CQB's story 02 "Rushing into CQB"

【前回までのあらすじ】
日々倉庫や邸宅内など、屋内戦に特化した対テロ及び人質救出のCQB訓練を続ける『THE CQB』のメンバー達。そんなある日彼らの緊急出動が要請される。最近世間を騒がせているテロリストのグループの一つが篭城しているとの事だ。試験的に発足された『THE CQB』の真価が問われる時が来た。




明け方の繁華街。
はずれにひっそりと建っている
3階建ての雑居ビル。

しかしこの雑居ビルは周りを
数百名の兵士、警官に包囲されている。

理由はこの頃世間を賑わせているテロリストが警官隊との激しい銃撃戦の末に追い詰められ大量の武器弾薬と供に籠城しているからだ。

先の銃撃戦により警官に数名の死傷者が出ていた。
が、テロリスト側も2名が死亡。一名は重症で病院に搬送されていた。


病院でのテロリストに対する尋問の結果
籠城してるテロリストは全部で5人ということが判明した。

深夜に事件が発生したため雑居ビルには民間人は居なかった。
人質を取られなかったのは大きい。

今のところテロリスト側からの要求は何もなく投稿の呼びかけにも銃弾で返答される始末だ。

徹底交戦の構えを見せるテロリストに対し協議の結果強行突入による制圧が実行される事となった。


明朝0600時
突入が開始された。
屋上にはヘリから降下した1チーム(コールサイン10)が。

裏口にも逃走を防ぐためにもう1チーム(20)。

正面には俺のチーム(01)の他に3個チーム(02、03、04)。
主にこの正面の4個チームでビルを制圧していく。


正面扉はガラスの自動ドアだが銃撃戦により割れて跡形もない。

02と03に廊下を抑えてもらっている間に手前の部屋から掃討する事にした。

壁から近すぎず遠すぎずの距離を保ちながら慎重にドアに近づく。

ドアに十分近づいた。
4名によるスタックの隊形をとる。
ポイントマンがドアを調べる。
手信号によるとブービートラップ確認できずドア施錠、内開きのようだ。

施錠されているのでブリーチングで突入することにした。

サードマンはブリーチャーも兼ねているため重いブリーチング機材を背負っている。

背中からバッティングラムを取り出すとタイミングを合わせて一気に叩きつけた。

が、開かない。
もう一度、二度と叩きつける。
ようやくカギが破壊されドアが開いた。

ドアは開いたが
派手な音を立ててしまっているので一気にダイナミックエントリーというわけにはいかない。

一度ブリーチャーを下げるとポイントマンにスタングレネードを2個投入させた。
数秒後爆発音が響く。
一気に突入するとフックをかけ危険な部屋の角を安全化すると各人の担当区域を検索させる。

ここは潰れた喫茶店のようで
カウンター裏をポイントマンと俺が安全化するともう危険な区域は何も無く1つ目の部屋の安全化に成功した。

「こちら01、一階喫茶店跡、クリア」

「了解、引き続き掃討せよ。」


中に敵がいなかったとはいえ突入時の緊張感は並々ならない。
ともかく1つはクリアだ。

テールガンに先ほどブリーチングで破壊したドアからドア越しに廊下を警戒させる。
「こちら01、次は02が突入してくれ。廊下は任せろ。」

「02了解。前進する。援護頼む!」


02は01を超越すると次なる部屋のドアに近づいていった。

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02が前進している間に敵の射撃を受けないよう
03と連携し敵が出てくると予想しうる
すべてのポイントに銃口を向ける。

後はいつ敵が出てきても
ホロサイトのサークルドットを瞬時に敵に合わせ
引き金を絞るだけだ。

02がドアに近づいた。

「02より01、これよりショットガンブリーチングでエントリーする。」

突入隊形をとる02。
サードマンがショットガンを抜き
鍵穴付近に狙いを定め、すかさず2発撃ち込んだ。

しかし次の瞬間

連続した発砲音が響き02のサードマンが吹き飛んだ。

「〜っ!」

敵は先のエントリー時に我々の侵入を察知し
ドア越しに射撃を加えてきたのだ。

「02より本部、一名負傷!救護班を!」

無線連絡しつつもドア越しに応戦する02。

「01より02、負傷者を後方に下げろ!うちから2名そっちにまわす!」

「ブラス、俺とこい。プライマーとGPはここで援護だ。」

チームに指示を出すと俺はポイントマンの
ブラスと02の支援に向かった。

「01より03、ブレットとブラスが通るぞ。撃つなよ。」

03に前進する旨を伝え一気に02の所まで前進した。


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02のところに到着した。
サードマンは右肩を撃たれ出血がヒドい。

すかさず02テールガンに後送させるよう命ずると02リーダーのシンプソンとリーダーを交代した。
ひとまず02ポイントマンのバズ、ブレット、シンプソン、ブラスの4名で急増チームができた。
「ブレット、敵はかなりカンがいいぜ。」

「徹底的に叩いてやるか。バズ、フラググレネード、エントリー。」

バズがフラグのピンを抜き低い姿勢でスタンバイ。
俺もピンを抜くとバズに重なるよう
やや高めの姿勢でスタンバイした。

バズの肩を叩く。
3回目で投げる合図だ。1、2、3…
一気に叩きつけるようにフラグを投げる。

ガン!と音を立て転がっていくフラグ。
室内で物音がしたと思った瞬間フラグは炸裂した。
スリングで吊っていたHK416をすぐさま据銃すると太ももでバズをバンプし一気に室内になだれ込む。

「ディープクリア!!」

突入と同時に部屋の間取り、広さを判断し、4名による掃討が必要ならばディープクリアだ。
突入と同時にコーナーにフックをかける。

…奴がいた!

フラグの破片を浴び血まみれになってはいるがAK47をしっかりと握りしめている。

俺はすかさず眉間に3発撃ち込んだ。
その間の死角は後続の2名がカバーしている。

各人の分担区域を速やかに検索する。
どうやら敵は一名だけのようだ。

「ステータス報告」

「ポイントマン、以上無し」
「リーダー、一名射殺、以上無し」
「サードマン、以上無し」
「テールガン、以上無し」

「死体を検索する。シンプソン、カバーしてくれ」

シンプソンにカバーしてもらいながら慎重に敵に近づく。

蹴りを入れ確実に死んでるところを確認する。
(さすがに死んでるか)

AK47を慎重に引き離すと弾倉を抜きボルトを操作して薬室を空にする。

続いて死体を掴むとカバーしているシンプソンとタイミングをあわせ一気にひっくり返す。

1、2、3!

シンプソンが死体の裏を確認する。
「クリア!」

「よし、ルームクリア!ブラス、マーカーを廊下に出せ。バズは廊下警戒だ。」

バズが廊下を警戒すると
ブラスは部屋を安全化したことを表す
緑のケミカルライトを廊下に投げる。

「01リーダーより本部、敵一名射殺!一階掃討完了!」

「本部了解、引き続き掃討せよ」

「よし、次いくぞ。各員マグチェンジ。準備良ければ報告。」

俺はマガジンを交換すると
抜いたマガジンをダンプポーチに落とした。

続く

 Photo   EoTech搭載のM4A1

 Photo   クレーンストックに換装したHK416

 Photo   ブリーチンング用ショットガン

 Photo   SOCOM Mk23