Eagle-One's story 01 "Undercover mission"

【イーグルワンの経歴】
市警の特捜部に所属する潜入捜査官で過去に対テロNATO合同準軍事組織に所属経験あり
当時上官だった米軍諜報部のリードマン中尉とは現在も親交があり時として合同で捜査に当たる
ハードボイルド映画を地で行くタフガイだがその破天荒な活躍が仇となり暗黒街では賞金首となっている
特捜部のリーダーと言う訳ではないが相棒のハンクス・ジェニファー・ヨシュアらに一目置かれている
ショットガン・ダディこと本部長のジェフ警部には頭が上がらない


麻薬取引にシューターとして立ち会った俺とハンクス。
取引場所は港の倉庫だ。
俺の獲物はP99USPC。足首にはデリンジャー
ハンクスはM9。ハンクスは俺より腕が立つので、それでよかった。

取引は順調に進み、確かな物的証拠は押えた。
後は踏み込み現場を確保、検挙する手はずだった・・・

『オーケイ。これで取引は完了だ・・・ただ一つの障害を取り除けばな』

ボスは俺を見た。葉巻を咥えた唇を吊り上げる。

「ボス、これはなんの冗談だ?」
俺を慕っている売人のチャーリーも困惑している。
おかしい。もうこの倉庫は囲まれ、俺の署の仲間が制圧していなければ
ならないはず。連絡はハンクスが・・・

ハンクスは俺にM9を向けた。


『おいジョージ(ハンクスの偽名)。これはなんのジョークだ?』

ハンクスは語らない。ただ、そのマズルは俺の額をポイントする。
突入の気配は、ない。

「お前が犬だってのはもう解ってる。ジョージに聞いてるぜ?」
「・・・すまない」

俺だけがわかるハンクスの唇の動き。ハンクスは俺を売ったんだ。
ハンクスは離婚し、泥沼の裁判を続けていた。
慰謝料に裁判費用。愛し合って結ばれた二人の結末。
式には俺も出席した。二人は同僚だった。俺は彼女も知っていた。
ハンクスは金で、魂を・・・良心を売ったのか。

「助けは来ないぜ?銃を捨てな」
ボスはいい放つ。手下も一斉に懐から銃を抜いた。
動けば、手下の射撃はかわせても・・・ハンクスからは逃げられないだろう。
手詰まりだった。ハンクスを信じた俺の手落ちだったか?
いや、信じた自分に恥じ入るものはない。ただ、運が悪かっただけだ。
俺はホールドアップした。

本部長は俺が懐に忍ばせている発信機から、俺の
居場所は把握しているはずだ。だが、それだけでは
動く理由にはならないだろう。

終わりだった。ハンクス・・・10年来の付き合いだった。

突如、倉庫の明かりが落ちた。漆黒の闇、咄嗟に身を翻した
俺の頭があった場所を火線が貫く。
ハンクス。それがお前の答えなんだな。

横っ飛び(脳内)に跳んだ俺は視覚に刻んだ位置に弾丸を
叩き込む。湧き上がる悲鳴(3時の方向に並んだザコキャラ用空き缶にHIT)
そのまま、混迷の中を記憶を頼りに弾丸を撃ち込んでいく。

混乱の暗闇の中、輝く射線。手下のサブマシンガンが光の筋を描く。

それを頼りに俺は、身をよじり弾を撃ち込んでいく。
ハンクスは身を潜めているはず。俺の命はまだまだ助かったとはいえない。

「聞こえる?イーグルワン、この場は引いてっ」

忍ばせたイヤホンインカムから聞こえるジェニファの声。
ブレーカーを落としたのは彼女だった。

引く・・・訳にはいかない。俺は、この悲劇に幕を引かねば
ならない。

『30秒でケリをつける。ブレーカーを上げてくれ』

双方向イヤホンカム(映画の影響)により、ジェニファーに
伝える間も火線の元に弾を撃ちこみ沈黙させていく(3、6、9時と撃ちこむ)

沈黙が続いた。ザコは始末した。俺は両手はP99USPCを持っていた。

「・・・もうっつけるわよっ」
ジェニファーのため息交じりの声とともに、灯りがともる。

硝煙が漂う倉庫の中、立っているのはボスとハンクス、そして俺だった。

「わ、わかってるなジョージッ奴を始末せいっ」
「・・・・」
『・・・・』

ハンクスはこの混乱の中、ボスを引き倒し身を守り続けていた。
弾も温存しているだろう。
何故、反撃の俺の火線を辿らなかったのか?
ハンクスなら、可能だったろう

ちりちりと光を取り戻す灯りの下、対峙する
ハンクスと俺。俺の残弾は数発。
腕では少しハンクスには及ばない。
ついてない。まったくついてない。

『銃を捨てろ・・・ジョージ』

両手に銃を下げ、力を抜いた姿勢でハンクスに向き合う俺
ハンクスもM9を握った手を自然に下げている。
背後には今回の主犯である、マフィアのボス。

まだ戻れる。俺たちはまだやり直せるぞ、ハンクス・・・
本部長なら、何かうまい言葉をかけてやれたろう。
だが、俺たちにはこれがすべてだった。

ダダンッ

銃声が二発轟いた。

「・・・・っ!」

カバーに突入したジェニファーの見たものは、
倒れくず折れるハンクスの姿だった。

「っ!?」

驚いたのは俺も同じだった。ハンクス、何故撃たなかった?
完全に俺の負けだった。引き金を引けば、立っていたのはお前だった。

『ハーンクスッッ』
声にならない叫び(脳内)を上げ駆け寄る俺(ピカチュウを抱き起こす)

「・・・ぐふっ・・・すまなかったな」
『しゃべるなっ何故・・・どうしてだハンクスッ』
「ファルコンツー(ジェニファーのコードネーム)より本部っ」

遠くにジェニファーの叫びが聞こえる。だが、俺たちは二人だった。

「俺は・・・魂を売った・・・許せよ」
『・・・な、何いってる。仕事は仕舞いだぜ?一杯やる時間さ』
「ああ・・・そうだな。ヴァカルディ勝負・・・ぐふっ・・・今度は勝つ・・・ぞ」


『ああ・・・負けねぇさ』

ハンクス。俺の背中を預けられる友。
ジェニファーの連絡で、本部長の判断で動き始めていた
部隊はすぐに突入を開始、ボスは確保された。

ハンクスは一命を取り留めるそうだ。だが、レコーダーの記録から
査問委員会にかけられ、投獄も免れないだろう・・・

俺たちの仕事はタイトロープ、綱渡りだ。甘い言葉で堕落を誘う
誘惑は、常に足元を掬おうと狙っている。
だが、俺はまだこの拙い一本のロープの上に立っている。
落ちるつもりはない。

また、飲もうぜハンクス。お前は、俺の友さ。肩を撃っちまった
侘びは今度させてくれ。

 


 

 Photo   Eagle-OneのP99

 Photo   Eagle-Oneの USPC

 Photo   Eagle-Oneのデリンジャー

 Photo   ハンクスの M92F

 Photo   ハンクスの M92F その2

 Photo   ジェニファーの M92FS

 Photo   ハンクスと対峙するEagle-One