンにいってやれ。本来なの腕なら奴は本部長も凌駕するさ」
「リードマンには及ばないよ?」
「ありゃあ別格さ」
「確かにね。彼と手打ちできたわたし幸運だった」

飲茶も底が見えてきた。二人はどちらともなく立ち上がり、目礼すると
座を分けた。

「・・・俺は俺のやり方でやる」
「いいんじゃないかな」

独り言を聞かれ、ハンクスはバツの悪い顔をした。
「たいしたテクニックだな?パッチョ。いつからだ」
「最初から」
「黙ってろよ?」
「勿論」

ダットサンに二人乗り込むと、車を走らせた。

 Photo   Rainbow仕様のM16A2他装備一式

 Photo   ACOG TA01装備のM16A2Rifle

 Photo   ACOG TA01装備のM16A2Rifleその2